見出し画像

きっとあなたも歩いている【イベント】【つなぐ東海自然歩道】

こんにちは!踏青工作室です。
2024年2月の三連休の中日に、名古屋で開催されたイベント「つなぐ東海自然歩道」に参加してきました。

日本にだってロングトレイルはある

東海自然歩道は、東京の高尾と大阪の箕面を結ぶ、1都2府8県をまたぐ全長約1700kmのロングトレイル(!)。日本の長距離自然歩道第一号で、2024年は50周年のメモリアルイヤーです。

実は東海自然歩道を歩いている

南関東在住の方でしたら、高尾山に登ったことのある方も多いのではないでしょうか。東海自然歩道の東の起点は、そう!「高尾山」です!そう考えると、東海自然歩道ってぐっと身近な存在になるのではないでしょうか。

私も、登山を始めてすぐの頃、2010年代初めには東海自然歩道に出会っていたと思います。神奈川県の西丹沢にある畦ヶ丸の登山の時だったと思いまが、パーティのリーダーに教えてもらいました。

以来今日に至るまで、東海自然歩道の東端、東京・神奈川・山梨の一部(山中湖周辺)くらいまでのセクションの8~9割程度は歩いていますが、特に1本のロングトレイルを歩いているという感覚を持ってはいませんでしたし、東海自然歩道をつないで歩いているという意識も持っていませんでした。
ただ、いつも東海自然歩道と書かれた道標に出会う度、あ、ここも東海自然歩道なんだ、この先はどんな道なんだろうな、遠く(箕面)まで行けるんだよなと漠然とした気持ちは抱いていました。

全長1697.2km

今回のイベントでは、主催者から高尾~箕面の全線踏査の報告があり、スルーハイク可能であることが実証されました。

ライバルは東海道?

私は歴史を歩くというのも好きなので、ほぼ同じ地域をつなぐ東海道にも興味があります。東海道を歩いている人は知人にもいるし(その方はすでに踏破済)、東海道の知名度は言うまでもないと思います。二者を比較すると、東海道は歴史的な背景からも利便性の高い道かなと思います。舗装されていて、車も走る大動脈ですね。一方東海自然歩道は、その名の通り、自然を歩くための道ですね。だから遠回りと感じるようなルートだし、人間の営みの盛んな場所(大きな町や道)からは距離があるのかなと思います。北米のアパラチアントレイルをモデルにしているそうですが、当時の設計思想を聞いてみたいものです。

道はハイカーがつくる。カルチャーもハイカーがつくる。

個人的には、東海自然歩道は廃れてはいないと思うのです。スルーハイカーが目立たないだけで、登山者の中では各地域でかなりセクションハイクはされているのではないかと思っています(登山という言葉で言い変えれば、かなり歩かれていると思う)。
ただ、「長距離自然歩道」を「スルーハイクする」という概念が浸透していないので、今回のイベントも啓蒙の意味合いが強かったのではないかなと感じました。
行政も、民間団体も、盛り上げようと動いている。枠組みを再生しようとしている。では我々ハイカー個人にできることはと言えば、それは実際に東海自然歩道を長く歩くこと、というお話がありました。まさに、歩く人が多くなればそれが道になるのだという魯迅の言葉の通りですね。
素直に自分も、東海自然歩道を今までよりもう少し先に行ったらどんな感じなのかな?歩いてみようかな、と思いました。

西から?東から?

私は南関東に住んでいるので、アクセスしやすいのは東(高尾)からなのですが…。もし一気にスルーハイクするなら西(箕面)から歩き始めたいなと思います。なぜなら、例えば高尾から歩き始めたとして…一日歩き終えたら、なんか家に帰っちゃいそう(笑)。家が近すぎて、外国や、別の地域へ出かけて歩くトレイルとは「もう帰れない」感が全然違うのです。逆に、家から離れたセクションほど歩ける気がします。また、家に向かって歩くっていうことをテーマにすると面白く歩けそうに思うので!
ただ、自分の速さだと、全行程を歩きとおした場合、2カ月半くらいかかりそうです。これまで最長一週間くらいのハイクしかしたことがないし、やっぱり、途中で家に帰っちゃいそうだな~。
外国のトレイルに行くことに比べれば、言葉の壁もなく、交通費もかからないというのはメリットでもあり、デメリットでもあるかもしれないなと思いました。
仕事との関係もあるし、やはりセクションハイクで行けるところからつないでいくのが現実的なところですね。

あの場所から一歩先へ

今年は50周年のメモリアルイヤーなので、東海自然歩道に関するイベントも続々とあるそうです。今回、東海自然歩道にスポットがあてられ、私も改めてこの道が「長距離自然歩道」だということを認識しました。今年は、まだ見ぬ場所に静かに続いている東海自然歩道へ歩を進めてみたいと思います。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?