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フグタ社長業務日誌『米国出張』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻2は自2007年11月1日~至11月30日。

フグタ社長業務日誌(巻2-6):11月15日(木)

 風邪の直り具合はまあまあだ。何とか声は出るようになった。
今日15日夕方から米国出張なので、昨日からバタバタ。本来なら、米国出張は社長就任のご褒美みたいなもので、ちょいとした手土産を持って得意先回りする気楽な旅なのだが、今回はそんな余裕がない。おまけに19日からはシンガポール出張も決まっている。

 アメリカからそのまま回ればいいか・・と思っていたのだが、19日は東京で朝から業界の寄り合いがあるという。それくらい別に私がいなくても何とかなるんじゃないのと言っても、出ないとダメですの一点張り。結局、17日の夜遅くには日本に帰らないといけなくなった。米国3日間の旅・・。弾丸ツアーだ。すべては万寿堂オジャマ社長の謀略であろう。

 ということで本日は、自宅で朝から荷造りやらで忙しい。会社は午前中お休みさせてもらった。午後からは出社してイベント用のビデオ撮りなど。
「訪米に向けて体調は万全ですか」と聞かれ、「まあね、きょうはかなりいい声でしょ。若いですから」と冗談が出るくらいには回復してきた。
 午後5時34分、会社出発。午後5時56分、羽田空港着。同6時22分、米国に向け同空港発。機中泊である・・。

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注:
福田首相の初外遊は11月、米国でブッシュ大統領との日米首脳会談を行った。日米関係のさらなる深化に向け、知的交流、草の根交流、日本語教育の充実・強化などについて合意したという(別に国のトップ同士が話し合うことでもないような気はする)。
※『フグタ社長業務日誌:米国出張』は、ブログ『tanpopost』に2007年11月16日 付けで掲載したものです。


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