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新しい自転車をお迎えしたよ

みなさんこんにちは。
KEIMASA CYCLEにいつも勝手に出ているKです。
今回は新しい自転車をお迎えしたのでその話と候補に上がっていた他2種類の自転車について書きます。


今回お迎えした自転車

新しい自転車を選ぶ際に『ドイツに住んでいるのだからドイツのメーカーが欲しいな』と思ったのが今回の選考基準です。

そして今回お迎えした自転車はドイツメーカーの『ROSE BIKES』です。
『第2のCANYON』と呼ばれるくらい高性能でコスパが良い自転車としてドイツ国内では確固たる地位を築いています。
CANYON同様に仲介業者を挟まないため高品質の商品を比較的安価で提供できると言うのがこの会社の強みです。
KEIMASA CYCLEでは過去にその自転車の紹介をしているのでご覧ください。

ROSE BIKES
シティサイクル、グラベル、MTB、ロードバイク等ほぼ全てのカテゴリーを高品質かつ安価で提供している。
ロードバイクに関してはエンデュランスモデルとオールラウンド(レース)モデルの展開。
現役を引退したマルセル•キッテルに2020年から、サッカードイツ代表GKのマヌエル・ノイアーには2017年度から自転車を提供している。

日本でも購入することはできますがオンラインのみでの販売になるのでCANYON同様に最初の1台として買うのはかなりリスクが高い自転車でもあります。
このメーカーはヨーロッパのみで完結するような販売方法をとっているので日本人には全く馴染みがありません。
撮影のためにお店へ行き撮影許可をもらおうとした際にマネージャーから「あなた達はどこでこのメーカーの存在を知ったの?」と聞かれるくらいにはアジアに展開する気はないようです。
本社の動画もあるのでそちらをご覧ください。

撮影時に試乗、その後に再度1人でお店に出向き先日帰国した小野くんをミュンスターから無理やり呼び寄せ(バスで片道2時間)もう1度試乗、そして最後に購入をするためにと計3回お店に足を運びました。

ケルンにも販売店があり、実はそこの方が近いです。
『可能であれば自分が買うメーカーの商品は本社で買ってみたい』という小さな希望を優先したので本社があるボホルトにて購入をする事にしました。

ちなみに普段から愛用しているPUMAも昔同じ理由でニュルンベルクのヘルツォーゲンアウラッハにあるPUMA本社へ出向いたことがあります。

他の候補の2つのメーカー

今回お迎えする事になったROSEですが、候補のメーカーは他に2つありました。

STORCK

こちらはデュッセルドルフに販売店があるのと家から近いので最初の候補に入れたメーカーです。
店舗はそこまで大きくないものの店員さんからはメーカーに対しての絶対的な自信が伺えたのと『とにかく強い自転車が欲しい』と言う当時の私の希望ともあっていました。
候補の自転車はオールラウンド用のFascenario.3 compとレース用のAerfast3,compでした。
『まだ身体も動くしせっかくだからエアロロードに乗ってみたい』という淡い希望でAerfastのお迎えを考えました。
何度かSTORCKの店舗に出向いていて店員さんと顔見知りになるくらいになったこともあってかAerfastの試乗をする際に「納期がかなり遅れる代わりに300€出せばもう1つ上のカテゴリーのAerfast3 Proにランクアップが可能だよ」と提案してもらいました。
(Aerfast compのフレーム価格が約2700€、その上のカテゴリーのProのフレーム価格は約4400€と開きが大きい)
この機会もうないとの事でしたので早速試乗しましたが…これは諸刃の剣です。
確かに空力の面も考えてかなり速度が出る代わりに地面からの反動を全て身体に受けるフレームでした。
ちょっとした段差でも身体にくる衝撃はかなり大きかったです。
と言うか衝撃が強すぎて身体がぶっ壊れます。
『あっ、これあかんやつや…』
候補から抜けました(笑)
その次にFascenarioを試乗しました。
先ほどのAerfastに比べたら衝撃吸収性はかなりあります。
乗り心地もかなり良くなりお迎えするならこれかなと思いました。
しかし、それでもフレームが硬いというイメージは拭いきれませんでした。
店員さんが本当に良い人で人柄だけでも選ぶ価値はあるメーカーでしたが私の身体では残念ながら耐えられそうになかったのでこちらも候補から抜けました。

オールラウンド向けのFascenario.3 comp
レースモデルのAerfast3 Pro。規格はないがアルテグラディスクの販売を提案してくれた
STORCK
1995年にマーカス・ストークさんが立ち上げたブランド。
剛性、耐久性、衝撃吸収性、そして乗り心地、全てにおいて最高を目指し妥協のない自転車を作ると事をコンセプトに『1人1人にドリームバイクを提供すること』をポリシーとしている。
不良発生率が世界最低基準でほぼ外れがない自転車としても有名である。

CANYON

KEIMASAも乗っており日本でも近年人気が急上昇していますね。
初めての1台にCANYONを選ぶ人が出てくるほど人気が高くなっているようです。
帰国間際だった小野くんの希望と私の新車の候補を見たいと言う希望が一致したのでKEIMASAに駄々を捏ねて連れて行ってもらいました。
こちらのメーカーにて候補に挙がっていたのがUltimateAeroadです。
当初はUltimateを試乗する予定でした。
しかし昨年ミュンスターにて初めてのレースに参加した私はレースの感覚にハマってしまい『長距離も乗りたいけどレースも出たい』と言う贅沢極まりない希望でAeroadに試乗しました。
STORCKに比べたらフレームの剛性は低めでしたがそれでもなかなかの硬さです。
当たり前の話ですけどエアロフレームはレース向きなので長い距離を走りたい私にとってはどうしても用途が合いませんでした。
店員さんとも話をしましたがやはり難しいとのこと。
残念な事にこちらも候補から外れることになってしまいました。

エアロフレームのAeroad CF SL
長距離走行の可能性も見えたがやはりフレームの硬さがネックだった
CANYON
1985年にコブレンツにてローマン・アーノルドさんが販売を開始。
代理店や小売店を一切介さないダイレクトセールスのみで販売をしているためユーザーに低価格高品質の商品を提供することができる。
世界進出16カ国目として日本に『CANYON  JAPAN』を設立した。
CANYON購入者に対してはフレームが破損した場合に特別価格で交換できるサポートシステムもある。


時系列がバラバラですがお店に足を運んだ順番はSTORCK→ROSE→CANYONです。

なぜROSEを選んだ

今回ROSEを選んだ理由は3つあります。
1つは『他人と被りたくない』です。
自転車乗りなら当たり前の話だとは思いますがやはり人と被らない自転車を持つと言うのは1つの憧れです。
『ドイツに住んでいるんだからROSEなんて選んだらドイツ人と被るだろ』と言われたら元も子もありませんが私は日本人なのであくまで日本の自転車乗りとかぶりたくないと言う考えがありました。
日本にいた際にオルベアを選びましたが自転車を選ぶ際に『ここら辺で被らないメーカーが欲しい』と言う希望を自転車屋さんに伝えた結果、偶然お店にあって、なおかつ私の住んでいた静岡県では乗っている人が少ないオルベアを選ぶ事になりました。

2つ目は『ある程度金額を抑えて高品質な自転車が欲しい』です。
長いことオルベアを愛用してきましたがやはり重さがかなりのネックでした。
装備品を何もつけない状態でも9kg程あります。
お迎えした当初は当たり前ですが「この自転車超軽い!」と言っていました。
しかし歳を重ね身体が動かなくなってくると9kgの自転車は重く感じます。
更に付属品やボトルをつけると10kgを超えます。
昨年からレースに参加し始めましたがただでさえ脚力に自信がない私にとっては10kg近い自転車でレースに出るのは負担が大きすぎます。
『今より良い自転車が欲しい』
こう思うのは自然な流れです。
しかし金銭面の問題はどうしてもぶつかります。
そこで今回偶然知った低価格で高性能な自転車を展開しているROSEを選ぶ事にしました。
『比較的安価で高性能の自転車ならCANYONがあるじゃないか』と言う方もいると思います。
KEIMASAと被るんですよねこれが。
まぁ、実際のところ彼とメーカーが被るのは全く気にしていませんでした(むしろ同じメーカーにするのもアリだなと思っていました)
残念ながら前述した通り、欲しいモデルがロングに向かないと言う理由もあり断念しました。
それと普段彼の動画に出させてもらっていることもあり『少しくらい恩返しをしたい』と思い、『なら日本で全く知られていないメーカーを選べば動画のネタにもなるだろう』と言うことで同じように比較的低価格で高品質な自転車を展開しているROSEにしました。

とにかく軽く、そして速く走れて、身体の事を考えた上で『楽に戦える自転車』が欲しい

今回ROSEをお迎えする事になった1番の理由です。
今まではレースに全く興味がなく、新しい自転車をお迎えするなら現在保有しているオルベア同様にエンデュランスモデルか、もしかしたらレースに参加するかもしれないと言うことでそれに対応できるオールラウンドモデルを選ぼうと思っていました。
しかし昨年初めてレースに参加した事で考えが変わりました。
『レースに出て自分がどれだけ走れるか試してみたい』と思うようになったのです。
そうなるとレースモデルが欲しくなります。
前述した通りSTORCKとCANYONはとても良いレースモデルを展開しています。
しかしこの2つのメーカーが展開しているレースモデルはフレームが硬すぎて30歳を超えた私の身体には負担が大きすぎました。
そんな中、ROSEだけは『硬さもあるけどしなやかさもある』自転車でした。
「これなら楽に走れそうだな」と言う理由でROSEを選びました。

話は逸れますが11年前に『気がすむまでと言うのもあるけれど40歳までは多少無理してでもサッカーを頑張ってみよう』と言う理由でドイツに来ました。
その間に自転車にハマりましたが今回レースモデルをお迎えする事になったのも同じような理由です。

初めてロードバイクに跨った6年前、偶然道端で知り合った人に「自転車ってさ、1番身体が動いて高性能な自転車に乗れる条件が揃っている時に金がなくて買えないから断念するのに、金が貯まって良い自転車が買える時には身体はもう動かなくなってるって言う割に合わない乗り物だよね」と言われました。
今回レースモデルが欲しいなと悩んでいる際にその言葉を思い出しました。
「今ならまだ身体は無理が効く、40歳を超えて身体が動かなくなった時に『あの時レースモデルを買ってもっとレースに出ておけば良かった』と後悔するくらいなら今お迎えしようと決意しました。

現在私は34歳です。
昔から怪我が絶えず試合どころか練習にすら行くのも難しい時が多々ありました。
膝に関しては酷い時は立つことすらできない時もあるし痛みが酷すぎて全く眠れなくなる事もあります。
ですが前述した通り自分が決めた目標を納得した形で終えるには挑戦し続けるしかないと言う事で当初お迎えする予定だったオールラウンドモデルを変更してレースモデルを選ぶ事にしました。
私と同じ年代の方はちょっとだけわかってくれると思います。

以上がROSEをお迎えする事になった話でした。


今回お迎えした自転車

今回私がお迎えした自転車はROSEのレースモデル『X-Lite Six Disc Ultegra』です。
当初は電動モデルも考えましたがシマノDi2は飛行機の輪行にてバッテリーが内蔵されているシートポストを引っこ抜いて機内に持ち込む必要性があると言うのを聞いて断念しました。
自転車だけ預けてシートポストを手に持ったまま機内に搭乗するのはなかなかシュールです。
じゃあスラムはどうだろうかと考えましたが…単純に高すぎます。
私がお迎えした機械式のモデルに比べて1,000€(13万円)高いです。
『1,000€を電動化の為に使うならサイコンとリアライトをこの自転車の為だけに揃えよう』と言う理由でこちらも断念しました。
装備品に関しては後日紹介します。

5月からシマノが値上げをした為に価格が4,799€になってしまった

ドイツは自転車の色に関してはあまり重要視しておりません。
ですので基本的にドイツメーカーはCANYONを除いて色のラインナップがかなり少ないです。
ですが私はどうしてもオレンジの自転車が欲しくてお店にて相談したところ「塗装は可能だが補償が吹っ飛ぶよ(補償外になる)」と言われてこちらも断念する事にしました。
2019年モデルならオレンジの展開がされていましたが、当たり前ですがもう販売しておりません。
『オレンジがないならいっそのこと真っ黒を選んでそこにオレンジをワンポイントで付ければ良いのでは🤔と言うことで真っ黒のフレームになりました。
お迎えすると決めてレジへと向かいましたがあまりの高額な支払いのためカードのパスワードを入力する際に手が震えました。
店員さんも高額自転車の販売は初めてだったのかレジに金額を打ち込む際の手が震えていました(笑)
「私、こんなに高い自転車の金額打つの初めてなのよ」と言っていました。
ですがカードの支払い上限が3,000€で支払いができないと知った時には2人して笑ってしまいました(その後銀行で上限解放をした後、無事に支払い完了)
当初は順番待ちの事もあり3ヶ月後の6月頃に組み上がるとの話でしたがなぜか1ヶ月で組み上がったと連絡を受けました。
ですが4月は忙しくて出向くことができませんでしたのでフランクフルトのレースを終えた5月4日にKEIMASAに車を出してもらい自転車をお迎えしてきました。

本社前にて(撮影KEIMASA)この後40枚くらい写真が送られてきた

アスリートではないので納得して身体が動くのは40歳までだと思っています。
その日を迎えるまで、できる限り無理をしてサッカーと自転車、両方に悔いが残らないように走っていくつもりです。

5月22日には早速ケルンにてレースがあります。
どれくらい自分と戦えるのか今から楽しみです。


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
次回はレースの話を書きます。
みなさんも身体に気をつけつつも一緒に走り続けましょう。
それでは。

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