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遺書を書いたら人生変わった

 こんにちは。のらりです。

 ぼくは以前、人生に迷っていたことがあります。

 なにをしたらいいのか、全くわからなかったのです。

 なにか新しいことを始めたい。

 思い浮かぶことはたくさんあります。でも、何をしたらいいのか、どれから手をつけたら良いのかわからない。

 考えることに疲れて、いつもどおりに行動して、かわり映えしない毎日を送る。

 あまりに退屈な毎日なので、いっそ死んでしまおうとさえ思いました。

 このまま惰性で生きるのなら、別に死んでも構いません。むしろ死んだ方が、時短になる。そんな風に。

 そう思ったぼくは、遺書を書くことにしました。



遺書を書いたら人生が変わった


 これが、その時に書いたぼくの遺書です。

 これをあなたが読んでいる時、僕はもう生きてはいないでしょう。

 もっとやりたいことをして生きていればよかったと思うけれど、もう疲れたので諦めることにします。

 しかし、家族に迷惑をかけ通しで、恩を返せなかったことが心残りです。

 今、これを読んでいるあなたに、いくつか頼みたいことがあります。

 頼めた義理ではないとは思いますが、なにとぞよろしくお願いします。

 では、さようなら。不甲斐ない人間で申し訳ありません。

 お願い

 いつも使っているバッグの中に入っているお金を使って葬儀をする。
 面倒ならばやらなくても構わない。ただ、できるなら、家族の墓に納骨だけはしてほしい。

 家の権利書は金庫の中にあるので名義変更をする。

 資産を相続する。借金や負債はないので安心してほしい。家族の幸せのために使ってください。

 パソコンのハードディスクをフォーマットする。

 押し入れの中の本はすべて処分する。  


 死ぬ前にやることができました。

 ハードディスクの整理です。

 いやあ、死ぬ前に気がついてよかったですね。中を見られたと想像するだけで、羞恥心でいっぱいですよ。

 次に押し入れの整理ですね。大量の本。こちらも、あんまり見られたくないものも一部ありますね。

 それらを処分し、一息ついたところ、ふと気がつきました。

 これは使える、と。

死ぬ前に後悔しないように生きる


 何をやるべきかわからないなら、死から逆算してやっておけばよかったことをやればいいのです。

 ぼくはまた遺書を書きました。

 そうすると、「何をしなかったら後悔するか?」が湧いてでてきます。

 もっと家族に孝行しておけばよかった。
 あれを処分しておくべきだった。
 積んである小説を読んでおくべきだった。
 もっと旅行に行っておくべきだった。
 あの人に好きって言っておくべきだった。

 次から次に後悔が湧いてきます。

 遺書を書くことで先に後悔がすることができるのです。

 それがわかったら、優先順位をつけて、より強い後悔をするであろうことから先に解消していけばいい。

 こうして、ぼくは「何からやったらいいのか?」という呪縛から解き放たれることができました。

 副産物として、お金を稼ぐことに興味がなくなりました。

 なぜなら、ぼくの後悔にはお金がかかりそうなことがありません。お金はあったほうがいいですけど、優先順位はとても低くなりました。

 なにより「もっとお金を稼いでおけばよかった」 なんて後悔はありませんでしたから。

 もしそういったお金が必要な後悔、例えば誰かを助けるためにお金が必要になったといったことが湧いてきたら、その時に金策を考えればいいので。

 ぼくのこれからの時間は優先順位の高い後悔を解消することでいっぱいになってしまいました。

終わりに


 こうして、ぼくは生きるためではなく、安心して死ぬために毎日を楽しく暮らしています。

 みなさんも遺書を書いてみませんか?

 その遺書を書く必要がなくなるくらい、いつか感じるかもしれない後悔をなくしてみませんか?

 いつか遺書が、「みなさんのおかげで楽しい生涯を送れました。ありがとうございました」という短い文章で終わるような人生にしたいと思います。

 それでは、読んでくださってありがとうございました!

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