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『ソフィーの選択』感想

概要
メリル・ストリープがホロコーストを生き延びたポーランド人の女性を演じ、2度目のアカデミー賞に輝いた作品。恋人である嵐のような激しい感情を持つ科学者と、新しく越してきた南部の作家との関係を通して、彼女の衝撃的な過去が露わになっていく。
引用:AmazonPrime作品紹介ページ

アマプラで見ました。ずっとウォッチリストに入っていたけど見るタイミングは選ぼうと思っていた作品。
「ソフィーが残酷な選択を迫られるらしい」以外の前情報はほぼなしの状態で鑑賞しました。鑑賞後に別の作業をしていた関係でほやほやの感想ではないですが、心にずしんと残る作品だったので感想を書いてみたいと思います。
※ネタバレ含みますのでご注意ください。

感想

生き地獄すぎる。ソフィーの最後の選択に若干ホッとしてしまったくらい生き地獄すぎる。むしろ終戦後もよく頑張って生きてこれたな...ソフィー偉すぎる。

作品のラストで主人公やメインキャラが自殺する展開ってあると思うのですが、その選択を肯定したことはあまりなく「いやできれば生きてほしかったな...周りに頼ることのできる人もいるしな...」とやるせない気持ちになることの方が多かった中で、本作品の場合は「生き地獄から解き放たれてよかった」と思ってしまいました。語り手が亡骸の前で詩を読んだところで泣いたけどね...

ソフィーが娘と息子のどちらをガス室送りにするかの選択を迫られるシーンはまさにトラウマ級で泣き叫ぶ声が脳裏から離れません...。

ちなみに似たような選択を迫られるシーンが映画『唐山大地震』の冒頭にもあります。この映画の場合は、親が選ばなかった方の子が奇跡的に助かり養子縁組で育てられるという展開になるのですが、「選ばれなかった時の親の言葉がフラッシュバックして苦しい」ということを、泣きながら養父に打ち明けるシーンを思い出して、また苦しくなりました。
↓参考↓

「ネイサンを一人で死なせたくないの」発言は死なせてしまった自分の子を思ってのことだったのだろうし、常にずっと「私は幸せになってはいけない人間だ」と自分に言い聞かせているようなソフィーが印象的でした。

疑問

「なぜソフィーとネイサンカップルはマンション新入りのスティンゴと仲良し3人組になろうとしたのか」冒頭のこの部分があまり腑に落ちておらずです。3人でいる時もカップルは遠慮なくイチャイチャしているのでスティンゴも気まずいだろうなあ...って思いながら見てました。スティンゴがソフィーに全くの恋愛感情を抱いていないとかであれば成立するだろうけど、結局好きになっちゃってたし...

比較で出すのは変ですがハリポタの仲良し3人組を思い出してました。終盤でロンとハーマイオニーが両思いになるのですが、ハリーといる時は映画でも小説でも2人はそこまであからさまにいちゃつくことはなく、ハリーがカップルと一緒に行動することで気まづさを感じている様子もないのですが、これは最初は3人とも友達スタート(正確には最初はロンハリだけで行動していたがあることをきっかけにハーマイオニーも加入)かつハリーがハーマイオニーに一切の恋愛感情がなかったから、なのかな...とか。うーん。経験が足りてないのか、分からずでした^^; 本題とは逸れていてものすごく枝葉の部分なのですが、気になっちゃいました。

また追記するかもですが一旦以上にします。



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