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ツイッターの投稿のまとめ(電気設備、機械設備、建築など)を載せていきたいと思います。 …

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ツイッターの投稿のまとめ(電気設備、機械設備、建築など)を載せていきたいと思います。 仕事:建築電気設備設計 特に学生時代は電気の勉強はおろか理系でもなかったのに何故か今の仕事に…。がんばって知識増やしていきたいです。

最近の記事

電灯盤の不平衡

単相三線電灯盤の相の容量はなるべく平衡にするのが良い。 このポストでは奇数の左側(R相)の合計は4800VA、偶数の右側(T相)は1800VA。 合計6600VA。ここから主幹容量を出すとすると6600VA/200V=33A→40ATとなります。 40ATとなると、R相を100%近くで使用するとトリップしてしまうことになります…。 こうやって左右に分かれる分電盤図だと分かりやすいですが、表形式になっている分電盤図だと見落としやすいですね。 対処法としては主幹を50ATにする

    • 何故エレベーターのブレーカーは受変電の配電盤から直が多いのか

      エレベーターのブレーカーは動力盤内にあることはあまりなく、受変電の配電盤に設けられることが多いです。何故なのか。 フォロワー様より茶本からの解説を頂きました。エレベーターの電気設備工事として 「配線系統はトラブル発生時にエレベータの停止による建築物の機能の障害を防止するために柔軟性のある配線を行う」と記載があります。 要はシンプルな配線(受変電→ELVへ直行)をすることと解釈が出来そうです。 「柔軟性」というのがなんとなくフワッとしていますが…。 エレベーター→人命に関わる

      • 外灯をタイマーor自動点滅器(明るさセンサ)を切り替える

        結構需要がありそうな回路ですが忘れかけていたのでここで思い出しておきます。 ポストした2案を説明すると ①三路スイッチを使った場合 ②自動-切-入切換スイッチを使った場合 ①は三路スイッチで本来の使い方とは違いますが、回路的に切換スイッチの役割が出来るので安価で済ませられるメリットがありますね。 ②はトイレの人感センサーで良く用いるスイッチですね。これは強制切が出来るので場合によっては使い勝手が良いかもしれません。 まぁ頻繁に外灯をタイマーにするか、自動点滅器にするか切り

        • 盤メーカーについて少し

          分電盤類やキュービクル等を製作している盤メーカー。この盤メーカーは主に大きく2種類に分けられて 標準メーカー:大手。カタログが有り。安価。(河村電器、日東工業、内外、パナソニック等) カスタムメーカー:カタログ品は無く割高。 こうやって比べるとカスタムメーカーを選ぶ時ってどんな時なんだ?と思ってしまいます。 カスタムメーカーの盤を使用するメリットとしては ・カスタムメーカーはその案件ごとにあった寸法、内部仕様を自由に対応してくれる ・標準メーカーはカタログ品以外の対応は

        電灯盤の不平衡

          既存敷地内への新棟新設には注意…

          このポストは小学校の一部敷地に新校舎(延べ800m2位)の校舎を新築する案件でした。 図面は既存棟からの電気の引込や自火報などの既存棟との絡みに注意して作図をしていました。 ただ建設場所を良く確認していなかったのがまずかったです…予定の敷地を横断してその先に電気のハンドホールがあった模様。 ハンドホールの先はちょっとした小屋があり、その電源ケーブルが埋設されていました。 結局工事では現場で切り回しをして対応してくれたようですが、予定の敷地の調査を良くしなかった自分に落ち度は

          既存敷地内への新棟新設には注意…

          SPD(避雷器)について少しだけ…

          避雷器について初歩の初歩的な事をまとめます。 ・電力用と通信用がある ・クラス1→引込口用 クラス2→盤内 クラス3→機器近傍に設置 ・クラス1で防げなかった雷サージをクラス2があれば低減できる ・PASから離れている(50m程度)場合は避雷器を設けた方が良い ・多雷地域には特に有効 また等電位ボンティングについて分かりやすい記事がありましたので貼っておきます 等電位ボンティングも内部の機器を雷から守るために有効。避雷針の接地極に雷の大電流が流れる際、他の接地極が等電位で

          SPD(避雷器)について少しだけ…

          保護協調と需要率

          先に結論を述べると必ずしも主幹AT>各盤主幹ATで無くとも良いと考えます。 全体の容量33000VA/200V=165A→175AT で、各分電盤主幹をぎりぎりにせず将来用余裕で大きめにすると 各分電盤の主幹容量の合計AT>主幹ATとなり、 各分電盤がギリギリまで使用すると、主幹が先に落ちることになります。 保護協調が取れていないということですね。 将来用余裕みる+保護協調をみるのであればやはり主幹AT>各盤主幹ATにすべきですね。ただケーブルサイズは大きくなる可能性があ

          保護協調と需要率

          接地線の母線サイズについて

          内線規程等にはブレーカーごとや変圧器ごとの接地線サイズの選定表はあるのですが、母線の出し方は明確には載っていないので改めて考察。 キーになると思われるのは内線規程1350-14の接地線の共用。「個々のものより選定した太さの物のうち最大の太さのものを使用することが出来る」、です。 AD種…D種の方が太くなるため、D種を基準とする。D種は選定表でブレーカーサイズで接地線サイズが決まる。 例:A種は内線規程より5.5sq以上。D種は低圧ブレーカーでATの最大サイズを確認、250A

          接地線の母線サイズについて

          人感センサー付きの換気扇

          この人感センサー内蔵の換気扇の事は完全に忘れていました…。仕事で関わったのも今のところこの時限りですね。 トイレの換気扇に主に使用する感じですが、トイレは換気扇は照明センサーに換気扇端子が付くものを使用すれば回路を分けて人感センサー連動にできるのでそれは頻繁に使用しますね。このポストのように換気扇だけ人感センサーを設けて稼働させる状況とはどんな場面だろう…。(この時の案件も思い出せません…)

          人感センサー付きの換気扇

          高額機器の真上の設備を改修する際の足場

          自分の設計業務の半分は改修工事です。改修となると運営されており、時には動かせない機器や展示物の真上に改修対象の設備がある事も良くあります。 こうした場合設計段階ではどういう作業台、もしくは足場を使用すれば良いのか検討、図面、積算に盛り込みます。この足場の知識ですが実際に使用するわけでも必ず立ち会える訳でもないので、現場の方と比べると相当疎く、設計が難航します。今回のポストの場合もフォロワーの皆様に伺い案を出して頂きました、ありがとうございます。 こういった移動が出来ない、高

          高額機器の真上の設備を改修する際の足場

          低圧受電と厨房機器

          主に保育園が多いのですが、低圧受電か高圧受電になるかの検討を何度かした事があります。 電気容量のインパクトが大きいのが1番は空調機、次に厨房機器になります。この厨房機器ですが単純に全てを積み上げるのではなく、「午前(調理中)」と「午後(片付け)」で使用する機器を分けることによって同時使用率を下げて、低圧受電に近づける検討をします。 (動力低圧受電は負荷設備契約(動力機器を全て申請するやり方)か、主開閉器契約(主幹ブレーカーサイズで契約)の2種類ありますが、今回は主開閉器契約

          低圧受電と厨房機器

          電灯分電盤主幹ブレーカーサイズについて

          主幹ブレーカーサイズはよく「分電盤内容量全部/200」で出すことがありますが、厳密にはこの出し方はNG。正しくはR相、T相をそれぞれ積み上げて大きい方を100Vで割ることにより最大の電流値が出ます。 上記のポストでは合計14000VA/200V=70A→75ATにしましたが、 R相が8000VA/100V=80Aなので通常の使用でトリップ(100%使用することはほぼ無いですが)してしまうことになります。 そもそも分電盤表がR相、T相で分かれてない一列のフォーマットだと気づき

          電灯分電盤主幹ブレーカーサイズについて

          雑な施工

          これは確か埼玉県の某大型ショッピングモールに隣接する池の付近なのですが、既設の意匠性の高い照明器具に殺虫灯(かな?)が増設で据え付けられていました。写真を見ても分かるようにエフレックス管露出で本当に繋げただけ、といった施工です…。まぁこれ以上同じコストでどう綺麗に施工するのだ!と言われたら確かに悩んでしまうのだがこれはいいのか。まぁこういう施工が気になるのは自分のような電気設備関連、建築関連の人間くらいなので気にしすぎなのか…。 いやそれにしてもこの事例はあまりにもといった感

          100m2以下の部屋、誘導灯免除について

          X(旧Twitter)をやっていると本当色々な方よりご教授を頂きありがたいです。今回の話もその一つなのですが、消防からの指摘で小学校の集会場100m2強の部屋で全部の出入り口誘導灯を付けるよう指摘がありました。 腑に落ちなかったのでXで投稿したところ フォロワー様より100m2以下の居室は免除、さらに建物の関係者、雇用されている者の使用であれば400m2以下は免除できる免除条件をご教示頂きました。後者で認めてもらえれば誘導灯を付けなくても良さそうです。 後日、消防に協議に行

          100m2以下の部屋、誘導灯免除について

          分岐回路の電圧降下を見込む

          通常ケーブルの電圧降下計算は幹線ケーブルの計算して規定の電圧降下内に収まってるか確認しています。 規定の電圧降下許容範囲は下記となります 内線規程なのですが、国交省基準でもこちらの数値が使用させています。 60m以下と120m以下の場合を見比べると合計値は両方同じ5%ですが、60mのほうは明確に幹線3%と分岐2%で数値が定められているのに対し、120m以下は幹線+分岐で5%と合計値での数値です。 想定の意図としてはあまりに長い亘長で3%を守るのはケーブルサイズが太くなり経済

          分岐回路の電圧降下を見込む

          アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質

          アンペアブレーカー(またはリミッターとも呼ぶ)とは電力会社の持ち物のブレーカーで契約電力以上の電流が流れた際に遮断してそれ以上は使用できないようにするためのブレーカーです。 頻繁にこのアンペアブレーカーが遮断する場合は契約電力を見直して、サイズアップして貰う必要がありますね。 このアンペアブレーカーですが一般的なMCBやELBのブレーカーとは異なる特性があります。それは片相に偏ってもトリップしない特性です。 どういうことかと言うと 普通のブレーカーは例として単相三線3P3

          アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質