元薩摩藩主の邸宅は令和の女子大生によく似合う。
こんにちは!
今回は「華族」と呼ばれた日本の貴族島津忠重の邸宅をご紹介します!
そして、私の記事を読んでいただいている方ならもうご存知の
近代日本建築界の礎を築いたイギリス人!
もうお解りですね?
せーのっ!!
「ジョサイア・コンドル先生!!」
そう、そのコンドル先生の手がけた建物です☺️
大正6年(1917)に建てられ、
現在は清泉女子大学の校舎として利用されていますが
館の主人だった島津忠重は明治19年に生まれた最後の薩摩藩主。
薩摩藩といえば西郷隆盛などを輩出した鹿児島の藩。
鹿児島の九州男児のために建てられた邸宅なのに
現代の女子大生が行き交う光景がよく似合う☺️
そんなギャップの面白い邸宅をご紹介しましょう〜
最後の薩摩藩主 島津忠重
最初にご紹介したとおり
この建物の主人「島津忠重」は
幕末最強と言われた薩摩藩の最後の藩主でした。
薩摩藩といえば
1863年、当時世界最強だったイギリス海軍と戦争したり
倒幕の一大勢力となったり
明治政府の要人を多く輩出するなど
幕末期に中心となって日本を変えていった藩です!
(歴史オンチのためここまでの情報で限界)
その薩摩藩の藩主「島津家」は
明治17年の華族令で公爵となり
明治30年、父である忠義が亡くなったため
忠重が11歳で後を継ぐことになりました。
その後、成人となった年の明治39年
元々あった和館を洋館に建て替えることとなり
薩摩藩と友好関係であったイギリス大使館との繋がりから
ジョサイア・コンドルが設計を引き受け
大正6年にこの邸宅が完成しました。
優雅で美しい邸宅
現在、品川区にある清泉女子大学の校舎として利用されているため
一般公開はされていませんが
毎年、学生さんが案内してくれる見学ツアーが開催されています😊
抽選なので確実に見学できるワケではないですが
そんなに倍率は高くないかと思います。
信じていれば当たる(何を?)
私も昨年当選しまして☺️見学できたのですが
驚くほどにこの100年前の建物を
現代の女子大生が行き来していることが
何の違和感もなく
むしろ絵になるような光景が印象的でした!
おそらく
館内のステンドグラス
天井や暖炉のバラのレリーフ
ベランダなど緩やかな曲線が
全体的に優雅で上品な雰囲気を作っているので
女の人がただそこに居るだけで綺麗に馴染むのです!
少し想像しながらご覧ください!
玄関から続くこの空間は客人の荷物を預かったり
主人が出てくるまで待合室へ案内する場所でした。
窓の幅とベランダの柱の位置が重なるように合わせてあるので
庭が広く見えるようになってるそうです!
平和の象徴
建物が完成して約100年
その間に
世界恐慌によって島津家はこの邸宅を手放し
太平洋戦争後にはGHQに接収され
昭和36年清泉女子大学が購入
という歴史を辿ってきました。
幕末、薩摩藩主島津家が切り開いた未来
その後の新政府の時代に建てた建物で
今現在
当たり前に女性が学問を学んでいる。
それがなんだか平和の象徴のように思えます。
校舎なのでいくつかの部屋は
改装されて教室となってはいますが
活用保存し、ガイドツアーまで開催してくれるなんて
良い保存の仕方だな〜と
清泉女子大学さんには本当に感謝です☺️
Information
毎年春に見学ツアーがあると思うので
ぜひ学生さんのガイドと共にお楽しみください!
ここまで読んでいただきありがとうございました😊
また次の記事も読んでもらえると嬉しいです!
それでは〜
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