見出し画像

ホバークラフト

当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※ユースケ8才 , シュンヤ3才 , 実家の大分に帰省したときのお話

=2009.10.04の日記=

「ホバークラフト」

シルバーウィーク4日目。
大分に着いて、特に予定もない我々は大分川沿いを散歩することにしました。目的はホバークラフトを見ることです。大分県民は「ホーバー」と呼びます。大分川の終わり、海へと開けた場所に「大分ホーバーフェリー」はあります。

散歩すること約40分。歩くの大好きな私はいいけど、妻はちょっとお疲れ気味。さすがにユースケも疲れたみたい。シュンヤは、途中から抱っこになりました(^^;)。

画像1

目的地に着いたら、ちょうどホーバーが出発するところでした。ラッキー。黒いエアスカートの部分がぶわぁーっと膨らむさまは迫力あります!地上を滑るように進み、そのまま海面にざぶんと飛びこむ姿、そして派手に水しぶきを吹き上げて進む姿の格好良いこと!子どもの頃からのあこがれでした。ユースケもシュンヤも興味津々。

水陸両用というスペック。そして水の上を走る船という特殊さ。まさに男の子のあこがれといっても過言ではありません。ユースケやシュンヤにも、この姿を見せたかったんです。日本で唯一運航しているホバークラフトは、ここだけなのですから。

しかし、この日記を書こうと、ネットでホーバーのことを調べていたら、なんと10月末で廃止されるという事実を知りました。大分ホーバーフェリーは9月30日、民事再生法の適用を申請。10月末で営業休止となるそうです。事実上の廃止。

誇らしげにホーバーのことを子どもたちに語り、目を輝かせてみんなで見た、あれが私たちにとって最後のホーバーとなりました。残念だけど、子どもたちに見せてあげることが出来て良かったです。

画像2

出発するホーバーを見送り、しばらくして今度は到着するホーバーを出迎えた後、私たちはここを離れました。

さよなら、ホーバー。また会えたらいいね。


この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,853件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?