低圧受電と厨房機器
最近厨房メーカー様は午前と午後で使用する機器の電気容量を分けて出してくれます。全数を積み上げる負荷設備契約の容量圧縮式で低圧NG→高圧受電になった案件でも、午前午後で検討すれば主開閉器契約低圧で行けたかもしれなかったな…と思ったりします💧 pic.twitter.com/UFMS523y6T
— タオル@電気設備設計/修行中 (@taorutrance) June 9, 2021
主に保育園が多いのですが、低圧受電か高圧受電になるかの検討を何度かした事があります。
電気容量のインパクトが大きいのが1番は空調機、次に厨房機器になります。この厨房機器ですが単純に全てを積み上げるのではなく、「午前(調理中)」と「午後(片付け)」で使用する機器を分けることによって同時使用率を下げて、低圧受電に近づける検討をします。
(動力低圧受電は負荷設備契約(動力機器を全て申請するやり方)か、主開閉器契約(主幹ブレーカーサイズで契約)の2種類ありますが、今回は主開閉器契約での検討を記します。負荷設備契約で収まってしまえばそこで低圧動力の検討終了です。)
午前中の主な機器というとオーブン類などの調理器具ですね。これは電気式であれば相当電気容量が大きいです。午後は食器消毒保管庫等の滅菌機器類ですね。こちらも数台あるとそこそこ電気容量が纏まるのですが、リレー運転で同時に運転しない方式もあるようで、低圧化への機能がついたものもあります。
午前と午後でそれぞれの電気容量を積み上げて大きい方を厨房での電気容量として、その他の空調機等と機器と容量を積み上げ49kW以下(弾力供給の場合)になるか確認します。
初期のころはこの考え方を知らず、単純に積み上げて低圧NGと判断してしまったこともあったのですが…。
厨房機器は全ての機器が同時に使用されることはない事を理解して、低圧化を検討していくのが大事ですね。
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