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フグタ社長業務日誌『同伴出張』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻2は自2007年11月1日~至11月30日。

フグタ社長業務日誌(巻2-8):11月19日(月)

 土曜(17日)の深夜、米国出張からヘロヘロになって帰ってきた。日曜は一日寝ていようと思っていたら、昼前に社長室長のマチムラ君がやってきた。
 いやあ、近くに来たので寄ってみました・・という割には、しっかり昼時に来る。あわててパジャマを着替えて、仕方ないので天丼の出前をとる。1時間ほど世間話をして、米国のヤブ社長にもらった土産のビーフジャーキーを抱えて帰っていった。(後で聞くと、マチムラ室長はフグタ社長の風邪がうつったようです・秘書注)

 今日(19日)午前中は直行立ち寄りで会社は昼から。シンガポールで業界の集まりに出るので、それのレクチャーを受ける。午後0時24分から同1時4分、海外業務担当課長、大洋州局長、南部アジア部長らと出張前の勉強会。
 その後、業界紙の取材。
 「東南アジア業界連合(ASEAN)のトップ会議などで訴えたいことは」
 「多くの会社の社長の方々にお会いするから、お互いに忌憚のない意見交換をするよい機会。アジアの業界発展と繁栄のためにどうするか大いに論じたい。それ以外にもアジア地域の業務統合や環境の問題、いろいろな課題があるので、楽しみにしております」とまあ模範解答でしょ、フフフ。

 今回の出張は女房同伴だ。アメリカ出張の際は「私、ニューヨークに寄らないなら行かない。ティファニーで買物したいの」ということだったが、シンガポールなら行ってもいい、とのことでついてきた。
 午後3時3分、会社発。午後3時25分、羽田空港着。午後3時49分、シンガポールに向け出発。

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注:
福田首相はアジア外交にも力を入れた(あまり国内にいたくなかったのかもしれない)。米国から帰国した直後に東アジア首脳会議に出席。シンガポールでアジア諸国の首脳陣と会談した。そのときのキャッチフレーズは「ハート・トゥ・ハート」。お歳暮のCMみたいですねえ。
※『フグタ社長業務日誌:同伴出張』は、ブログ『tanpopost』に2007年11月20日 付けで掲載したものです。


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