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公園ママの女子力いろいろ

日が暮れるのが早いもので、最近ではお昼すぎに娘の散歩に出かけている。ほとんどの場合、行き先は近所の「なんていうことはない」公園だ。

公園のほかに寄りたい店や場所があるときは薄化粧を施して、帽子を深く被って出かけることが多い私。「いつもキチンとされていますね」と声をかけてくださる、子ども連れの見知らぬママさんA。「髪さえとかしていないので帽子を取ると悲惨ですよ」と事実を話すと「いやいやコーディネートがちゃんとしてるもん」と笑ってくださる。私からすると髪を綺麗に結っているママさんAのほうがきちんとしているように見えるが、人それぞれ他人のキチンとしているところ……いや、自分があと一歩こだわりたいと思って叶っていないところは目に留まりやすいのだろう。

今日公園で初めて見知らぬママさんBと出会った。なんと、5才・3才・0才と3人も子どもを連れている。子どもは1人目が1番大変だとSNSではよく見かけるが、そうはいっても娘だけで日常がパンクしている私からすると3人も育てているママさんBはそれだけで尊敬できる。

それに、ママさんBはとても綺麗に化粧をし、ラフでありながらオシャレな格好をしていた。もちろん美人だということもあるだろう。

「すごいちゃんとされてて尊敬します、、」と本音を話すと「とんでもない!」と本気で否定してくるママさんB。

その瞬間、5才と3才はママさんのカバンからコーラを取り出し、嬉しそうに2人で飲み始めた。

「ほらね、全然ダメダメなんです。」とママさんBは目を伏せる。

「子どもにコーラなんて、SNSに書こうもんなら非難の嵐じゃないですか。でもあげると大人しくしていてくれるから頼っちゃうんですよね」と肩を落とす。夫が遊び半分で与えてしまったことが、子どもたちがコーラを気に入ってしまったきっかけだったそうだ。


「だから、全然きちんとなんかしてないです」というママさんBに、初対面にも関わらず「大丈夫ですよコーラくらい!」とママ歴で言うと後輩も後輩な私がいつのまにか励ましていた。ただ、その場の空気と言うよりは割と本気で励ましていた。


栄養学に精通している人からはギャーギャー言われるかもしれないが、コーラしか与えていないわけでもないだろうし、子どもだけでなくママも整った身なりをし、なによりも公園で遊ぶ子ども3人はベビーカーの末っ子も含めて皆とても楽しそうだった。

「コーラを持って走るあの姿、CMに出れますよいい笑顔していますよ」と話しているあたりで、大人の会話に入りたい娘の大声によって会話は中断される。

慣れない靴を履いて砂の上をたどたどしく歩いてみせる娘のおかげで、子育て世代のママと無理なく交流できることに今日も感謝できた1日だった。

明日は髪の毛を結んで出かけてみようか。ママとの出会いが少しずつ自分をポジティブに変えている。

2020/11/20 こさい たろ


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