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#日常
【ショート・ストーリー】頭から離れない
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私達は付き合っている。
錆びれた田舎のカフェ。大体、二十時閉店。
そこから閉め作業をして、二人で帰る。
カフェを出て左に出ると、すぐ丁字路に当たる。
左にに進むとすぐに彼の家がある。
カフェのバイトも、近所だからここにしたらしい。
一方私は右に曲がり、橋を越える。冬の橋は、強風過ぎて耳が千切れそうになる。
いつからだろうか、彼は当然のように私と一緒に右へ曲がり、当然のように私の自転車を押して
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私達は付き合っている。
錆びれた田舎のカフェ。大体、二十時閉店。
そこから閉め作業をして、二人で帰る。
カフェを出て左に出ると、すぐ丁字路に当たる。
左にに進むとすぐに彼の家がある。
カフェのバイトも、近所だからここにしたらしい。
一方私は右に曲がり、橋を越える。冬の橋は、強風過ぎて耳が千切れそうになる。
いつからだろうか、彼は当然のように私と一緒に右へ曲がり、当然のように私の自転車を押して