東京は広すぎて

東京は広すぎましたね、なんて冗談で言われたけど、実際そうなのかもしれない。

地元に戻ることは、嬉しくも悔しくもある。
大きな都市で大きなことをやって多くの人々から認められることはできないという烙印。
地元の人々ならわたしを必要としてくれる、家族は受け入れてくれるという甘え。

心中複雑なまま1か月が過ぎた。

でもやっぱり雪を見ると懐かしいし、東京の風は東京の風だし、花粉が少ないのは良いことだけど四季の変化も物足りない。

親孝行ができているのか、どうしたらいいのか、誰のために何をしているのか、全く分からないけれど、そのせいで悩んで泣いてあそこのセーブポイントに戻りたいと思ったのに実はちゃんとセーブしてなくて戻れなかったけれど、この生き方をしているのは世界にわたししかいないんだって思ったらまだ許せる気がする。

その生き方が優れているかどうかは置いておいて、いったんは一息つける。甘えてばかりもいられないけれど。

みんなはわたしのことを忘れてくれて構わないし、今だって全く考えてくれなくていいから、わたしはわたしなりにここにいて良い理由を見つけるんだ。

雪風の中、追いかけてみる。

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