記事一覧
何故エレベーターのブレーカーは受変電の配電盤から直が多いのか
エレベーターのブレーカーは動力盤内にあることはあまりなく、受変電の配電盤に設けられることが多いです。何故なのか。
フォロワー様より茶本からの解説を頂きました。エレベーターの電気設備工事として
「配線系統はトラブル発生時にエレベータの停止による建築物の機能の障害を防止するために柔軟性のある配線を行う」と記載があります。
要はシンプルな配線(受変電→ELVへ直行)をすることと解釈が出来そうです。
「柔
外灯をタイマーor自動点滅器(明るさセンサ)を切り替える
結構需要がありそうな回路ですが忘れかけていたのでここで思い出しておきます。
ポストした2案を説明すると
①三路スイッチを使った場合
②自動-切-入切換スイッチを使った場合
①は三路スイッチで本来の使い方とは違いますが、回路的に切換スイッチの役割が出来るので安価で済ませられるメリットがありますね。
②はトイレの人感センサーで良く用いるスイッチですね。これは強制切が出来るので場合によっては使い勝手が
盤メーカーについて少し
分電盤類やキュービクル等を製作している盤メーカー。この盤メーカーは主に大きく2種類に分けられて
標準メーカー:大手。カタログが有り。安価。(河村電器、日東工業、内外、パナソニック等)
カスタムメーカー:カタログ品は無く割高。
こうやって比べるとカスタムメーカーを選ぶ時ってどんな時なんだ?と思ってしまいます。
カスタムメーカーの盤を使用するメリットとしては
・カスタムメーカーはその案件ごとにあ
既存敷地内への新棟新設には注意…
このポストは小学校の一部敷地に新校舎(延べ800m2位)の校舎を新築する案件でした。
図面は既存棟からの電気の引込や自火報などの既存棟との絡みに注意して作図をしていました。
ただ建設場所を良く確認していなかったのがまずかったです…予定の敷地を横断してその先に電気のハンドホールがあった模様。
ハンドホールの先はちょっとした小屋があり、その電源ケーブルが埋設されていました。
結局工事では現場で切り回
SPD(避雷器)について少しだけ…
避雷器について初歩の初歩的な事をまとめます。
・電力用と通信用がある
・クラス1→引込口用 クラス2→盤内 クラス3→機器近傍に設置
・クラス1で防げなかった雷サージをクラス2があれば低減できる
・PASから離れている(50m程度)場合は避雷器を設けた方が良い
・多雷地域には特に有効
また等電位ボンティングについて分かりやすい記事がありましたので貼っておきます
等電位ボンティングも内部の機器を
接地線の母線サイズについて
内線規程等にはブレーカーごとや変圧器ごとの接地線サイズの選定表はあるのですが、母線の出し方は明確には載っていないので改めて考察。
キーになると思われるのは内線規程1350-14の接地線の共用。「個々のものより選定した太さの物のうち最大の太さのものを使用することが出来る」、です。
AD種…D種の方が太くなるため、D種を基準とする。D種は選定表でブレーカーサイズで接地線サイズが決まる。
例:A種は内
人感センサー付きの換気扇
この人感センサー内蔵の換気扇の事は完全に忘れていました…。仕事で関わったのも今のところこの時限りですね。
トイレの換気扇に主に使用する感じですが、トイレは換気扇は照明センサーに換気扇端子が付くものを使用すれば回路を分けて人感センサー連動にできるのでそれは頻繁に使用しますね。このポストのように換気扇だけ人感センサーを設けて稼働させる状況とはどんな場面だろう…。(この時の案件も思い出せません…)
高額機器の真上の設備を改修する際の足場
自分の設計業務の半分は改修工事です。改修となると運営されており、時には動かせない機器や展示物の真上に改修対象の設備がある事も良くあります。
こうした場合設計段階ではどういう作業台、もしくは足場を使用すれば良いのか検討、図面、積算に盛り込みます。この足場の知識ですが実際に使用するわけでも必ず立ち会える訳でもないので、現場の方と比べると相当疎く、設計が難航します。今回のポストの場合もフォロワーの皆様に
電灯分電盤主幹ブレーカーサイズについて
主幹ブレーカーサイズはよく「分電盤内容量全部/200」で出すことがありますが、厳密にはこの出し方はNG。正しくはR相、T相をそれぞれ積み上げて大きい方を100Vで割ることにより最大の電流値が出ます。
上記のポストでは合計14000VA/200V=70A→75ATにしましたが、
R相が8000VA/100V=80Aなので通常の使用でトリップ(100%使用することはほぼ無いですが)してしまうことになり
100m2以下の部屋、誘導灯免除について
X(旧Twitter)をやっていると本当色々な方よりご教授を頂きありがたいです。今回の話もその一つなのですが、消防からの指摘で小学校の集会場100m2強の部屋で全部の出入り口誘導灯を付けるよう指摘がありました。
腑に落ちなかったのでXで投稿したところ
フォロワー様より100m2以下の居室は免除、さらに建物の関係者、雇用されている者の使用であれば400m2以下は免除できる免除条件をご教示頂きました。
分岐回路の電圧降下を見込む
通常ケーブルの電圧降下計算は幹線ケーブルの計算して規定の電圧降下内に収まってるか確認しています。
規定の電圧降下許容範囲は下記となります
内線規程なのですが、国交省基準でもこちらの数値が使用させています。
60m以下と120m以下の場合を見比べると合計値は両方同じ5%ですが、60mのほうは明確に幹線3%と分岐2%で数値が定められているのに対し、120m以下は幹線+分岐で5%と合計値での数値です。
アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質
アンペアブレーカー(またはリミッターとも呼ぶ)とは電力会社の持ち物のブレーカーで契約電力以上の電流が流れた際に遮断してそれ以上は使用できないようにするためのブレーカーです。
頻繁にこのアンペアブレーカーが遮断する場合は契約電力を見直して、サイズアップして貰う必要がありますね。
このアンペアブレーカーですが一般的なMCBやELBのブレーカーとは異なる特性があります。それは片相に偏ってもトリップしな