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大谷翔平から学ぶ二刀流。(1)

理論=「抽象的な考えを理解をする」のは大事。
でも、それを
実践=「具体的に何をどのように行動するか」段階に行かないと。

で その中間ー理論と実践の真ん中ーがある。
「理論ほど抽象的でもなく」「マニュアルほど行動が限定されてもない」。
「行動指針」「事例の解釈」「パターンランゲージ」みたいなこと。

その中間領域の多くのヒントを「二刀流」で語ることができると思って
やっぱり最初は大谷翔平から…

そもそも、二刀流って?

「大きく違う分野で、どっちも卓越した成果を出し続ける」こと。
 だいたいこんな感じかな。

大きく違う分野だと”誰が思うか?”で、定義が違ってくる。
例えば、プロの野球選手で「ヒットを打つのが難しい。ホームランはなお難しい」と詳細な違いを大きく感じる人にとっては「ヒットも、ホームランも打つ人=二刀流」かもしれない。 「ヒットを打つのと、盗塁・走者も全く別の体力と技術」と思う人もいるかも…。

「投手と打者」、これは普通の人が誰しも納得し、そういう事例がプロ野球のレベルでは極めて少ないことから、大谷選手は誰しもが認める二刀流、ですね。

有名な、マンダラ目標チャート

「大谷翔平はどうして誰しもが認める二刀流になったのか?」
そのプロセスが何より大事。
そのひとつが有名なマンダラ目標チャート。

「最終目標=ドラフト8球団から1位」
→「その達成のために必要な要素・サブゴール8つ」
→「その達成のために必要な要素・サブサブゴール8つ」…
実際の奴がコレ↓ね。

大谷翔平 マンダラチャート 東海市 ふくおか耳鼻咽喉科 院長ブログ

素晴らしい!
そして、これこそ僕が書いた記事「上手な目標設定からスタート」ですね。
その記事では「一緒に活動するメンバーとの共有、日常的な確認が大事」っていう文脈で具体的な会議スキルの重要性を書いたけれど、大谷翔平のマンダラチャートで分かることは下記の4点だと思う。

【1】目標は言葉にして紙に書いて、いつでも確認できるようにする。
【2】大きな目標だけではなく、それを細分化してゆく。
【3】目標の全体像に一覧性がある。
 2によって「方向性・意識すること・具体的にやること」が分かり
 3によって「最終ゴールとのつながりを納得すること」が出来て
  ⇒ ⇒ 「迷うことなく行動に集中できる」
【4】細分化された課題や行動は64にも及ぶ。
 最終ゴールにどの程度近づいたか?分からない状態でも「最終ゴールに近づくための具体的な行動をしている」と客観的=行動ベースで出来るため
   ⇒ ⇒ 「ポジティブなマインドを維持しやすい」

大谷翔平のお父さんが大事にしてきたこと。

実はこのマンダラチャート、「目標を言葉にする、紙に書く。日々の練習を漠然とするのではなく、普段の練習・行動を”意識をもって行う”」。それを習慣にするというのは子どもの頃からやっていたことのようです。

大谷は子どもの頃から野球をしてきた。
お父さんが少年野球の監督兼コーチだったとのことで
父と息子の野球における交換日記のようなもの、「野球ノート」を作っていたそうです。

徹さん(父)がその日の評価やアドバイスを書き、翔平は試合での反省や今後の課題を記した。「たぶん小学校5年生ぐらいまで続けましたので、2~3冊にはなったと思います」
試合での良かったことや悪かったことなどをノートに書かせていました。そこで大切なのは、悪かったときに次に何をすれば課題を克服できるのかを考えて行動に移すことだと思っていました。エラーや三振はある。その反省から自分がどういう取り組みをしていくのか。それらを字で書き残すことによって、しっかりとやるべきことを頭に入れてほしかった
つまりは、練習における意識付けですね。野球ノートを始めたいちばんのきっかけは、そこにありました…

大谷翔平が今も大切にする、父の「3つの教え」(東洋経済オンライン)

素晴らしい!
そして、これこそ僕が書いた記事「「目的ー手段」思想を自分のものとする。」「失敗を責める必要はない。でも、失敗から学ばないことは責める。」ですね。
その記事では「ワクワクやイノベーション」につながってゆく、と書いたけれど、まさに大谷翔平こそが「ワクワクと楽しく野球をやって、野球の本場MLBの歴史を塗り替えている」訳で、これ以上の例はないですね。

『考えることは書くこと。』

僕なりに「言葉にすることの重要性」はずいぶん前から理解をしていて、若い人に伝える際にはこのフレーズを使ってます。

『考えることは書くこと。』
頭の中で色々考えていても、ぐるぐる思考が繰り返したりして考えってまとまらない。考えるっていうのは書くことだよ、と。

そうしたら僕の大好きな中田敦彦ユーチューブ大学でも説明してた。
ちょうどこの4分弱を見てみて~

*関連:メタ認知、視点の変化、否定しない力、素直力、マインドフルネス、マインドマップなど

==
過去に書いた視点の変化・否定しない力・素直力に関連した記事
 ⇒ 「△か〇か?どっちが正しい?」という話
 ⇒ 「不快・嫌なことでも素直に受け入れる心が大事」という話

参考:
「二刀流」大谷翔平の源流(下):「原石」に磨きをかけた花巻東高恩師の指導 | nippon.com


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