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20240319 松本市 #風景誤読
松本に来るのはこれで3回目。既に「友達が住んでいる場所」という意味を超えて、思い入れが深くなりつつある。
▼たかしなの松本滞在1回目(2023年7月)
1日目:20230709 北深志、女鳥羽、城東(松本市)
2日目:20230710 松本市
▼たかしなの松本滞在2回目(2023年8月)
1日目:20230813 北深志、女鳥羽、元町(松本市)
2日目:20230814 浅間温泉(松本市)
3日目:20230815 松本市
※風景誤読松本篇がどのように進んでいるか、以下の記事の冒頭に詳しく書いています。
今回はあまり時間もないので、とりあえずぴよまるさんに会うことを目的にして来た。
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ぴよまる宅に車を置きに行き、何はともあれ、散歩することになった。ぴよまるさんが休日に散歩した(▶20231108-20240114 松本市)という北松本駅付近を漠然と目指す。
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いつもの松本市道1095線を南下していく。ぴよまるさんはひたすらPokemon Goをやっている。完全に歩きスマホで危ないという説もあるが、そのぶん風景に気を配るひとが隣にいるので大丈夫という説もある。
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風景を呑むように眺めるひととスマホの画面しかみていないひと。私はPokemon Goをやったことがないのでよく知らないが、松本にもポケモン生息してるんだなあ~と適当なことを思う。なんとなくゴンべとか多そう(?)。
Pokemon Goは現実の風景にポケモンというイメージを(デバイスを介して)重ねているんだから、むしろ風景誤読的だと言えなくもない。
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松本市は「松本市歴史的風致維持向上計画」内の「歴史的まちづくり事業」の一環として、指定文化財とは別に松本市近代遺産という枠組みを導入している(参考)。まちなみ形成上の価値がある築50年以上の歴史的建造物等を主に登録し、保全する。
大正3年建築の宮島医院も、平成28年度に近代遺産に登録されている。松本を歩いていて、うわ、どうしてこんなにモダンな建物や廃屋みたいなのが残っているんだろう、と仙台の風景との違いを常に感じてビビっていたが、その理由の多くはこの保全活動にあるのではないかと思われる。
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途中、スマホからひょいと顔を上げたぴよまるさんが「そういえば、裏町(うらまち)っていう面白い場所があるよ。たぶん好きだとおもう」と言った。「裏町」という言葉は今のところ聞いたことがない。少し寄り道していくことになった。
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裏町は要するに、松本のスナック街というか、もともと盛り場的な区画らしい。本町・中町を「表」としたときの「裏」ということか。平成以前はさぞにぎわっていたのだろう、と想像した。
しかし、この夜の店があつまった小道の風景にも、遥か見晴るかせば巨大な山と雲が悠然と存在していることに気づく。表だろうが裏だろうがなんだろうが山に囲まれていることに変わりないのが、都市松本(というか恐らく広く信州)の風景の面白さだと思う。
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うら町会館は町内会館のようなものか。看板に「下横田町会」とある。複雑だが、現在の行政地名は「大手5丁目」で、旧町名が「下横田町」、そしてここら一帯の愛称が「裏町」である。
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裏町の情緒を幾分か吸い込んだところで、もとの道に戻る。北松本駅に向かう。
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3月といえど日が沈み始めたらものすごく寒い。一生懸命二人で騒ぎながら歩く。
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寒すぎるので、駅前の「瀞(とろ)」というぴよまるさんイチオシのおでん屋さんに入る。
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店を出て、ぴよまるさんと別れる。お酒も入ってぽかぽかしているので適当に松本の夜をぶらつく。
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酔いもさめてきたので松本駅近くのカプセルホテルへ。丸善の入っているビル。せっかくなので丸善で本を物色する。
すると、
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なんと、いままでさんざん探して見つからなかった『松本の本創刊号』が売っていた。思わず笑みがこぼれる。これを手に入れるために、いったい何軒の本屋をはしごしたか…。
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なんと今年の1月に改訂・再版したらしい。去年の8月、発行元の想雲堂店主に会いに行って、直接「創刊号を再版してください」と伝えた甲斐があった(▶20230815 松本市)。良かった。
いますぐ梅月菓子舗の店主や想雲堂の店主に会いに行きたい、と思った。しかし、あいにく明日の昼には松本を発たなければならない。せめて梅月には行きたい。行けるかもしれない。寝る前にGoogleマップとにらめっこしながら、少しだけ明日の行程を考えた。
▼翌日
[たかしな]
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