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半径3メートルの活躍を讃える

こんにちは。芹川です。
トラックレコードという会社で「Colla」というSlackで雑談のきっかけをつくるサービスを作っています。

昨日Collaの新機能を正式リリースをしまして、ついにCollaさんも単なる雑談アプリではなくなりました。


新しい機能は、「Slack内で他のメンバーに飴(あめ)ちゃんをおくる」という機能で、そのまま”キャンディ”という名前です。

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Collaの新機能”キャンディ”って何?

オフィスにいると、ちょっと助けてくれた人にお礼としてお菓子をあげたり、付箋を貼ってデスクに置いておいたりするじゃないですか。
あれをSlack内でもできるようにしようという機能です。

どんなことができるかというと

- Slack内でメッセージを添えてキャンディをおくると、Collaさんがチャンネルでシェアしてくれる
- 会社のバリューを絵文字で登録して、バリューに紐付けることもできる
- 月に1回キャンディをたくさんもらった人・おくった人をSlack内で表彰する
- みんながおくったキャンディとメッセージの履歴はウェブでいつでも確認できる

というものです。

これを使うとどんないいことがあるのか? 多分こんな感じです。

  • 本人にとって →感謝されてうれしいし、ホメられてうれしい。

  • 讃える人にとって →感謝を伝えるきっかけになるし、振り返って周囲の人の活躍を認識するきっかけになる。

  • 周囲の人にとって →テレワーク中で見えにくくなった周囲の人の活躍が見えやすくなる。みんな頑張っててうれしい!

これがいかに大事なことかというのを、これから解説します。

エラい人たちも感謝や称賛が大事だって言っている

“褒めること”の大事さについては、マネジメント、教育、心理学などの本を読めばいろんな人が書いているので、このnoteを読んでいる人からすると「そりゃそうだろ」と思うかもしれません。
僕にとっても自明すぎて、最早どう説明したらいいかわかりません。

それではちょっと説得力に書けるので、少しだけエラい人の言葉も引用しておきましょう。

最近僕が愛読している本『ビジョナリー・カンパニー ZERO』でも、リーダーに必要な能力として、(ポジティブ)フィードバックの重要性を強調しています。

企業での有効なリーダーシップの要素のうち、もっとも活用されていなものをひとつ選ぶなら、フィードバックだ。それも「ポジティブ(肯定的な)」フィードバックだ。

『ビジョナリー・カンパニー ZERO』(ジム・コリンズ , ビル・ラジアー)

 偉大な企業をつくるリーダーは、硬軟の使い分けに習熟している。社員におそろしく高い水準のパフォーマンスを求める(硬)一方、社員の自信を育み、自分自身と自らの能力を肯定できるようにあらゆる手を尽くす(軟)

『ビジョナリー・カンパニー ZERO』(ジム・コリンズ , ビル・ラジアー)

僕が大好きなD・カーネギーさんも”人を変える九原則”のひとつ目で「まずほめる」のが大事って言ってました。

感謝や称賛が大事だと思っていても、実践し続けるのは難しい

頭ではわかっていても、感謝を伝えたり人を褒めたりするのを実践するのは、意外と難しいものです。なぜかと言うと、

  • そうしたいと思っても、うっかり伝えそびれてしまう

  • 時間が経ってしまうと、伝えるタイミングを見失う

  • タイミングを逃すと、いつの間にか忘れてしまう

  • そもそも、いきなり直接伝えるのは恥ずかしい

など、実行されにくい落とし穴が盛りだくさんだからです。

ポイントはキッカケと習慣化

簡単そうで難しい”称賛”を継続するためのポイントは、キッカケづくり習慣化です。

このへんを思考ゼロ・摩擦ゼロ・ストレスゼロにしていきたいのがCollaのキャンディ機能です。

まずはキャンディというホメの手段と口実を提供することで、称賛を伝えるキッカケをつくります。

「どうやって伝えようかな」「1on1のときに話そうかな」「対面で伝えるのはちょっと恥ずかしいから、メッセージカードとお菓子を買ってこようかな」などいろいろ悩まず、とにかくSlack内にキャンディを用意しておいてくれます。

そして誰か一人が5秒で設定してくれれば、チームの全員にキャンディが配られます。

そして習慣化です。1回ならできるのですが、うっかりすると次が3ヶ月後になってしまった(その間に言いたかったことを忘れてしまった)みたいなことが頻発します。それをbotのCollaさんが毎週リマインドしてくれたり、忘れず伝えることをサポートしてくれます。

テレワークだと、周囲の活躍が全然見えない

そもそもCollaは「テレワークだと雑談する機会が減ってしまってさみしいよね」という課題から出発していて、それが長期的に「社員同士なのにお互いのことをよく知らない」というより深い問題につながるのを防ぐためのツールとしてスタートしました。

いろんな企業の方とお話をしていて、テレワークを続けていると起こる課題としてよく挙げられるのが、「他の人の最近の仕事ぶりや様子がよくわからない」というものです。

スタートアップとかでも、これまでは1フロアであることにこだわったり、敷居をなくすフラットなオフィスづくりにこだわっていた会社も多いですよね。これらの目的は、風通しをよくし、情報の流通やコミュニケーションをよくすることなのだと思いますが、テレワークだとこれが本当によくわからなくなります。直接一緒に仕事をしている数名以外の仕事ぶりについての視界がめちゃくちゃ悪くなります。

最近は出社も含めたハイブリッドワークにしている会社もだいぶ増えているとは思いますが、オフィスで顔を合わせる頻度は個人の出社率の掛け算になるので、接触頻度は出社率以上に減っているのです。

そんなときこそ、自分の仕事ぶりだけではなく、「自分しか見えていないかもしれない、自分の半径3メートルで起きている他の人の活躍を、同僚みんなに伝えることが重要なのではないか」と思います。

Collaでキャンディをおくると、そのメッセージがチャンネルでシェアされます。それによって、キャンディをおくった/もらった当事者以外も、そのことを知ることができます。

この活躍情報の可視化と蓄積は中長期的にめちゃくちゃ効いてきます。

2分でわかる利用イメージ

カンタンに利用イメージを載せておきます。

①まずはキャンディをおくる

②Collaさんがチャンネルでシェアする

③月に1回表彰する

④気になったらいつでもウェブで見れる

これらの履歴はウェブにも蓄積されます。履歴のページは眺めていると社内のみんなが活躍している様子がわかってしあわせな気持ちになります。
仕事が大変なときとかに読むと、励まされて元気が出ると思います。

また、個人単位でも他の人からもらったキャンディや、おくったキャンディがまとめて見れます。
「この人は最近誰とどんな仕事してるんだろう?」「まだ話したことのないxxさんはどんな人だろう?」と気になったときに見に行くと、人とのなりや仕事ぶりがわかります。
弊社のように小さいスタートアップでもすごく役に立ちますが、直接面識のない人が増える大きな会社とかだとめちゃくちゃ役に立つと思います。

利用企業様の声

昨日正式リリースと言いましたが、実は一部の利用企業様には昨年末から先行してご提供しており、はやくもtwitterで感想をいただいたり、noteを書いてくださってりしております。感謝の気持ちをこめてキャンディを贈りたい。


Slack内にみんなの活躍情報を蔓延させよう

いろいろ言いたいことがあって長くなりましたが、とにかく人の活躍を称賛し、人に感謝を伝えるのは気持ちいいものです。もらうのも嬉しいかもしれないけど、おくる気持ちよさの方が勝つと思います。

というわけで、みなさんSlack内でキャンディを配りまくって、みんなの活躍情報をチャンネル内に蔓延させてみてください😉

インストールはこちらから(↓)

(すでにCollaをご利用中のSlackでは、アプリのアップデートが必要です。)


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