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【台湾】結局アイゼン、ピッケル、ヘルメットは使ったの?【雪山3886m】【高山】

こんにちは!踏青工作室です。

ひとつ前のノートでは、台湾の高山を登った際に発症した高山病についてお話しました。こちらでは登山装備についてお伝えしようと思います。


私が登った雪山(シュエシャン)は、雪覇国家公園の管理下にあり、入山申請(と許可)が必要な山でした。特に積雪期(~3/31)には、装備の自己チェックリストの提出も必要で、リストの中にアイゼン・ピッケル・ヘルメットの項目がありました。そのため、私は3つとも日本から持ち込みました。(重い…)

私が日本を発ったのは2024年3月7日(木)、東京でも雪が舞うような寒波が来ていました。最初の一週間ほどは台北に滞在していましたが、台北市内も寒く、ライトダウンやフリースを重ね着して過ごしていました。そして玉山や雪山など高山では降雪がありました。例年であればこの時期には雪はないそうで、ちょっと今年は状況が異なるようでした。

実際に雪山を登山したのは3/21(木)~3/23(土)の3日間で、日本を発って2週間後のことでした。もちろん私もこの2週間で、雪解けが進むことは予想していました。

登山開始前に、雪覇公園管理所の方に雪の状況を尋ねると、ピッケルはいらないがアイゼンとヘルメットは持っていくようにとのこと。立場上、簡易アイゼンにOKは出せなさそうでした。

さて、実際の路面はどうだったかというと、私が登ることのできた3500m(カール基部)手前までに雪はほぼありませんでした。結局何一つ使うことのないまま、私の雪山は終わりました。。。(アイゼンのための雪靴も背負って行ってるので、とほほ…)
見上げるとカール上部にほんの僅か雪がついている状態。稜線の風が強いようなので、見えませんでしたが稜線上は凍結があったかもしれません。高山病に悩まされなかったらアイゼンは履いたかもな。

3100m付近の幕営地でも、夜は風が強かったですが、豪華版天幕に案内してもらい暖かいシュラフも用意してくれていたお陰で、(高山病を発症していても)夜間も寒く感じることはありませんでした。厳冬期用のダウンだと暑いくらい…。

零度を下回らなかったので、自分でテントとシュラフを持って行っていたとしても、そこまで寒くは感じなかったと思います。シュラフはモンベルの2番でもいいかも。


積雪期の終わりごろに雪山を登ろうとすると、季節が変わり、日本から持っていった装備の中に必要のないものが出てくるという見本のような山行となりました…。(ただの国際ボランティアになってしまった…)

また、特に登山口で装備の有無を尋ねられることもなく、現在は自己申告の自己責任となっているようです。

日本から登山に行かれる方は、装備の関係上、積雪期の終わりかけの時期を登山計画から外した方が無難かもしれないですね。私も次は、もっと気候が安定して、装備を減らせる頃(もしくは持って行った装備をちゃんと使う頃)に登りたいと思います。

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