こころのマインドフルネス#8「食べる瞑想」
こころのマインドフルネス
みなさんこんにちは。公認心理師の赤田です。
いつも番組をお聞きいただき、ありがとうございます。
このポッドキャストは、心理学の専門家がさまざまな瞑想を通して、こころが軽くなるお話をしています。毎日の実践にお役立ていただければと思っています。どうぞ最後までおつきあいください。
本日のテーマは、「食べる瞑想」ついてお話ししたいと思います。一人でご飯を食べているときに実践してみてください。この方法はどのような食べ物(チョコレート、ワイン、かつ丼、ゼリーなど)でも実践できます。
エクササイズ
それでは、食べ物の前に座り、背もたれから離れて背筋を伸ばします。手は机の上に置き、足は、そろえて床の上に置きます。
1.目の前にある自分の食べものを眺めてください。
まさに、初めて見るような感覚で、食べ物を眺めてみましょう。さまざまな形や色をしていると思います。滑らかなライン、光沢、色のうすさや濃さ、色の鮮やかさ、そして影を感じましょう。自然の恵みをいただくことに感謝をしましょう。あなたが「これから食べたい」と思ったものに心を寄せてください。
2.食べ物を手に取ります
お箸やスプーン、コップなどの器を手に取ります。あるいは手づかみで、「今から食べよう」と思ったものをつかんだり、すくったりしてください。手に取ったものは重たいですか、軽いですか、つかみやすかったですか、取りにくかったですか、指の先に注目して、その手に取った感覚を味わってください。
3.食べ物の香りを感じます
食べものを鼻の近くまで持ってきます。そうすると、鼻から食べ物の香りを感じることができるでしょうか。あるいはできないでしょうか。食べ物のその香りはあなたの食べる意欲を高めるでしょうか?それとも、高めないでしょうか。いずれでも構いません。鼻から感じる食べ物の香りに注目しましょう。
4.口に入れる
ゆっくりと食べ物を口に運びます。手と腕がどのように運ぶのかを観察します。自動的に、口の前という適切な場所に運んでいることに気づきます。それを口の中にそっと置きます。しばらく嚙まないで、舌の上に置いておきます。食べ物が置かれた舌の感覚を味わいます。しばらく噛まずに、舌でその柔らかさやかたさなどその物体について調べましょう。
5.噛みます
ある程度調べたら、一度噛みます。噛んだ感覚はどうでしょうか。その感じを確かめます。味の広がりや香りの広がりを感じます。いつも以上においしさや香りを感じるかもしれません。ゆっくりと噛みます。まだ飲み込んではいけません。その感覚を味わいます。
6.飲み込む
自分がいま飲み込みたいという気持ちに気づきます。実際に飲み込む前に、舌がどのような状態になっているのか、口の中がどのような状態になっているのかを観察し、飲み込む準備をしている自分に気づきます。それを飲み込むときにの口の動きと、食べ物が食堂を通って胃におりていく感覚を確かめてみます。胃の中に入るまでの感覚を感じてみます。もし全部飲み込めなかったら、すべて飲み込むまで何度も繰り返してください。
7.余韻を味わう
しばらくそのまま余韻を味わいます。口の中にどのような後味が残っているでしょうか?どのような香りが感じられるでしょうか?さらにもう少し食べようと思う気持ちに気づくでしょうか。
おわりに
こころのマインドフルネス おしまいの時間になりました。最後までお聞きいただき、ありがとうございました。今までも食べ物との違いを感じることができましたでしょうか?ぜひ、感じたことをコメント欄にお書きください。
この音声がよかったら、高評価をいただければ嬉しいです。またチャンネル登録をしていただくと、あなたの健康づくりのお手伝いさせていただけると思っています。
お相手は、公認心理師の赤田でした。つぎのポッドキャストでお会いしましょう。さようなら。
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