なぜ歩くだけで疲れるのか?
渋谷・青山のパーソナルジム「b{stoic」でパーソナルトレーナーとして活動している仙福(せんぷく)です!
ここ数日、何かしらの競技をしている方のトレーニングを見させていただく機会がありました。
ほとんどの競技で共通しているのが「歩行」。
よい歩行ができてきればスピードを上げダッシュした時も効率よく身体を進めることができます。
逆を言えば効率よく歩けない、歩くだけで疲れを感じる人が走っても余計に疲れることは容易に想像ができます。
今回は疲れない歩行のメカニズムについて解説します。
疲れるのは筋肉を「使う」から
何気なく行っている歩行。歩いてすぐ疲れる人と疲れない人の違いは何か。
疲れる人は筋肉を使って、筋肉で歩いているパターンが非常に多いです。
足の筋肉が数十キロの体重を何千回も前に運ぶのが疲れる人の歩行。腕立てを1000回することを考えれば何千、何万歩を筋肉を使って歩くことがどれほど大変かは想像つくかと思います。
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反対に疲れない人は筋肉はあくまで使われる側。駆動源が筋肉でない他のエネルギーを利用しているため疲労が溜まりにくいです。
地球のエネルギーを味方につける
歩いても疲れにくい人が使うエネルギーは「重力」
全人類が平等に与えられている重力を最大限に使うことで、筋肉の量を最小限にとどめることで歩いても疲れにくくなります。
重力を使うとはどういうことか。
歩き始める際に片足になったとき、両脚時から人の重心は約5センチ上昇します。
そして足を前に踏み込んだ時には重心が5センチ下降します。この5センチの上下のときに重量が落下を加速させ、それを足が前へ送り出すことで身体が前に進みます。
あくまでも足は身体を運ぶのでなく、重心の移動を真下から真横へ方向転換させる役割を果たします。
ドミノのように歩く
重力を使わず足の筋肉で蹴って進めようとするから筋肉が疲れる。重心の落下を使えば自然と前へ進む。
これはドミノ倒しに似ています。
ドミノは先端をコツンと押せばグングン加速していきます。人間の歩行も同じ。重心が前に倒れるほど前へ加速します。
ドミノのように重心を前へコントロールすれば筋肉を余計に使わず前へ進むことができます。自分の支持基底面(足裏)から重心を外し移動する戦略をモーメンタム戦略と言います。
この感覚を得られれば歩いても走っても疲れず、前はスイスイ進む感覚が得られます。
明日は重心の移動をさらに掘り下げたいと思います。
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