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フグタ社長業務日誌『昼休みの愚痴』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻1は自2007年9月24日~至10月30日。

フグタ社長業務日誌(巻1-10):10月9日(火)

 『国内販売会社代理店総会(略して「国会」)』は、今日から作業部会に入る。
 私が出席する予算委員会は、「予算と関係がある」と言われれば、討論は何でもありなので、毎回大概もめる。何年も同じことをやっているのだから、もう少しやりようがあるとは思うが、大きな声では言えない。
 ただ、私が今言いたいのは、昼の休憩時間のことだ。短すぎる。

 12:00 予算委休憩
 12:01 第1委員室を出る
 12:05 会議場を出る
 12:06 会社に戻る
 12:08 社長室へ
 12:17 社長室を出て役員会議室へ
 12:24 秘書課長と打ち合わせ
 12:41 同室を出て社長室へ
 12:54 社長室を出る
 12:55 会社を出る
 12:56 会議場着
 12:58 第1委員室へ
 13:00 予算委員会再開

 12時から1時までのスケジュールを、ご覧いただければお分かりになると思うが、この時間では昼飯がまともに食べられない。やむなく会議室で(涙)、秘書課長と(涙)、打合せしながら(涙)、15分ほどで(涙)、変わり映えしない仕出し弁当(涙)をつつくのである・・。

 これが、日本を代表する社長の昼飯だとは情けない。今日は蕎麦にしようか寿司にしようか、それともハンバーグランチで食後のコーヒー付きかなあ、といったOL並みのささやかな楽しみもないのである。
 時間表には書かれてないが、この間にトイレだって済ませておかねばならない。食後は歯も磨かないといけない。もう少し余裕が取れないものだろうか。そもそもアベ君が辞めた本当の原因も、この辺にあったのではないかね?・・(以下、愚痴が長くなるので割愛します。ご理解ください・秘書注)。
 17:00予算委員会終了。19:21退社、同41分、自宅着。

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注:
国会開会中の昼休みの分刻みのスケジュールは、実際に「首相動静」に記載されている(一部名称を変えているだけ)。フグタ社長の愚痴もわからなくはない。
※『フグタ社長業務日誌:昼休みの愚痴』は、ブログ『tanpopost』に2007年10月10日 付けで掲載したものです。


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