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今年最初のイベント『Ronde van Vlaanderen Challenge 2024』の準備
皆さんこんにちは。
ついに私のロードシーズンが幕開けして一瞬だけ気合が入っているKです。
今回は3月30日に参加してきたRonde van Vlaanderen Challenge(ロンド・ファン・フラーンデレン)の話を書きます。
今回はコース紹介と準備をする必要がある物を書きます。
お時間あればぜひお付き合いください。
⇩前回の話(良ければこちらも併せてご覧ください)⇩
今回のイベント
ロンド・ファン・フラーンデレン
ベルギーのフランダース地方にて毎年3月の下旬から4月の上旬にかけて行われるワンデイレース
250km以上の過酷な道のりに山と丘が選手を苦しめる
後半は石畳のオンパレード
更に天候が変化しやすいフランダース地方特有の気候も相まってレースが当たり前のようにわけわからんことになる
天候次第では石畳が泥まみれになり滑って上れなくなる
プロでも自転車から降りて押して進む姿を見ることができるが
『あっ、この人達もちゃんと人間なんだな』と謎の安心感を得る事ができるレースでもある
今回のイベントはファンライド形式です。
ファンライド形式のイベントは距離が長いため休憩エリアの設置場所が多いのとエリアの規模が大きい事が特徴です。
それとレース形式ではないため大々的に街を貸し切るわけではありません。
よってイベント中でも一般の車と並走する事になります。
完走だけを目的とするイベントですが自分の体調面以外にも気を配る必要があります(ヨーロッパの一般道路は日本より速度標識が高いので事故が発生した際には大変な事になるケースが多い)
そしてファンライド形式のイベントは総じて内容が過酷な為、参加する際にはかなりの準備が必要です。
忘れるとかなり痛い目を見ます。
イベント時間は約12時間、ある程度の速度を出して走行する事ができれば問題なく完走する事ができます。
休憩時間等を考慮してイベント開始時刻である午前7時に会場入りするのが好ましいです。
プログラムにてイベント開始時刻は7時と表記されていますがファンライド形式なので7時から8時の間であればどのタイミングで出発しても良いそうです。
コース説明
参加可能部門は74km、128km、159km、237kmの4部門。
私が参加したのは最長距離の237km部門です(実際は234km)
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なんだかハブられている気分だ
登録者は29日にゴール地点であるオーデナールデまでゼッケンの受け取りをする必要があります。
ベルギー在住者の場合は郵送で送ってもらう事が可能です。
登録期限は参加枠が売り切れるまで。
すなわち、売り切れなければ3月29日までは参加登録が可能という事です。
短いコースで登録をしたけど直前になってコースの距離を伸ばしたい方はゼッケンの受付会場にて追加の支払いをすれば参加部門の距離を延ばす事ができます。
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オーデナールデ周辺
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距離が長くなるにつれて山と丘の走行が増える
ロンド・ファン・フラーンデレンと言えば4箇所の難所です。
142km地点にあるアウデンベルグ通り、通称カペルミュール。
183km地点にあるこのイベント屈指の難所であるコッペンベルグ。
216km地点のクワレモントにあるオーデクワレモント。
そして最後はプロのレースでも勝負所として有名なパーターベルグです。
カペルミュール
日本ではこの名前を模した衣服メーカーが有名
2000年代のレースではここが勝負どころだった。
コッペンベルグ
最大斜度22%の石畳の坂道
斜度がエグい
雨が降った場合はぬかるんで力を入れて上れなくなる
1度自転車から降りたが最後、後はひたすら押して上る事になる
オーデクワレモント
荒い石畳が永遠と続く気がする難所
石畳の大きさがそこまでないが場所によってはかなり凸凹している
中央が盛り上がっていて側面はかなり窪んでいるから難易度で言うとパリルーベの⭐︎2.5くらい
クワレモントビールと呼ばれる地ビールが有名
斜度に合わせてアルコール度数は6.6%となっている
パーターベルグ
前半の石畳区間はそこまで大したことはないが後半はただの壁
濡れていたらほぼ上る事はできない
他にも難所が多々あり『実はこっちの方がきついんじゃないか?』と思う事が多いイベントでもあります。
一気に山と丘を上って、アホみたいに坂道を下るのがこのレースの特徴です。
イベント参加にあたっての必要な物、今回持って行った物。
自転車関連
まずは自転車(当たり前ですね)
今回も愛車、ROSEの色を連れて行きました。
序盤は平坦の舗装路区間を走行しますが後半は石畳を立て続けに走行する事になるのでタイヤは28C以上がおすすめです。
私はそれを準備するのが面倒だったのでいつもの様に25Cで参加しました。
それと自転車用の泥除けを必ず用意しましょう。
天候が荒れた場合、背中とお尻がとんでもない事になります。
特にお尻近辺が濡れるとえげつない程体温が低下するので前は忘れても後ろは必ず用意しましょう。
私はデカトロンの泥除けを昨年同様に採用しました。
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日本のサイトでは購入できないがこれに近い物を用意すれば良い
3月末なら既にサマータイムが始まっている(日中の時間が伸びる夏を有効利用する為に設けられた時間設定の期間、通称日光有効利用期間)ので日の出が7時頃です。
234km部門の出走時間が同じ7時頃なので本来なら明るくなってくる頃ではありますが安全の為にフロントライトとリアライトを用意しましょう。
ライト
私はいつもの様にフロントライト(前)はキャットアイ社のVolt800Neo、リアライト(後)はガーミン社のVaria RTL516を用意しました。
更に走行時間が10時間を超える可能性がありリアライトの充電(9時間)を超えると予想したので普段通勤の際に使用しているレザイン社のStrip Alert STVZOを追加で用意しました。
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自転車仲間の小野君に買ってきてもらった物
これ1つでニュルブルクリンクの暗黒区間を走り切れるくらいには有能
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センサー付きリアライトというよりリアライト付きのセンサーと言った方が正解
後ろからの接近を知らせてくれる
ヨーロッパでは死にたくなければこれを付けろという人もいる
今回のイベント時には装着している人がかなり多かった
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ブレーキ時に発光して後ろに減速している事を知らせてくれる
利用可能時間は6時間と短いが通勤時には1週間で1回の充電をすれば良いので都合が良い
装備品
普段は使いませんが長距離イベントでもあるので今回はモンベル社のトップチューブポーチを持って行きました。
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収納性が高い
中にはジェルとティッシュ足先用のカイロを入れた
ジェルがなくなった後は休憩エリアでもらえるワッフルを大量に詰め込んで走った
ポーチが大きくて『足にあたるから嫌だ』と言う方もいますが安心してください。
イベントが始まると大変すぎてそれどころじゃなくなりますから。
あとは携帯工具、携帯ポンプ、予備のチューブを2本持って行きました。
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他社でも同じ様な商品がある
扱いがかなり楽
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チューブタイプにする事でバルブの負担を減らす事ができる
空気圧計がないから感覚で永遠と空気を入れる羽目になる
携帯工具の出番はそこまでありません。
しかしイベント後半は石畳区間が連発するためにパンクをする可能性が非常に高くなります。
そのため、携帯ポンプと予備のチューブは必ず持ってきてください。
イベント中は数kmおきにパンクしている参加者がいました。
複数での参加者は仲間に迷惑をかけて気まずくなるし、単体での参加者は寂しさと辛さで見ていられなくなります。
衣服
次に衣服ですが、これがかなり重要です。
前述したようにこのイベントでは天候がアホみたいに荒れます。
ですので通常のサイクルジャージとは別に雨具を必ず用意しましょう。
昨年はとりあえず用意はしましたが、装備が全く足らずとんでもない目に遭いました。
今回は同じ思いをしない為に昨年のブラックフライデーの際に雨具を大人買いをして対策をしました。
全身防水加工がされているゴアテックスで固めます。
更に3月下旬、4月上旬のベルギーは気温が1桁なのでジャケットの中に着る衣服も冬用を用意しました。
上着はチームジャージですがレーパンは冬用を用意、シューズカバーに関しても雨具用のシューズカバーの下に冬用のシューズカバーを装着しました。
晴れてくれれば必要はありませんがサングラスの曇り止め、撥水性を上げるスプレー等があればより快適に走行する事ができます(私は忘れました)
イベント後に必要な物
イベント終了後、シャワーコンテナが会場に来てくれています。
利用料金等はかからないので利用したい方は誰でも利用する事ができます。
その際にシャンプーやタオルの貸し出し及び販売は無いので利用希望の場合は用意しましょう。
それと全身の着替え、更に靴も用意しましょう(意外と忘れます)
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別名、天国への入り口
昨年の参加の際に自転車仲間のKEIMASAは靴を忘れてシャワー後に濡れたビンディングシューズ(自転車用の靴)をもう1度履く羽目になっていました。
私は上の着替えを持ってきましたが下の着替えを忘れたのでレーパンを履いたままシャワーを浴びて凍えていました。
着替えを入れる袋も用意しましょう。
会場には自転車を預かってくれるスペースがあるので安心してシャワーに行く事ができます。
心配なら紐状でも良いので鍵を準備しておくと安心です。
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それとイベント会場では飲食スペース等があるので食の問題はありませんがかなり並ぶ事になるので軽食は準備しておいた方が良いです。
参加登録時に追加で出来るオプション
私の宿泊地はアントワープでゴール地点のオーデナールデまでは片道約90km程あります。
イベント終了後に電車や自走で帰る気力はないので運営が用意してくれるバスのオプションをつけました。
17時半、19時、20時と3つの時刻でバスの乗車時間を選ぶ事ができます。
昨年は『多分行けるんじゃない?』と謎の自信で19時のバスにしましたが全く間に合わなかったので今回は20時にしました。
もちろん自転車も一緒に運んでくれます。
安心してください。
(自転車)載せれますよ。
その他
必ず持って行く必要性はありません。
しかし海外でもしもの事があった場合、会話ができる状況であればなんとかなるかもしれませんが万が一に再起不能の状態になってしまった時の事を考えてエマージェンシーカードを持っていきましょう。
私は今回ベルギー遠征に一緒に来てくれたさんたろうさん(前作のブログにて紹介)に連絡が行くよう、自転車ポーチの中に手紙を入れておきました(再起不能の状態になってしまった場合、救急隊員が連絡出来るように電話番号と必ず伝えてほしい事を書いた)
以上が今回参加したイベント時に持って準備した物の紹介です。
終わりに
今回も長文ではありましたがここまでお付き合いいただき誠にありがとうございます。
前述しましたがレース形式のイベントと違ってファンライド形式は思ったより過酷です。
せっかくのイベントなのに完走できないのは本当に勿体無いし残念な気持ちになります。
今後イベントに参加希望の方がいるのであれば少しでも参考になってくれれば幸いです。
次回はイベント当日の話を書きます。
ではでは🤲
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長さが25cmと相変わらず長くてドン引き(当日はつけ忘れる)
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