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ここは神殿なのかもしれない。「旧名古屋控訴院」

朝ドラ「虎に翼」のロケ地として
少し話題になってる「旧名古屋控訴院」

現在は市政資料館となっていて
誰でも入れるので
親しみやすい建物かと思います!

入ってすぐのホールがとにかく美しくて
外部とは違う時間が流れているのではと思うほど。

しかしここは裁判所。
なぜに裁判所がこんなに壮麗なのか
不思議でしたが
ある本を読んでその理由が
少しわかったような気がするので
今回はそんなお話をしようと思います!




美しき大空間


旧名古屋控訴院は大正11年(1922)に
建てられました。

煉瓦と鉄筋コンクリート造りで3階建。
一番高いドームの高さは28メートルもあります!

入ってすぐ大理石の大階段がドーンとお出迎え。

正面のステンドグラスは
罪と罰をはかる天秤がモチーフ
綺麗ですねぇ☺️

包み込まれるというより
見張られている感覚がする
緊張感の空間


教会などに見られるヴォールト天井

天井のステンドグラスは
公明正大の象徴「太陽」がモチーフ

まるで神殿のような神聖な空気感に
体感温度も低くなるような気がします。



金の鯱盗難事件


昭和12年(1937)
名古屋城の金の鯱の鱗58枚が
何者かに剥ぎ取られ盗まれるという事件が発生。

事件の20日後に犯人が逮捕され
その裁判が行われたのが
この旧名古屋控訴院でした。

1階には独房が並ぶ

この事件から遡ること66年前の明治4年
同じく金の鯱の鱗3枚を盗んだ陸軍兵士が
極刑に処されたことがありました。

しかし今回の事件の判決は
なんと懲役10年!

家族を養えないほど困窮した末の犯行という背景
また鯱の管理にも不備があったことが
判決理由でした。

裁判する部屋は意外に簡素

同じような犯行の事件でしたが
判決内容がこんなにも違うのは
明治22年(1889)大日本帝国憲法が公布され
近代法治国家へと進み始めたことによるものでした。


罪と罰


問答無用で極刑だった明治初期から考えると
懲役10年は救われた判決です。

「神の裁き」という言葉があるように
司法というものは
とても神聖なものなのかもしれませんね。

だからこの旧名古屋控訴院は
神殿のように造られているのではないか?
とそんな風に思いました。




Information


この記事の写真は
まだ私が何も考えずに適当に撮ってた時代の
写真なので
この建物の美しさが伝えきれていません😢

なのでぜひ実際に見て肌で感じてください!
見学料は無料です!


ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事は3年前に一度書いた記事だったんですがあまりにも面白くなかったので
書き直しました!
が、やっぱり前回より文字数もそんなに増えず
私的にはうーん・・・という記事になりましたが
いかがだったでしょうか?😅

また次に向けて精進しますので
次の記事も読んでいただけると嬉しいです!

それでは〜

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