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3度のNOを乗り越えて辿り着いた憧れの職場🇺🇸

更新がしばらく滞っていましたが、みなさんお元気でしょうか?日本は猛暑と聞いています😥 体調にお気をつけてお過ごしください!

私はこの3ヶ月ほどは目が回るような忙しさでしたが、なんとか元気に過ごしています。例えば…

  • 💃 趣味のダンスフィットネスで自分のクラスを開講

  • 🫙 裏庭のアプリコットが今年も豊作でジャム作りに勤しむ

  • 👧 友達の子供が3週間、我が家にやってきてホームステイ

  • 🤱 働きながら体外受精のプロセスに向けて準備中

などなど、書きたいことは色々とあるのですが、なんと言っても一番のハイライトは、ずっと行きたかった会社に転職できたこと

それも、1回のチャレンジでするっと合格したのではなく、過去2年間のうちにその会社だけで4回も挑戦し、3回のNOを突きつけられたのちにようやく合格・転職することができたので、喜びもひとしおです。

転職してしばらく経つので、入社してすぐのいわゆるハネムーン期🤣は通り越して、日々の業務のキャッチアップに悪戦苦闘する日々ではありますが、今回の挑戦を通して学んだことを忘れないうちにまとめておきたいと思います。

今回の転職した会社が本命ではありましたが、いくつか他の企業も受けていました。転職に至るまでの思いや活動記録はこちらの記事にもまとめているので、よかったら見てください〜👇


🏢 なぜこの会社に行きたかったか


  • 😍 技術に惚れていたから

    • 上記の記事にも書きましたが、私のセールスエンジニアとしてのモチベーションは自分が大好きな製品を売れるかにかかっています。この会社の製品の大ファンで、この製品が売りたいと強く思っていました。

  • 🚶‍♀️前職からここに転職している人が多いから

    • ここ数年間で、前職でお世話になった方や、交流が無くても活躍を遠目に見ていた人たちがこの会社に転職していくのをたくさん見てきました。

    • 幸い色々な方の話を聞くことができ、転職後の働くイメージを掴みやすかったです。人との繋がりって大切だなと思いました!

    • 前職のガチ競合じゃないのもポイントです。競合に行くかどうかは人それぞれですが、私の性格には合わなかったので、個人的にはパートナー企業あたりに移動するのがちょうどよかったです。

  • 💰 お給料が良いから

    • シリコンバレーで生きていくには冗談抜きでめちゃくちゃお金がかかります。車・住宅ローンに加えてこれから子供も育てていくことを考えると、今回の転職において給与条件が前職より良くなるのは必須事項でした。

    • 結果的に交渉の末、前職と比べてお給料が約50%アップしました 🙌 最新の給与推移については以下の記事で詳しく書いています👇

1️⃣ 1度目の挑戦


一番最初の挑戦は、2022年の9月に遡ります。

前述の通り、もともとこの企業についてはよく知っていたので、受かったらぜひ行きたいという気持ちでいました。

一方で、アメリカで働き始めてちょうどまだ一年しか経っていなかった頃だったので、自分の英語力や技術力にも一抹の不安があった頃でもあります。

前職で仲の良かった同僚がすでにここで働いていたので、募集のあったセールスエンジニアのポジションにリファーラルしてもらい、選考プロセスが始まりました。

超人気企業の人気ポジションにも関わらず、毎回選考プロセスに進むことができたのは、間違いなく同僚によるリファーラルのおかげです。同僚たちが社内でHiring Managerに働きかけてくれて、書類選考や初期の面接をスムーズに突破することができました。

リファーラルのメリットについてはこの記事でまとめてます😃

この企業のセールスエンジニア職では約6回(!)面接があるのですが、一度目の挑戦では3回目の面接で落ちてしまいました。

  • 1️⃣ 一次面接 (45分) - Hiring Managerとの面接。自己紹介や過去の経歴、受けているチームについて相互に理解しあう。

  • コーディングプロジェクト - データサイエンス・データエンジニアリングに関わるプロジェクトのお題が出されるので自宅で取り組む。

  • 2️⃣ コーディングプロジェクトのお披露目会 (60分) - プロジェクトの最終結果をプレゼンし、思考回路や意識したポイント、ハマった箇所などを説明する。

  • 3️⃣ 技術面接 (45分) - SQL, Python, その他この製品固有の技術知識について質問される。

当時はこのコーディングプロジェクトの時点ですでに雲行きが怪しく、2️⃣度目の面接だったお披露目会の時点ですでに自分の実力不足がかなり目に見えていました。

特にこのチームのセールスエンジニアに求められていたスキルは、現職でデータエンジニア・データサイエンティストを生業にしているというようなレベルだったので、当時の私にはレベルが高すぎました

とはいえ、一応根性でプロジェクト自体は完成させたので、幸いHiring Managerが私の熱意は気に入ってくれ、3️⃣度目の技術面接に進ませてくれました。

しかしここで出てきた面接官(技術面接は、同僚となるチームメンバーが出てくることが多いです)がめちゃくちゃハイレベルなエンジニアで、聞かれた質問の半分もまともに答えることができず、開始後15分くらいで早々に試合終了してしまいました。

そうして終わりを迎えた一度目の挑戦ではありましたが、Hiring Managerからは忌憚のないフィードバックをもらえ、次に挑戦するタイミングではいくつかこの会社の資格を持っておくと良いとアドバイスされたので、その言葉にしたがって次は資格にチャレンジすることにしました。

このように面接後に(しかも落ちた後に)フィードバックがもらえるのは稀です。ですが、候補者のためにわざわざ時間をとって一言二言でもコメントがもらえると、次に生かすことができるため、改めてこの会社は良い会社だなと感じました。

2️⃣ 2度目の挑戦


さて、一度目の挑戦から約半年後、件の資格を引っ提げて二回目の挑戦に挑みました。Hiring Managerも前回とは全く別の人です。

一度目の挑戦ではエンタープライズ担当のセールスエンジニア職に応募していたのですが、今回はコマーシャル担当の応募です。

どちらが上か、という問題ではないのですが、エンタープライズ担当の方が往々にしてシニアな(経験年数の長い)人材が採用される傾向にあるため、確度は前回より上がっているのではと期待していました。

  • 1️⃣ 一次面接 (45分) - Hiring Managerとの面接。自己紹介や過去の経歴、受けているチームについて相互に理解しあう。

  • 2️⃣ 技術面接 (60分) - SQL, Python, その他この製品固有の技術知識について質問される。

  • 3️⃣ 三次面接 (30分) - カウンターパートとなる営業部門のマネジャーとの面接。営業さんとの日々の働き方について聞かれる。

  • 4️⃣ 四次面接 (45分) - Hiring Managerとのセールスシナリオベースの面接

この半年間で色々と勉強してきただけあって、前回苦戦した技術面接では、難なく回答することができるようになっていました🙌

前回とは違ってお持ち帰り形式のコーディングプロジェクトは無かったのですが、技術面接中にライブでコードを書く問題がいくつか出されました。

順調に四次面接まで進んだものの、自信のあったセールスシナリオ面接で落ちてしまいました😨ガーン。

前職で担当していた製品の売り方と、この製品の売り方が大きく異なるため、マインドセットなどの切り替えがもっと必要だったと反省しました。

また、セールスエンジニアという仕事ひとつとっても結構奥が深く、お客様との信頼関係を築いて営業さんの営業成績を伸ばすためには、どうすればよいのだろうか?と考える良い機会にもなりました。

とはいうものの….. 実は面接を通して、このHiring Managerがあまり好きじゃないなー😥 という気がしていたんですよね。

Hiring Managerは自分の上司になる人で、もし採用されたとしても一番近くで同じチームで働くことになるため、相性は大事にしたいなと思いました。

当時は前職のマネジャーに恵まれていたので、気が向かない人と働くくらいなら今の仕事に専念しよう、と気持ちを切り替えました。

3️⃣ 3度目の挑戦


2度目の挑戦のすぐ後に、また別のチームで空きポジションが出たということだったので、応募しようかと思いましたが、この会社では最低3ヶ月は待たないと不合格だったポジションに応募できないということで諦めました。

そうこうして、一旦は本業に専念していたのですが、今年に入ってから別の元同僚から連絡があり、また受けてみないかと声をかけてもらいました。

というのも、この頃には多くの元同僚がこの会社に転職していて、私の元マネジャーだった人もこの会社に移っていたんです。

転職していった人には、私もこの会社に行きたいという旨を話していたので、マネジャー間の中でもヘッドカウントが空いたら私を推薦してくれていたそうなのです。ありがたい話です😭

そこでトントン拍子に新しいHiring Managerと面接をすることになりました。このHiring Manager (後述しますが、今の上司)は非常に良い方で、この人のチームでだったら一緒に働きたいな!と思える人でした。

ここまでで既に技術面接は突破しているので、それはもう省略しましょう、ということで、セールスシナリオの面接から再開しました。この辺りの判断を合理的にしてもらえたのも良かったです。

  • 4️⃣ 四次面接 (45分) - Hiring Managerとのセールスシナリオベースの面接

  • 5️⃣ 五次面接 (30分) - Sales Engineering の長との面接

Sales Engineeringの長との面接では、この製品の周辺のパートナーエコシステムの詳細を問われ、回答はできたものの求められていた深さには至っていなかったとフィードバックがありました。

正直、「今この製品を既に売っているわけじゃないんやから、知らなくて当然でしょ!」と言いたくなるような質問もいくつかありましたが、他社も面接を受ける中でどこもかなり転職の質問は厳しいという印象を受けました。

今この製品の担当じゃなくても、この製品の担当だと想定したら?の前提で面接の準備をすることが大切だと感じました。

実はこのポジションは、セールスエンジニア職の中でも高いポジションでの応募だったので、最終的には経験不足ということで落とされてしまいました。(後から分かった話ですが、私と同時に受けていた候補者がこの技術領域で20年の経験がある人だったそう。そりゃ負けるわな😅) 

幸い、このHiring Managerは非常に私のことを気に入ってくれて、次にもう少し低いポジションで自分のチームに空きが出たら必ず連絡すると言ってくれました。

はいはい、こういうリップサービス💄も慣れてますよ〜と思いつつ軽い気持ちで聞き流しましたが、このマネジャー、数ヶ月後に本当に連絡してくれたのです😳

4️⃣ 4度目の挑戦


そうしてまた本職に専念し、自社カンファレンスの登壇でてんやわんやしている中、前回のHiring Managerからメールがあり、

「僕のチームでヘッドカウントが空いたんだけど、まだ興味がありますか?もしあれば、来週にでも最終プレゼンに進みましょう。お返事待ってます。」

と!

流石にカンファレンス中は忙しすぎて準備をする時間が取れないため、来週は無理ですと伝えましたが、数週間後に最終プレゼンをすることになりました。

ここまで何度も何度も面接はしてきましたが、最終プレゼンは初です。この一回きりのチャンスを逃すまいと、めちゃくちゃ準備しました。

最終プレゼンは、セールスエンジニア職の面接の際はよくある形式で、簡単にいうと「架空のお客様を想定してロールプレイで自社製品を売り込む」というものです。

大体約30-60分の発表時間で、以下の内容が含まれることが多いです。

📍 お客様の現状課題
📍 自社ソリューションの紹介
📍 技術アーキテクチャ図
📍 製品デモ
📍 課題との紐付け・Next Step

最終プレゼンって具体的には何するの?どう準備すれば?と気になる方もいらっしゃいますか?😃 ご要望があればコメントで教えてください!

私は特に、

✅ ビジネスの観点で課題を的確に把握できていること
✅ 提案内容が目新しく、かつ課題の解決になっていること
✅ 製品デモを交え、技術スキルをアピールすること
✅ プレゼン全体の見た目が美しいこと
✅ 一方通行にならず、双方向的に話を進めること

この5点に気を配って準備しました。

また、リファーラルしてくれた元同僚も親身になって手伝ってくれ、本番を迎えるまでに数回打ち合わせをしたりドライラン(リハーサル)をしたりして、既にセールスエンジニアとして働いている彼の観点からも認識齟齬がないかを確認してもらいました

プレゼン当日は本社に呼ばれ、Hiring Manger含む4名の面接官の前でプレゼンを発表しました。(質疑応答含め75分)

何度もリハーサルしてきただけあってうまく発表ができ、その日のうちに合格という連絡がありました🎈

長い道のりでしたが、二年かけてようやく念願の会社に合格ができて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです🤩

その後はオファーレターの内容交渉や、バックグラウンドチェック、リファレンスチェック、就労許可のチェックなど色々とあるのですが、そこら辺はまた今度✍️

✍️ この転職を通して感じたこと


前職では、日本支社からアメリカ本社に異動という形で転職してきたので、製品知識には自信があり、なんとなくですが、アメリカ側のチームの雰囲気も分かっていたので、あまりアウェーな感じはありませんでした。

それに、言語さえ違えど、既にこの製品のセールスエンジニアをやっていた私はどの候補者よりも有利な立ち位置にいたと思います。

ですが、今回の転職は、私には何も有利なカードは無く、アメリカの候補者勢との本気の対決です。しかも、シリコンバレーのエリアでの就活なので、自分でいうのもなんですがレベルが桁違いに高いです。

さらに追い討ちをかけるように、最終プレゼンで本社に行って感じたのは、「うわー、めちゃくちゃアウェイ!!!」です😂

この本社オフィスで働く元同僚は誰もいないし、当たり前ですが全員知らない人たち。そんな中で今まで自分がやってきた製品・会社から離れて新しいことをするのはとても勇気がいることだなと思いました。

なんやかんや言っても、約5年半勤めた会社では仲間がたくさんできましたし、文化もとっても大好きでした。そんな良い仲間たちに囲まれて楽しく仕事をする時間を卒業して、新しい環境でゼロから人脈を築き、仕事に邁進することが少し怖くも感じました

怖いと感じた理由の中には、今回の転職ではもう「"日本チームから来た" Pistachioさん」という肩書きはなくなり、(特にそういう肩書きがあったわけではないのですがww)ただの「Pistachioさん」になるからです。

前職では「日本から来た」ということで、多少周囲に優しくしてもらっていたりだとか、少し発言が鈍くても多めにみてもらえたり、そういう部分があったのかもしれません。

次の環境では、発言が鈍ければただのアホなやつになってしまいます。(ひえー)

周囲・お客様とも対等に英語で話せるようにならないといけない、という意味で、転職先での日々はアメリカで働くという本当の意味での正念場だと感じています。

特に転職直後は、自分の実力を見せないといけない大切な時期なのでプレッシャーもかなりありますが、それでもこの会社に転職して本当に良かったと思っています。毎日が刺激的で、とっても楽しいです🫶!

話が変わりますが、もう一つ、転職活動をする中でやって良かったと思うことは、今の仕事をサボらないということです。

転職活動は、めちゃくちゃ体力・気力を使います。とはいえ残念ながら転職活動=合格が保証されているものではありません。(私のnoteを読んでくださっている方なら分かっていただけると思いますが🤣)

いつ、なんどき、どのステージで落とされるかわかりません。そんな中で今の仕事をサボってしまうと、本職の方も評価を落とされたり、仕事が回ってこなくなる恐れがあります。(アメリカではそういう理由でクビになったりもします)

なので、転職活動中にどれだけ今の仕事に気分が乗らなくても、最低限の仕事はきっちりとこなして、目をつけられないようにしました。

私の場合は前職でも最後まで前向きに頑張っていたので、上司に退職のお知らせをした時にはショックで引き留められました😢 ありがたいことです。

こんな感じで粘り強く3回のNOを乗り越えて、ようやく念願の企業に転職することができました。

スタートラインに立ったばっかりで、毎日新しい経験でてんやわんやしていますが、これからも頑張ろうと思います。暖かく見守っていただけると嬉しいです😃


最後までお読みいただきありがとうございました!
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