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シナリオライターが伝える!最強のシナリオ術マガジン

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シナリオライターによる“文章の書き方講座”です。 参考にした書籍も紹介しつつ、皆さんが明日から使えるような文章のテクニックの数々をご紹介致します。
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記事一覧

#1.【意味がわかると怖い話】使い捨てのライター

「ちっ。ライターのオイルが切れやがった」 「はい、先輩。これ使ってください」 「サンキュー。…あれ、お前タバコ吸う人だっけ?」 「僕も最近吸い始めたんですよ」 「健康志向のお前が珍しいな。失恋でもしたのか?」 「…」 「図星かよ」 「ちっ、違いますよ!」 「どうでも良いけどよ。私情を仕事に持ち込むんじゃねぇぞ」 「じゃあそれ、返してください」 「冗談だよ。くそ、これ全然押せないぞ」 「買ったばかりなんで、ちょっと固いかもしれないですね」 「…ふぅ。この一服が最高なんだよな」

#11.文章は「100点」を目指すより、「85点」を目指してコツコツ書くのが良いと思います。(シナリオライターの意見)

序論:この世に「絶対」など絶対に存在しない。まず大前提として、物語を創る上で「絶対」な方法はありません。 私もシナリオ術と銘打って、多数の記事を公開しておりますが、残念ながらどれだけ記事や「文章が上手になる本」を沢山読んでも、文章が上手になるわけではありません。 もちろん、モチベーションを手に入れる為のきっかけになったり、アイディアを手に入れる為に、沢山の文章を読むことは必須です。 しかしそれ以上に、実際に書いて学ぶという経験こそ、文章力向上に必要不可欠だと考えています。

#10【たいあっぷ】「クリエイターは孤独」と言われる時代ももう終わり…?次世代の小説投稿プラットフォーム。

序論・一人は好きだけど、たまにはワイワイしたいよね机に向かい、コツコツと作業を進める。 誰とも会話を交わさず、無言でモニターを見つめる。 自分の世界を創り上げる、すなわち、自分との対話。 あぁでもない、こうでもないと手を動かすその姿には、「クリエイター」という肩書きから想像する華やかさは存在しない。 「孤独に自分の世界を創る」 これこそが、これまでのクリエイターが抱かれるイメージ。 きっとこれこそがあらゆる創作活動の楽しさの原点。 しかし、その概念の変革を予感させられ

#9【テンプレ公開!】シナリオライターが実際に使用している最強のタスク管理ツール「Notion」を紹介します。(前編・お仕事編)

序論:Notionが凄い。Notionの虜になってしまいました。 これまで沢山のタスク管理ツールを試しました。 ライターとして活動を続けて数年。愛用していた相棒「Trello」をあっさりと手放し、Notionを使い始めてから2週間が経とうとしています。 ・日々の記録 ・アイディア帳 ・売り上げ管理 ・タスク管理 ・視聴記録(本・音楽・映画等) など様々な用途で使うことの出来るNotionは、これまでに使ってきたタスク管理ルールの中で最も優れていると断言します。 ※個人の

#8【鬼滅の刃(アニメ)】から、少年漫画の対立構造について考える。【正義VS正義】

(※この記事は2019年に執筆した過去の記事を一部編集したものです。) 最近やたら話題になり、書店でも「全巻売り切れ」と張り出されているほど人気沸騰中の「鬼滅の刃」を観ました。 ずっと気になってはいたのですが、 他に読みたい本や映画作品が溜まっていたので機会を失っていました。 そして、ちょうどこのタイミングで発熱。 「今しかない…」ということで丸々1クール全話見終えた後に思ったことを書きたいと思います。 少年漫画の対立構造「正義VS正義」少年漫画、特にジャンプ作品に

#7【シナリオ術】「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」から学ぶログラインの大切さ

序論:異世界転生物のアニメは初めて観ました先日読んだシナリオ技術に関する書籍「save the catの法則 本当に売れる脚本術」を読んで、「ログライン」という言葉と出会いました。 (この本はシナリオライター兼Youtuberとして活動されている睦樹裕太さんの動画を参考に、読み始めました。是非こちらの動画もご確認ください。) ログラインとは、いわばその作品を一文で表現したものです。 名探偵コナン(青山剛昌) 「毒薬を飲まされ身体を縮んでしまった高校生探偵が、「江戸川コナン

#6クリエイターが「自己表現の場」と「価値提供の場」を分けておくべき理由【ドラマー柏倉隆史さんの言葉】

序論:音楽って、いいよね。今回はシナリオ技術ではなく、ライターとしてお仕事をする上でのマインドについてお話ししたいと思います。 まず柏倉隆史さんをご存知ない方は、 こちらの動画をご覧ください。 私の敬愛するドラマーです。 心技体全てを尽くしてドラムを叩く姿はまさに圧巻。 音楽に詳しい方、詳しくない方問わず、その圧倒的なテクニックに心が惹かれてしまう。そんな演奏を披露するパフォーマーです。 現在はtheHIATUS,toeなどのバンド活動に力を入れている印象を受けます。

#5【シナリオ術】文章のオリジナリティは〇〇〇すると失われる!?不道徳を操り、”貴方だけ”の作品へと昇華する方法

序論:前回のおさらい 前回の記事では、シナリオを書く上では「正しい文法」や「語彙力」よりも、 「オリジナリティ」が大事だということを説明させて頂きました。 ①「正しい文章」▶︎情報を正しく、適切に相手に伝える役割 ②「面白い文章」▶︎感動や新しい考え方を相手に伝える役割 このように大きく分けて2パターンの文章が存在する、ということを、 ラーメンの例を用いて説明させて頂きました。 では、オリジナリティを出すにはどうすればいいの? その疑問についてお答えします。 ↑こちら

#4【シナリオ術】「正しい文法を知らないと執筆出来ない」は間違いです!もっと大事なコトがあります。

序論:「正しい文章」と「面白い文章」「物語を描く前に、文法を学ぶ必要がある」 「まずはたくさんの語彙を学んでから物語を書かなくちゃ」 そう思われている方も多いのではないでしょうか? かくいう私も、そのように思う時期がありました。 もちろん、正しい文法を学んで文章を書くことや。 多くの表現に触れて語彙力を伸ばすことも、表現活動の上で大事な要素です。 しかし、それ以上にもっと大事なもの。 それは”オリジナリティ”です。 学校の宿題で書いた作文や、会社で作った資料の文章。

シナリオライターが選ぶ、持ち運びにピッタリな最強のキーボードをご紹介。【Magic Keyboardより持ち運びに最適】

在宅勤務に飽き、たまにはカフェで執筆をしたい。 だけど普段はパソコンを使って執筆作業を進めているから、いちいちパソコンを持ち歩くのは面倒くさい…そう思ったことはありませんか? 例えばプログラマーや、デザイン系のお仕事をされている人なら、パソコンを持ち歩く必要があるのかもしれません。 しかし、ライターという職業は極端な話、スマートフォン一つあればどこでも仕事が出来るもの。 わざわざ執筆のためだけに手荷物を増やすなんてナンセンスではないか!と、私は思うのです。 しかし、スマ

【カクリエ】トラベラーズノートを買えない貧乏社会人の私が、代わりに最高ノートを手に入れた話。サイズ感などを紹介。

皆さんはノート、使っていますでしょうか? 私は仕事はもちろん、日々の日記やアイディアを書き留めるために 毎日のようにノートを使用しています。 ストレスが溜まった時、今日あった嫌な出来事を気が済むまで書き殴ります。 するといつの間にか心のモヤモヤは解消されています。 (エクスプレッシブライティングというテクニックらしいのですが、 これが本当に効果てきめんなのです。) また、私は「記憶力が悪い」というコンプレックスがあるので、 必ず気になったことはその場でメモを取ります。 ス

#3【シナリオ術】ワープロ時代のシナリオライターと比較。「現代ライター」の”センスの磨き方“について考えた。

先日、「あなたも書けるシナリオ術/三宅直子」という本を読みました。 というのも先日投稿した“シナリオ術”の記事が好評だったので、 自分自身の勉強としても、noteの記事としても有意義だと思ったからです。 そして数ページをめくって、ビックリしたのです。 「書きたい人が年々増えている…それには二つの理由があるのではないか。 一つは、ワープロの普及。」 わ、ワープロ!? 急いで裏表紙を見てみると、初版の発行が「1998年」となっておりました。 どうやら僕が3歳の頃に書かれた

【豆知識】好きな本をオーディオブック化出来る!?iPhone最強の機能「ボイスオーバー」をご存知だろうか?

最近、音声コンテンツが流行っている…なんて話を聞いたことがありますか? Youtubeは言わずもがな動画コンテンツのプラットフォームとして市民権を得ていますが、実はその裏で“音声コンテンツブーム”が起こっているのです。 「家事しながらだから動画は見れないんだけど、何か情報を得たい」 「運動をしながらでも楽しめるもの無いかなぁ…」 というシチュエーションでバリバリ活躍できるのが…? そう、“音声”なんです! 特にワイヤレスイヤホン×iPhoneが最強の組み合わせが最強だ

#2【シナリオ術】あなたは「物語に必須の3要素」を知っていますか?意外と忘れがちなあの“基礎テクニック”とは。【ライター必見】

こんにちは! シナリオライターの民奈涼介です。 以前に作成した「リトマス法」の記事が好評だったので、 今回は【物語に必須の3要素】についてお伝えしたいと思います。 こんなの当たり前じゃん?と思うような 普遍的な内容ですが、結構忘れられがちなので 再確認の意味も込めて読んでもらえると幸いです。 今回はその初回ということで、一つ目について詳しく説明します! それでは、早速いきましょう! シナリオに必須な要素「#1 テーマ」「テーマ」とは、物語の作者が読者・視聴者など受け