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第33回「お金の減らし方」を読んでみて

みなさんこんにちは。
たろ坊です。
今週の本の所感を書いていこうと思います。

少し前に老後2000万円問題が話題になりましたが、最近では老後4000万問題とも言われており、個人がお金を『増やして蓄える』ことが必要とニュースで話題になっています。

最近の書店の人気のコーナーには投資の増やし方やお金の増やし方などの書籍は多くありますが、お金の『減らし方』についての本は初めてみました。話題本としてあったので早速購入してみました。



1.お金の本質について考える

「お金は硬貨やお札💰だろ?」
私はそう思ってました。

しかしながら、お金が目的ではなく手段である。
この本から学びました。

給料のいい仕事、お金を増やす投資方法、副業で稼ぐなど『お金』をいかに『増やすか』というワードがよく眼にすることがあります。

ただ漠然とお金を稼ぐこと、貯めることが目的になっている人が私を含めて多いのかと本を読んで思いました。

私も公認会計士を選んだ理由も「独立してお金が稼げる、今よりも自由に稼げる」と漠然と思っていました。

ただ、今に至るまで『何のために、何をしたくて、何を求めて』お金を稼ごう、貯めようと思ったことはあまりありませんでした。

お金を稼ぐということは何かしたいことや、叶えたい目的があり、そのための手段であること。そのために仕事は否応でも必要なことである。そう考えると日々の仕事にも納得ができます。


2.誰かの代わりに手間のかかる「事」が仕事

「仕事が楽しいしやりがいがあることはほとんどない」という著者の意見も腑に落ちました。

仕事は誰かが面倒のかかるもの、大変なことを代わりにすることで仕事になる。

公務員であれば社会の公共サービスの提供、経理職であれば金額のチェックや支払い、公認会計士・税理士であれば決算書類のチェックや税金の申告など『誰かがやらない』ことをするからこそ仕事になります。

誰かの代わりにやっていて楽しいし楽な仕事ならそれはそもそもお金にならない、もしくは相当恵まれた環境であると著者には書かれています。

転職をして「よりやりたいことを!好きなことを仕事に!」などのフレーズは往々にしてありますが、そもそもそれは転職業界の謳い文句なのかもしれません。環境や人によって全てガラリと変わってしまうからです。


3.『自分』の基準でお金のすべてを考える

この部分は相当自分も共感できました。
私はTwitter、Instagramなど他人の私生活を見るものはほとんど見ません。

理由としてはキラキラした幻想や写真の世界、他人からどう見られるかの世界から遠ざけるためです。

この本でもお金をかけるときに、他人からどう思われるか、世間体で考えるなどの他人軸であることが多いのではないかと述べられてます。

欲しいのもがない人は、そんなに欲しくないものに手を出してしまうから、お金を失いがちである。

引用:お金の減らし方p.185より

楽しい体験、美味しい体験、癒される体験は自分がその瞬間に満足できれば良いのではないか?とのことです。

私は趣味の『御朱印めぐり』をする前にその神社の成り立ちや、関連する人物の歴史を知って神社参りをします。それで神社に参拝して歴史を学びながら、境内を歩くを通じて自然を通してリラックスしたり、御朱印集めを楽しんでいます。

完全に自己満です。

誰のためでもなく自分のために楽しみにお金を投じる。これが正しいんだと再確認できました。


4.最後に

お金を増やすためには本業の仕事で誰より努力したり、投資をしたり、副業をしたりとたくさんの方法があります。

しかしながら、しっかりと自分の軸を持ちながらお金『減らし方』を意識して生活している方は多いのでしょうか?

この本から学ぶことは本当に多かったです。本日もありがとうございました。

2024.6.22 たろ坊






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