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旅で向き合う、隠れている自分

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旅の中で気づかされた、感じたことをできるだけまっすぐに。
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#自然

#07 上越国境を越える。

#07 上越国境を越える。

新潟と群馬の県境には谷川岳があり、そこを上越線は越えていく。

今回は国鉄時代の古い車両が検査のために埼玉県の大宮へ向かう道中。
現役最後の検査に向かう姿を見て、意匠、カラーリング等デザインについて考え事。

最近の利用者が置いてきぼりになっている、巨匠たちの発表会のようなデザインと、スクラップ&ビルドが主流の日本の考え方に疑問を持つ。

ただ、一番の筆者の望みはこの素敵な意匠の車両が、作品として

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#06 なぜ急ぐ。

#06 なぜ急ぐ。

伸びる新幹線を横目にトコトコ走る在来線。
ゴールの金沢まであと少し。
ここもあと何年かすれば普通列車しか走らないローカル線に変わってしまうだろう。

青々と育つ稲はもう曇り空かとため息交じり。
せっかくのびのびとしようと思ったのに。

私は鉄道の旅が好きで、乗っている時間は全く苦にならない。
ちょっとの不便と贅沢に過ごせる時間がいいのにと、急ぐ人の気が知れない。

でも、社会人になってしばらくして

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#05 空が青いととても嬉しい。

#05 空が青いととても嬉しい。

富山生まれの関東育ちなのだから、お日様をたくさん浴びて育ったはずだが、どうも私は北陸育ちを気取りたいのか、鉛色の空がスタンダードなようだ。
数年前から新潟へ出向くことが多くなり、予報通りの冬の曇り空を見ると富山での幼少期に見た、雪、鉛色を思い出し、裏日本の冬なんてこんなもんだ。と思っているのだった。

冬に限らず、天気予報はあてにならないというのか、結果にシビアすぎるのか、薄曇りの中「これで晴れマ

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