アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質

アンペアブレーカー(またはリミッターとも呼ぶ)とは電力会社の持ち物のブレーカーで契約電力以上の電流が流れた際に遮断してそれ以上は使用できないようにするためのブレーカーです。
頻繁にこのアンペアブレーカーが遮断する場合は契約電力を見直して、サイズアップして貰う必要がありますね。

このアンペアブレーカーですが一般的なMCBやELBのブレーカーとは異なる特性があります。それは片相に偏ってもトリップしない特性です。

どういうことかと言うと
普通のブレーカーは例として単相三線3P30Aブレーカーの場合片相(L1,L2)に3kVAづつで計6kVA=60Aのアンペアブレーカー相当となります。
片相が30Aなので負荷が偏って30A以上流れると遮断され、偏っていた場合は6kVAの契約のはずなのに3kVAで遮断されてしまいます。
しかしアンペアブレーカーの場合は偏りがあった場合でもL1,L2の合計値で超えるまでは遮断されません。極端な話L1に50A、L2に0.5Aでも遮断されないです。(これはこれで不平衡で良くないのですが)

とまぁここまで書きましたが最近はスマートメーターにリミッター機能が内蔵されるので、新規でリミッターが付くことはほぼ無く、またスマートメーターに交換時に撤去されることもあるようです。おそらくですがこの片相に偏っても遮断されない性質はスマートメーター内でも受け継がれている…と思っています。



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