デザインに行き詰まった時に見直すべき4つの行動【Webデザイナー】初めてのスランプ

私は新卒や中途採用者へのデザイン指導をしている役職です。
そこでデザイナーを初めてスランプ時期を向かえるのが、3か月、半年、1年、2年、3年付近で陥りやすいことが多いです。

スランプはなぜ起こるのか

スランプは自分が思い描く自分でない状態を認められないとスランプだと感じます。
まずは、その窮地に陥っている自分を認めるところもとても大切です。

1、自分を過大に評価していないか？

これは人によると思いますが、多数の新人を指導していて必ず伝えることは、初めのうちは『自分の技術を過大評価しない』ということ。
自分に自信を持つことは大変大切なことです。
でも『過大に評価する』となると話は別です。

自分の技術を課題に評価している人は冷静に自分を見れていない人で、
例えば自分を冷静に見れていると思っていても『自分で自分ができると思っていること』と『周囲が評価している箇所』がイコールになっていないことが多いです。

言葉を変えると『いつまでも、自信がついても謙虚でいること』が、スランプにならない基本の第一条件です。

下記の記事でもお伝えしましたが、新人でよくやるワーストデザインお作法の１つが「参考サイトを見ずにデザインをする」です。
まずは『自分の思いついたものが正しい』『自分の感覚が全て』と思い込まない。

2、色の変化だけで勝負していないか

たとえば「２案作ってね」となった時はみなさんはどうだしますか？
赤とオレンジの色違いで２案として出してないですか？

色はあくまでも質感を与えるものです。
まずはその提出するデザインがモノクロだったとしても勝負できるデザインになっていなければいけません。
それは例えば

• マージンやパディング

• フォントの種類やサイズ、カーニング、行間

• 写真のトリミング、補正

• アクション要素のＵＩ（ボタンやナビ、リンクなど）

• デザイン全体のレイアウト

• デザインのトンマナ

など。
些細で当たり前のところにセンスや繊細さがないと
全体を俯瞰で見た時にはまとまりもないデザインになります。

3、とりあえず作り始めるをしていないか

とりあえずXDやPhotoshopを立ち上げてデザインを始めてしまう人がいます。
ディレクターサイドから来たワイヤーフレームが例え仕上がっていても、それはあくまでワイヤーフレーム。骨みたいなものです。

デザイナーは、そのワイヤーを紐解いてどういう見た目にした方がいいか、どうレイアウトをすればいいか考えるべきです。

デザイン前にすべきこと

おすすめは手ラフです。
「この時代に手ラフって…」と思う方もいらっしゃると思いますが、なぜすべきかというと
例えば綺麗なスタイルにしたい人がいて、骨の矯正だけでなく、要らない脂肪を削いだり、必要な筋肉をつけたり、綺麗な姿勢を保つ食生活の指導をしたりします。
骨はワイヤー、土台です。そこだけでは綺麗になれませんが、そこがきちんしていないと、筋肉も変につくし、不要な脂肪もつきます。
そのワイヤーからどんなボタンや装飾（筋肉）をつけると綺麗に見えるのか。
リニューアルであれば、今のサイトのどのあたりが過剰なのか、不要要素なのか（脂肪）。

その一連の整理や見極め、検証をする前にデザイン（トレーニング）をするとどうなるでしょう。

自分の頭の中を整理をして、ある程度ゴールを見えた上でデザインをすることが大切なのです。

4、画面の中だけで終えてないか

これはウェブデザイナーあるあるですが、グラフィックデザイナーと違い、良くも悪くもパソコンだけで終えられる仕事です。
だからこそそのパソコンの中で満足してしまっていると、それ以上の伸びはありません。

私が特に意識していること

• 端末を変えてデザインをチェックする

• 紙でプリントしてデザインチェックをする

●端末を変えてチェックする

端末はmacとWindowsでは見える濃淡や、雰囲気が違います。
もちろんスマホのデザインもpcでしてから端末に送って擬似的にデザインをチェックします。
pcでみて良い大きさでも、実際スマホで見ると小さすぎることも多いです。
あとは、クライアントによりますが、ターゲットが屋外でスマホにてサイトを見ることを想定の場合は、その環境での閲覧に対しての弊害を想定しておくとなお良いでしょう。

●紙でプリントしてデザインチェックをする

ウェブデザイナーなのだから、サイトなんだからプリントする必要ある？
なんで声が聞こえてきそうですが、多角的に見るために紙でプリントして冷静に一度見てみることをおすすめします。
あとは、内校目的でもあります。
画面めいっぱいにしていた時には見えてこなかった違和感や、欠点が見えてきます。

さいごに

デザインには正解がないので、「これでよかったのかな」とか「どれが正解なのか」と悩むことが多いと思います。
行き詰まったりする時に後輩にアドバイスすることは「今は一旦置いておいて一晩寝かしなさい」です。

行き詰まった時は、すごく時間を費やしてもその時間に対するほど変化がもたらさないことが多いように感じます。
そんな時は、『休憩する、寝かす、手を離す、他の案件をする』が一番効果があります。
焦っても時間が勿体無いので、頭から一旦潔く排除しましょう。

『昨日そのデザインに固執していた自分』を
『今日の自分』が冷静に見れたなら一歩成長。
プロは、それを短時間でできます。
1日内でそんな風に切り替えられるようになったなら
もっと効率よく良いデザインを提案できるようになれるかもしれませんね。

今一度「デザイン」に向き合う人は、今までのデザインに対しての向き合い方や工程を見直してみてもいいかもしれません。

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デザインに関してや、異業種からのwebデザイナーを目指している方を応援するような記事を今後もコツコツ更新予定です。

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