となりの小籠包

みとじいえろー

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最近の記事

エトワールと花冠

anewhite「エトワールと花冠」東京公演に行ってきた。 6月からずっと楽しみにしていて、まあ正直に言えばこれが楽しみだからこんな偉業ができましたみたいなことはなくて、ただ10月になったらanewhiteに会えるというのが嬉しくて時がたつのが苦じゃなかったという感じなのだけれど、とにかく楽しみにしていたのだ。それは間違いなく。 一音目、激しさとやさしさが拮抗するような爆発的な始まりで、このために時間を重ねてきたんだと心から思った。サナギは新宿の曲だとか、怪獣と光線銃がど

    • エビライに行ったおはなし

      最初で最後かもしれない、と気づいたときには一般席は売り切れていて。 それでも、となんとかチケットをとって勇んで向かった代々木体育館。 楽しかった。 この先もう二度と行けなかったとしても、この記憶があるとないとでは全然違うと思った。 「待っててくれてありがとう。今日より、7人での活動を再開します」 杢代和人のひとことに泣かされた。 本当に戻ってきてくれるのか、でもそんな風に思う自分も嫌で、6人のげんじぶでも会いたいけれどやっぱり7人だけ見ていたいような、複雑な気持ちになっ

      • ドラマストアについて

        ドラマストア。 はじめて、自分が大好きになってから解散を発表したバンド。 はじめて、自分の存在の根拠とまでなっていたバンド。 スピッツもズーカラデルもハンブレッダーズも、anewhiteもOKOJOもthe quiet roomも、もちろん大好き。だけど、ドラマストアが好きな理由はそれらとは少し違った。 ネガティブな気持ちを認めてくれる。 弱いところも人間だって思わせてくれる。 もどかしさ、つたないながら誰かを思う気持ち、大好きって気持ち。 胸の高鳴り。 焦燥感と同時に

        • 東京は広すぎて

          東京は広すぎましたね、なんて冗談で言われたけど、実際そうなのかもしれない。 地元に戻ることは、嬉しくも悔しくもある。 大きな都市で大きなことをやって多くの人々から認められることはできないという烙印。 地元の人々ならわたしを必要としてくれる、家族は受け入れてくれるという甘え。 心中複雑なまま1か月が過ぎた。 でもやっぱり雪を見ると懐かしいし、東京の風は東京の風だし、花粉が少ないのは良いことだけど四季の変化も物足りない。 親孝行ができているのか、どうしたらいいのか、誰のた

        エトワールと花冠

          肩書「すごくない」

          留学行って複数言語ネイティブレベルまで引き上げて、企業相手にビジネスやって、絵を描いたり3Dの編集したりするのが趣味で、趣味といいつつSNSでバズってお金が入ってくるようになって、学業でも優秀論文に選ばれて、ライフワークとしてボランティア活動に取り組みながら地域活性化や魅力の再発見に従事して地域を変え、多忙の中でも自分ひとりで家事炊事をこなすことができたら、ちょっとは違ったのかしら。 自分がすごくないことを毎日突きつけられて悲しくなるけど、すごくなる努力もしてこなかったしど

          肩書「すごくない」

          トンカツのカツの部分

          わたしは全部言いたくなっちゃうから、たぶん全部言ってほしくなっちゃうんだな。それで、あ、それ知らないってなって苦しいんだな。 全部言わないと罪悪感があるし、言ったら言ったでそこまでやる必要あんのかいって感じだし いたほうがいいなって思えたらそこにいられるし、いたらこうだって価値提供ができそうなら自分の存在を許せるんだけど、そう思えなくなったときに自分から去ってしまうのがよくない。 近くにいたい、近づきたくない。

          トンカツのカツの部分

          あとは散るだけ、枯れるだけ

           引退が迫っている。数日、数週間後の話ではないけれど、わたしは今年引退することが決まっている。同期の様子を見ていると、「今年で引退だから楽しむぞ!」だの「俺らの時代だ!」だの、元気がいい。どうやら彼らにとって自分たちの満開はまだみたいだ。  そりゃそうか。「最後だから気合入れていくぞ!」とよく言うし、二度とは来ないそれを楽しむのが礼儀でも道理でもある。「最後」を神格化して宝物にしたいわたしたちは、その瞬間が一番輝くと信じている。  わたしは、どうしても前向きになれない。楽

          あとは散るだけ、枯れるだけ

          20220307

          何かきっかけがあったら、と思っていたnote。 そのきっかけは、きっとずっと来ないと思っていた。 変わることが怖い、知られることが怖い、昔からそうだから。 でも、どうしても書かないともう無理だと思ったし手で書くのだと追いつかなかった。こういう逃げ場所があってもいいと思った。膨大な情報にあふれて、きっとこの文章は誰の目にもつかず沈んでいくのだと思う。それでいい。それがいい。 いつか、こんなこと思ってたんだなぁ自分、と俯瞰できるようになるまで、わたしの心を預かっていてほし