読書記録#10 『Chatter―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』
今回紹介するのは、頭の中で目まぐるしく飛び交う会話に対処する方法を教えてくれる本です。
私自身、普段から色々頭の中で考えが巡り巡っていて、そのおかげでさまざまなアイデアやアウトプットを生み出すことができます。
その反面、仕事に集中したいときや、趣味や娯楽に没頭したいときなどに、別の考えが頭をよぎってしまい、気が散ってしまうこともしばしば。
このように、自分に悪影響を及ぼしてしまう頭の中の自分をChatterと呼んでいます。
メタ認知は万能薬になりうる。
この本を呼んで、特に感じたことが自分を客観視できることの重要性です。
Chatterを鎮めるための26の方法が書かれたこの本の中で、すぐにいつでも実践できるメソッドが、自分を客観視することだと思います。
そんな簡単にできるもんじゃないでしょ?
という方もいるかもしれませんが、実際に客観視できているかどうかではなく、擬似的に客観視している状況を作り出すだけでも効果はあるそうです。
例えば、自分と対話している時の一人称を「私」ではなく「あなた」や自分の名前にするだけ、自分を他者だと錯覚させることになり、冷静に頭の中のことを整理できるそう。
心の中での自分の呼び方を変えるくらいであれば、すぐに実践できることだと思いますので、効果的かつすぐに実践できるメソッドとして、1つ引用させていただきました。
自分が今何を感じていて、何を考えているか。どういう状況にあるのか。
それらを客観視できるようになる、メタ認知能力があると様々な場面でも役に立ちます。
自分の持っているバイアスに気づくことやアンガーマネジメントといった思考や感情のコントロール。
緊張する場面でのパフォーマンス。自分の抱えている不安や悩みとの向き合い。
仕事や私生活問わず、様々な場面で活かすことができます。
私の経験則ですが、メタ認知能力あるかどうかで、生きることの難易度大きく変わると思います。
マインドフルネスとメタ認知は似て非なるもの。
私自身、混同している部分がありましたが、メタ認知とマインドフルネスは異なるもので、それぞれ良し悪しがあります。
というのも、Chatterの本を読みながら、
「Chatterに対処するためにはマインドフルネスで良いんじゃないの?」
という疑問を持っていましたが、客観視することとの違いが当書によって明確になりました。
私の中では、以下のようなニュアンスです。
マインドフルネスは、今この瞬間に集中するために自分の思考にただ気づき、眺めること。自身の集中力を高めるためだったり、頭を休ませたい時に効果的な方法です。
対して、メタ認知は、自分の思考や感情を整理することであり、課題解決的のために
当書でも述べられていましたが、今この瞬間だけを考え続けて生きることが良いと言われていても、限界があるというのが現実です。自分の抱えている直近の課題から人生の課題に立ち向かい、苦しめられないためにも客観視することが重要です。
自身の考えを整理し、正しく効果的な解決の道を進むためにも、客観視する力(=メタ認知能力)は必要不可欠です。
楽して身につけられる能力ではないので、長い目でゆっくりと培っていくことが大切です。
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