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小学校での苦い思い出「お星さまシール」

小学校2年生の時、学校に行きたくなくなった。

当時は何故学校に行きたくないのか、何度も問いただされたが自分でも分からなかった。いじめられたとか、勉強についていけなかったとか、そういうことも無く、余計両親を悩ませたと思う。

今思うと勉強やスポーツで競争させられるのが嫌だったのが1番の理由な気がしている。

元からのんびりした性格で、テストやスポーツで良い成績が残せなくても全然気にならなかった。
あるとき、運動会のリレーの選手に選ばれてしまったことがあり、チームの「絶対に優勝しようね!」の空気が本当に辛かった。
それからはわざとゆっくり走って選ばれないようにしていた。それなら他の子が選ばれて喜ぶだろうし、自分は良いことをしているとさえ思った。

特にうちのクラスは競争心の強い成績優秀の子が多くいて、
焚き付けるように先生がテストの点数や跳べる跳び箱の段数によって「お星さまシール」をあげたりしていた。
自分はそこそこ「お星さまシール」が貰えてれば良いかなと思っていたが、
シールが友達より1枚少ないだけで泣いてしまう子や、自分よりシールの少ない子を見て笑う子が嫌で居心地が悪かった。

だから、時々学校を休むようになり、保健室で同じように学校に行きたくない子と勉強することが増えた。
先生は「勉強が出来なくなる」としきりに言っていたがどうでも良かった。

結局、すぐにクラス替えがあり、新しいクラスでは馴染むことが出来た。
新しいクラスはいわゆる「学級崩壊」状態で勉強どころでは無く、毎日のように先生と1対1で事情聴取をしていた。
その環境が私には合っていて(笑)成績はむしろ上がっていたくらいだ。

両親からは勉強しろ、1番になれ、とはほとんど言われたことは無かったが、小学校、あと保育園でも(これもいずれ記事にしたい)競争しろと煽られたことがばかりが嫌な思い出として残っているので、今の教育現場はどんな感じなんだろうと疑問に思った。

成長するに連れて競争心も時に必要だと学んだけれど、それは「お星さまシール」無しでも学ぶことが出来たと感じる。


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