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生後1か月で新型コロナと闘った話

1年半ぶりにnoteを開いた。
この1年半の間にnoteから4,000件を超える通知が来ていて、どうやら累計6,000件を超えるnote記事で写真を利用いただいたり、私のつたない育児記事を引用いただいたとのこと。
この場を借りて、私の写真と出会ってくださったすべての方に感謝を。ありがとうございます。


さて。noteを不在にしていたこの1年半の間に私は第二子を授かり、二度目の出産を体験した。そんな話を先に書きたいところだが、兎にも角にも本題「0歳児の新型コロナ」である。
0歳児といっても、まさかの「生後1か月」での新型コロナという大試練。

情報を得るにあたって、
▼医療機関は、産婦人科、小児科、耳鼻科。
▼公共機関は保健所、子育て支援課。
このあたりを頼りに問い合わせや受診を重ね、情報を探した。

結論から言うと「なにも情報を得られないうちに快方した」んだけど。

3週間かかったけど快方したので結果良し。
それでもnoteに残しておこうと思ったのは、上記で挙げた専門機関に加えてネットで念入りに検索したにも関わらず、生後1か月のコロナ陽性について私はコレといった情報にありつけなかった。なんなら生後1か月の風邪症状の情報さえほとんど見つけられなかった。
インターネット全盛時代に情報にありつけないという事実…これは我が家が激ヤバなレアケースなのではという錯覚を覚え、我ながらなかなかの恐怖を感じたものである。

ここの記事にたどり着いた方が、「我が家だけじゃなかった」と少しでも気を落ち着けてくれたなら、私も育児の合間を縫ってこうして更新したかいがある。(現在時刻am4:00)


はじめに我が家の家族構成などを簡潔に。
▼夫:アラフォー、ワクチン3回接種済み
▼私:アラサー、ワクチン2回接種済み
  (ワクチン3回目と第二子出産のタイミングが重なったため
   今は接種を見送っている、そのうち受ける)
▼娘:2歳、ワクチン未接種、未就園児幼稚園に通園中
▼息子:0歳、ワクチン未接種、2022年6月誕生


以下、コロナ陽性がわかるまでの経緯・かかったあとの経過だが、トータル21日間をまとめた後も一体いつからコロナだったのかがわからない。医者さえもはじめは季節性の風邪だと診断した息子の体調不良。ただでさえ不安が伴う0歳児育児の最中に、新型コロナという未曾有の感染症は、つくづく親のメンタルを苦しめるものだと痛感した。


1日目 息子、朝から異様な呼吸をする
息子の「フガッ、フガガガ」という奇妙な呼吸で目が覚めた。
驚いて慌てて腕に抱きかかえると30分ほどで落ち着く。
ところが、ベッドに寝かせるとしばらくして再びフガフガと息苦しそうな呼吸をする。結果、この日から3週間 私は息子の“息苦しさ”と付き合うことになった。
ただ、後述するがこの地点からコロナだったかどうかというと結局のところよくわからない。


2日目 産婦人科にて生後1か月検診
このタイミングの1か月検診が正直とても助かった。
平らなところに寝かせるとフガフガという呼吸になってしまい夜中も含めて日中もほとんど抱きかかえている状態だった。(息子の体重4.1kg、私の腕と背中は本当に限界)
「昨日からなんですが…」と呼吸の相談をするとドクターは「風邪を引いたかも」と。赤ちゃんって生後半年くらいは風邪引かないんじゃなかった?と思いつつ、兄弟児がいると新生児でさえも風邪をひく子は居るそうで。
処方箋はなく、症状がひどくなったらかかりつけの小児科へと説明を受ける。


3日~6日 呼吸は治らず鼻詰まりが出現
息子、熱はなし(37.0度前後)・哺乳力も問題なし・機嫌もよし。
ただ、やはり平らに寝かせると途端に苦しそうに呼吸をする。タオルを頭の下に敷いたくらいでは呼吸困難は改善されず、かといってクッションを敷くと首が座っていないこともありコロンと転がって泣き出す始末だった。息子を腕に抱きかかえて上体を起こしてあげるという対処法しかなく、夜通し抱えたまま仮眠をとる日が続いた。夫が交代を名乗り出てくれるものの、息子を抱いたままウトウトする光景を見ると余計に不安になって(私だってウトウトしていたと思うが)、結局私が看るよと譲れなかった。産後メンタルもあって「私が起きたときに、もしも息子の呼吸が止まっていたら」と恐ろしい想像に苛まれて、本当に寝不足だった。
そうこうしているうちに、息子は鼻水で鼻が詰まるようになった。熱がないことだけが本当に幸いで、それでも心配で気持ちが潰れそうになる。ちなみに、息子は食欲があり哺乳力も衰えていなかったが、授乳中は鼻がつまっている上に口呼吸さえできないため、少し飲んではプハァっと勢いよく口を離し、肩でハァハァと息を整えて再び哺乳しているような始末だった。


7日目 耳鼻科受診
風邪だとしたって、症状が快方するどころか鼻水まで出現してひどくなってくるとは…と折れる心。経過観察といっても限界があり耳鼻科を受診した。
小児科ではなく耳鼻科を選んだのは、「風邪症状で熱があるときは小児科・熱がないときは耳鼻科」と言われたのをずっと盲信しているからだが、果たして合っているのかは自信がない。少なくとも上の子の風邪はほぼ耳鼻科にお世話になってきた。そして今回も診察の結果は「季節性の風邪でしょう」とのこと。

ちなみに、娘が通う幼稚園ではノロウイルス・RSウイルスのほかにヒトメタニューモウイルスというのも流行していた。初めて聞いた病気だったが、幼稚園や保育園ではわりとメジャーな感染症らしい。多種多様な感染症がうずまく幼稚園から娘が帰宅することを加味して、先生は「コロナではなく風邪だ」と診断したのだと思う。もしこのときにPCR検査を相談し、受けていれば陽性だったのだろうのか…その点はいまだにモヤモヤしている。

少々話から脱線するがあえてここで書いておくと、今回わかったのは小児科・耳鼻科ごとにそれぞれPCR検査については診察の仕方(順序?)があって、
▼風邪症状でも とにかくまずはPCR検査をする機関
▼まずノロウイルス・RSウイルス・熱中症・コロナなどを疑って総合的に診察をした結果、処方箋と共に経過を観察or PCR検査をする機関
と2パターンあった。
このどちらが正しいとも思わないが、我が家の場合は頼った耳鼻科が後者で、この地点でPCR検査に至らず「風邪」との診断だったため結果としてこの後に義実家を巻き込んだ一家全員陽性となった。ただし、この地点で息子は本当にただの風邪だったかもしれないし、私の本音として耳鼻科を全く責めていない。

話を戻す。
鼻水はできるだけこまめに吸引器で取ることを伝えられて、シロップ状のムコダインと、鼻うがい用の洗浄液を処方された。上の子のときにも活躍してくれた電動鼻水吸引器が下の子でもさっそく活躍することになる。

帰宅すると、たまりにたまった疲労感がドッと身体にきて、私の全身に倦怠感があった。1週間ほぼ横になれないまま息子を抱えて細切れの仮眠をとっていた状態だったので、医師の診察にたどり着けて安堵したことで一気に疲れが押し寄せたような感覚だった。安堵しすぎて、夜 私は38.5度の熱が出た。前職(マスコミ)で特番ロケを終えて1か月ぶりに布団で寝たときも、私はホッとしたタイミングで熱を出していたので今回もその類だと信じて疑わなかった。読んでいる方もお察しかと思うが、今思えば、どう見てもこの地点で 私 が コロナを発症している。


8日目 お宮参り
県内に住む両親・義両親が集まってのお宮参りだった。
私はといえば、朝起きても37.0度と若干微熱が残っていたため市販のPL顆粒を服用して出向いた。(ちなみにPL顆粒の服用のみで私の症状はすべて改善している)

「主役(息子)の体調が悪い」というのがずっと気がかりだったが、実父と義父がふたりとも会社経営者で土日も含めて忙しく、予定が合う日が7月はこの日だけだったこともありお宮参りを決行。集まった皆が終始体調を気遣ってくれたおかげで必要最小限のことをして解散した。


9日目 娘、発熱
息子の体調は、悪化もしないが良くもならない。処方されたムコダインシロップを1回あたりたったの1ml、朝と夜にスプーンでちょこっと飲ませる。鼻が詰まったら、息子の小さな小さな鼻穴に吸引器を押し当てて鼻水を除去する。あとはひたすら息子が呼吸しやすいように抱きかかえていた。

そしてこの日から同居家族と義実家に、順番にコロナの症状が出始める。
お宮参りから帰宅後、娘の身体がどうも “あたたかい”。測ってみると38.8度。37.5度以上の発熱があっては幼稚園に登園できないため欠席の連絡をいれる。今思うとおそらくこれもコロナだったのだろうが、お宮参りの日が超快晴&猛暑日だったために私はコロナよりも圧倒的に熱中症を疑って、必死で娘の身体を冷やした。発熱している以外は娘はいたって元気そのもので、氷枕を与えるなり「つめたーーーい!!」と投げ飛ばしてはしゃぐ始末。熱中症じゃなければうつ熱かも、と思っていた。


10日目 娘38度台を継続、息子の鼻詰まりは悪化
タラタラとした水のような息子の鼻水はずいぶんと減ってきたものの、今度は粘度の高い鼻水で鼻のさらに奥のほうが詰まるようになった。こうなってくると鼻水を吸引することもできない。おまけに喉に痰が絡むようになって、ゲェッホ ゲェッホと赤ちゃんには可哀想すぎる咳をするようになった。私の憶測だと、このあたりで息子は風邪→コロナになっているような気がするが、始めからコロナで悪化していると言われればそうなのかもしれないし、分からない。

高熱だが元気いっぱいの娘、熱はないが鼻づまりと咳で呼吸に苦しむ息子。
そしてこの日の夜から夫に微熱が出た。


11日目 義父急変
娘は解熱剤を服用することもないまま、丸2日氷枕で遊んでいただけで平熱に戻った。
そしてお宮参り3日後のこの日、義父が4回目となるコロナワクチンを接種する。
情報を切り取られると反ワクチンが騒ぎ立てそうで不安を感じるが、義父は接種したこの日の夜に40度の発熱症状、全身の倦怠感、咳が出始めた。
3回目までワクチンの副反応が全くなかった義父は真っ先に“これは副反応ではない”と悟り、またお宮参り翌日から娘が高熱を出していたことからも自身のコロナ感染を疑った。そして義父のPCR検査はやはり陽性だった。


12日目 夫、発熱
義父の陽性を受けて、夫も微熱症状を気にして検査を受けた。案の定こちらも陽性だった。
ここまできて初めて、私達夫婦は「私も、娘も、あの発熱はコロナだったのだろう」と気がつく。こうして自分で書いてて呆れるくらい、そのくらいコロナが他人事のウイルスになっていた。

こうなってくると相変わらず快方しない息子の鼻詰まりもコロナなのだろうかと気になったが、保健所からは「家族みなさんみなし陽性です」とされ、検査はできなかった。(私と娘は無症状になっていたため尚更)

不幸中の幸いは、全員で陽性(みなし含む)だったので家庭内隔離をめぐって喧嘩になることがなかった。なんなら夫がリモートワークに切り替わったことで日中も仕事の合間に息子を気にかけるようになり、この日から10日続く隔離期間、私は産後で一番気持ちが楽だったと言っても過言ではない。


13日目 義母発熱
義父に続いて義母が発熱した。40度近い発熱、咳、それから水も飲めないほどの喉の痛みがあったという。
そんな義理の実家とは対象的に、実家の両親はふたりとも無症状だった。実父に関しては5月にコロナ陽性となりそれなりに苦しい思いをしたようなので免疫があったのかもしれない(…と本人は豪語するが、単に無症状の陽性者だったのか、感染を免れていただけなのか、本当のところはわからない)

そしてこのタイミングで、娘の幼稚園でコロナ陽性者が出たと連絡があった。該当児の最終登園日はこの日から5日前。PCRの検査結果を待ってからの連絡だったのでタイムラグが生じたとのことだが、つまり我が家のお宮参りの直前に娘は接触していることになる。
「濃厚接触にあたる活動はしていないため学級閉鎖はしない」とのこと。濃厚接触の定義が分からなくなった私がいた。(幼稚園やお友達を責めていないし、ひょっとすると私や娘が発端だった可能性だって否めない)


14日目 義父悪化、軽症から中等症へ
義父の体調がすこぶる悪く、40度から熱が下がらないことに加え、保健所から貸与されたパルスオキシメーターで基準値を下回る数値が出た。「ホテル隔離ではなく入院」との判断がなされた。隔離先のホテルを調整してもらっている最中の出来事だった(3日経っても隔離先のホテルさえ見つからないほど保健所は逼迫していた模様)。
長くなるので端折るが、ここから3日間義父の入院先は見つからず、そうしている間に自力で中等症から軽症に快方したため、結果的に義父は自宅療養でコロナを治すことになる。自力で治せたとはいえ相当苦しかったようだ。

「お宮参り前に私が発熱していた事実」は義父も含めて親族全員に共有していたが、皆「疲労困憊の中 お宮参りお疲れ様」のスタンスだったものの(※内心は知らないが誰からも「コロナでは?」とは言われなかった)、さすがにこんなに苦しんでいる義父からは何故PCRを受けなかったのか責められているのではないか…と私は自分を責めていた。

そして案の定、義父は「どうして耳鼻科に行った地点でPCRを受けてこなかったのか」と愚痴をこぼしていたらしい(夫談)。愚痴られていると知るとそれはそれでカチンと来るアマノジャクな私だが、結婚してから4年間ずっと義父・義母と良好な関係だったために、コロナウイルスのせいで初めて関係が軋んだ気がして心底コロナを呪った。Twitterで「コロナ むかつく」と空虚な検索をして片っ端からイイネするなどしていた(知らんがな)。


14日目 息子の処方箋が尽きる、病院を探し回る
義父の話でずいぶん脱線したが、夫は咳以外は快方した。飲んだ薬は解熱剤のみだった。

息子はといえば、日中平らに寝かせられる時間が少しずつ増えてきた。それでも時々フガフガと奇妙な呼吸をしていたが、抱きかかえて上体を起こすとスッと良くなった。ただ、咳きこんだときのゼコゼコとした痰が絡む様子は改善されず、7日前に耳鼻科を受診したときの処方箋・ムコダインもこの日で尽きてしまった。

さらに息子の鼻詰まりは 鼻水による鼻詰まり→喉の腫れ由来の鼻詰まりに変化していた。吸引しようとしても鼻の中がカラッカラに乾いているのが私にも分かるほどで、以前と比べて症状が変化していることだけは分かった。同じ症状であればオンライン処方を頼れたが、鼻水がとまっているのに鼻水対策のムコダインを継続処方してもらうのはどうなのだろうか…という気持ちもあった。とはいえ みなし陽性(あるいは濃厚接触者)にあたるため外出ができない。

診察を希望しても、発熱はないため発熱外来からは断られた。(ネット予約で平熱の体温を記入するとエラーとなり、かといって嘘の体温を記入して予約を取るのも迷惑がられる気がして気が引けた)

熱のない濃厚接触者を看てくれる医療機関が本当に見当たらず、「翌日まで予約でいっぱい」→ 電話も全く繋がらない。自宅から行ける範囲内にある病院およそ12件は医療が崩壊していた。

14日間、つまり半月経っても良くならない息子の鼻・喉の詰まり。それなのに処方箋もなくなってしまい、どうしたらいいかも分からないのに問い合わせも繋がらない、もちろん#8000 も繋がらない、搬送してほしいわけじゃないから119も頼れない。ネットで検索しても生後1か月のコロナはおろか、風邪の情報さえあまり出てこない。

藁にもすがる思いで、当初診察してもらった耳鼻科医にメールを送った。
電話も繋がらないし、ネット予約を見ても午前中だけで「150人待ち」(おそらく上限だと思う)。とんでもない状況になっていることは理解していたので、返信は数日待つ覚悟で息子の様子と処方箋についての相談を送った。
すると、先生はその日の深夜に返信をくださった。この日の翌日はどうしても予約を動かせないが明後日であれば朝一で診察しますと、先生らしい丁寧なメールだった。読みながら涙が出たことに自分で驚いた。


15日目 子育て支援課からの電話
この日に関しては正直言ってただの愚痴である、16日目に読み飛ばしてもらっていい。(けど書く)。
私が住んでいる地域では新生児訪問といって、産後1か月前後に民生委員が赤ちゃんの様子を見に自宅に訪問してくることになっている。コロナが爆発的に増えているので予定を延期する旨の連絡が数日前に入っていたのだが、このときに「もし困りごとがあれば担当者から個別に電話をするが希望しますか」と質問があったため、生後1か月で風邪をひき おまけにコロナのみなし陽性になって不安があることを伝えていた。それで電話をかけてくれたのだと思う。

担当者は開口一番に「ママ、赤ちゃんは元気?」と明るい口調で聞いてきた。以下、やりとりである。

私「いえ、それが生後1か月で風邪とコロナで(略)」
担「そっか~~~。いまコロナ多いですよね~~~。」
私「いかんせん情報がないのでどうしたらいいか不安で…」
担「そっか~~~。ママ、眠れてる?」
私「あ、なのでお伝えした通り、夜も抱っこしてて…」
担「そっか~~~。ママ、昼でも休んでいいんだからね!」
私「そりゃ休めるときに休んでいますが、あの、」
担「分かる分かる、上のお子さんがいるとね!無理するよね!」
私「…上の子?え、あの、」
担「うんうん、まぁ大変な時期もずっと続くわけじゃないから!」

?????????
私は自動応答メッセージと通話しているんだろうか????????????
定型文だけ伝えて電話した事実だけ作っておけばいいという、世の中めでたい仕事があるもので。ストレスだけが蓄積する電話だった。私の膝に抱えている息子が咳き込んでも、電話の向こうで全くお構いなしにマニュアル育児論を繰り広げているクソババアだった。

コロナ第七波が落ち着いたらクレーム入れようと思っている、いやマジで。


16日目 耳鼻科、二度目の診察
前日の15日目が電話一本であまりにも不快な1日だったので、親切な耳鼻科医の先生がよりいっそう神々しく見えた。…のはともかくとして、先生は「前回の診察時にコロナだったかどうかは断言できないが、少なくともみなし陽性の今、息子くんはコロナ陽性者として診察します」とのことだった。

「たろさんの言う通り、息子くんの鼻詰まりは鼻の奥の腫れが由来する鼻詰まりに症状が変化していますね」と。とはいえ生後1か月で処方できる薬は限られていて、咳止めがほしい気持ちも重々理解できるが体重5kg未満の子に処方できる咳止め薬は無いとの説明だった。

鼻と喉が腫れていても食欲があるなら(痛がって哺乳しないとかでなければ)、引き続き同じ薬で様子をみてくださいとのことだった。ムコダインには鼻水だけでなく痰にも効果が期待できること、それから鼻うがい用の洗浄液を処方された。後になって知ったが「海水ほどの濃度にした食塩水でうがいをして休んだら喉の痛みがずいぶん軽くなった」というツイートを目にした。食塩水の浸透圧が関係しているとのことだが、ここからの息子の数日間はムコダインよりも鼻うがいの洗浄液(塩化ナトリウムなどが入っていた)が喉の腫れをラクにしてくれていたのかもしれない。自力でうがいはまだできないためスポイトで鼻の奥に勢いよくビュッと入れてあげていた。(鼻から出てきたぶんは拭き取ったり吸引したり)


17日目~21日目 少しずつ症状緩和へ
二度目の処方箋を飲みきらないうちに、息子は普通の赤ちゃんのように横になって眠れるようになり、呼吸も正常に戻った。咳も無事に治まった。今になって写真や動画を見返すと、顔色がずいぶんと良くなっていることが分かる。3週間のあいだずっと食欲もあり機嫌も良かったが、息子なりにキツイ思いをしたことを思うと今でも胸が痛い。

生後1か月でこんな思いをすると思わず、経産婦だからと抱いていた育児の自信は産後早々に木端微塵になった。今後も「初心を忘れずに」娘と息子に向き合っていきたい。


また、処方箋についてひとつ注釈。
「生後2か月未満は薬を処方しません」という小児科・耳鼻科も少なくない。現に、かつて0歳児が風邪を引いたというママ友はかかりつけから薬を処方してもらえなかったとのことで「薬もらえたの?どこの病院?」と聞かれたほどだった。ただ、処方しないというのも、薬で副作用が出たリスクなどを加味されての判断だと思うため、一概に薬を出してもらうことが良いとも思わない。その点だけは疑問に思う方がいるかと思い、ここに後述した。


コロナが少しでも収束して、娘や息子たちが伸び伸びと遊べる世の中になりますように。私みたいに夜通し眠れないまま不安を抱くパパやママが1人でも減りますように。8,000字以上にもなる体験談(むしろもはや日記に近い)をここまで読んでくださった方に感謝を。


2022/08/01 こさい たろ


頂戴したサポートは日々の撮影活動と個展開催費に充てさせていただきます。ありがとうございます。