成果は時に「常識外れな試行錯誤」から生まれる。
成果志向の活動をするための基礎2つ目のポイントは「試行錯誤」。
「メンバーで目標が共有され、失敗ラインを絶対に超えるぞ!と覚悟を持ち続ける状態」(前記事)が出来たら、次に大事なのは「試行錯誤」を認めること。
【「目的ー手段」思想を自分のものとする。】
メンバーが同じ方向を向いている。
でも、だからといって「それだけで成果が出る」訳じゃない。
まずは「今、自分がやっている、この活動は~のため」を腹落ちすること。
そして、活動の中で繰り返し繰り返し確認し、思い出すこと。
その積み重ねをすることで、自然と「目的達成の手段として、具体的な活動はある」「これは目的達成に最短距離なのか?」「目的達成に他の方法はないか?」という発想が自分から出てくるようになる。
どうして、それが必要か?重要なのか?
各人が活動する際に、細かな意思決定・選択の瞬間が訪れる。
その時に”これは~のためだから”という「目的ー手段」発想で各人が取捨選択をしてゆく。
例)イベントに何を着てゆくべきか? 今、ここにいてゲストを誘導するべき? それとも机の整頓にヘルプいくべき? 机はいくつ必要? 何列に、どこに、どんな形でセット? お茶の買い出しは誰に任せるべき?……無数の意思決定、小さな判断の積み重ね。
数人だとしても、その何百何千という意思決定が行われるはずだ。
その意思決定の価値・方向にブレがないって凄いことだよね。
その積み重ねがチームとしての活動の成果。
そりゃ大事だよね。
※ ビジネスでは「クレド」「リッツカールトン」「ミッション」「パーパス」などで語られますね。
【試行錯誤、要は失敗を責めないこと。】
政治や社会運動で大きな成果を出すのは簡単なことじゃない。
とっても難しい。
言い換えると、「全くの失敗なしで一発で大成功!」なんてことは起こるはずがない。
僕が前に関わった無所属・地方議員の方は最初は善戦しつつ落選。それを経験し二度目で無事に当選、でした♪
地道な努力や積み重ね、そして失敗があってこその成功。
コンクリを壊す木の根っこのように、社会運動を成功させるためには活動が継続できる強いメンタルが必要。
これはスタートアップでは「早くサイクルを回す」「リーンスタートアップ」、一般にビジネスでも「PDCAサイクルを回す」とも言われますね。
【常識外れ/前例なくて結構。真の試行錯誤を!】
■目標がきちんと共有されていて
■「これは目的達成に最短距離? 他の方法はないか?」が出来てきて「今回失敗したとしても、そこからちゃんと学べば意義はある」ということになれば、常識外れの意思決定もしやすくなる。
上記の無所属~選挙の際にポスターデザインは本当に斬新だし、選挙素人がガヤガヤしながら選挙戦略戦術を決めてゆくプロセスで、僕が具体的にツッコミをしたデザイン議論があった。
それは「斬新だからダメ!」とかじゃもちろんなくて。
「このデザインがどういうプロセスで得票につながると考えているのか?説明して」ということだったんです。
【勝利にはイノベーションが必要。】
ともかく、弱者が強者に挑む闘い。それが僕らの政治/社会運動のスタンス。
政治は特に「ルールがある中で、相手に勝つ」必要がある。
そりゃ勝つのは難しい。
で、そういう闘いで「強者がやっている当たり前の戦略や戦術(考えや具体的な取り組み)だけでは勝てない」のが普通。
だから「新しいこと」が必要になる。
ビジネスでよく言う「イノベーション」です。
もちろん、基礎を真面目に積み重ねる、木の根っこの努力を否定はしない。
それはもちろん大事。
だけど、それと同時に「新しい取り組み」も否定しない。
なぜなら、時にイノベーションが勝利には必要だったりするから。
れいわ新選組の街宣/戦術はイノベーションだと思う。
山本太郎の知識量とコミュニケーション力は半端ない。
野党議員としての力は超一流(=与党議員としての力量は別・未知数)。
それを使って「一般人との対話を皆の前で行い、ショー的に見てもらう」。
それが彼の話術もあって「8割が為になる話」で「笑い」もあったり…
普通の議員はああいうことが出来ないので「靴をすり減らして対話を重ね」「関係を積み上げ」で票を獲得してゆく。それが政治活動・選挙得票のための王道。
でも、山本太郎は「駅前エンタメで感動をさせてアクティブな支持者を獲得」してゆく…。 僕は「関係のKでなく感動のK」って言って説明します(笑)。
良し悪し・政策内容の是非etcはさておき、舞台セット・巨大モニター・何百という資料準備・音響調整…色々なことがあって、政治活動としてはひとつのイノベーションだろうなぁ、と。
==【成果を出す政治/社会運動】シリーズ==
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