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私の高校留学 #11 IB最終試験を終えて

お久しぶりです!先日高校を卒業したので、記事の執筆を再開したいと思います。以前よりは投稿頻度が高くなると思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

まずはIBの最終試験が終わって記憶に新しいということで、IBを終えての感想やコメント、「IBを始める前にこんなことを知っていればよかった!」リストなどを書いていこうと思います。

科目選択

IBDPを始める際にかなり重要になってくるのが、この科目選択です。というのも、選択によってはIBDPの「大変さ」が変わってくるからです。一概に簡単な科目というものは存在しませんが、将来の専攻・キャリアとの繋がり、興味分野、モチベーションによって、体感する「大変さ」はかなり変わってきます。

私の3人の友人はIBDPを開始する時点で医学部志望だったので、HLをChemistry, Biology, Psychologyにしていましたが、「なかなか点数が上がらないから大変だ」と苦労している様子でした。また、3人とも大学では医学部に進学しないことを決めたそうで「もう少し将来や大学のことを考えて選択した方がよかったかもしれない」と言っていました。Chemistry やBiologyなどの科目は一般的に難しいと言われています。もしモチベーションや目的が全くないのであれば、HLで取ることに特別な意味はないのではと個人的に思っています。ただ出願要件としてChemistry HLなどが課されている大学もあるようですので、再度になりますが、ある程度大学出願について調べてから、慎重に科目選択を行うことをおすすめします!!具体例などを挙げてしまいわかりにくくなってしまいましたが、私からのメッセージは一つ「慎重に、将来のことを考えて科目選択すべし」ということです!!

科目へのコメント

これからは特に自分が取っていた科目について少しコメントしていきます。私が選んだ科目については「私の高校留学 #2 UWCの授業ってどんな感じ?」の記事でも少し触れていますので、ご興味があればそちらも併せてご覧ください。

Math AA HL

学校では、Math AA HL, Math AA SL, Math AI SLのみ開講されていました。他の科目のレベル (IBでは3つのHLと3つのSLを選ばないといけないため)を考慮した結果、Math AA HLを選択しました。

Math AA HLは難しいイメージがありますが、思っていたほど大変ではありませんでした。日本では数学が苦手な方だったのですが (学校の確率の単元テストで赤点ギリギリを取りそうなくらいでした)、数学の勉強はほとんどしなくて良い、という状態でした。また、数IIIを事前に学習していたので、新規に学ぶこともほとんどなく、一番楽に取れる教科だったと思っています。事前に学習したことがない方でも、数学が大嫌いでない限り、past paperや練習問題をある程度の分量解けば、コツが掴めてすらすら解けるようになると思います。Final examもひねりのある発展問題や奇問などは全くなく、基本問題がメインなので、練習量をこなせば満足できる点数が取れると思います。

ESS SL

比較的なストレスなく勉強できる科目と言われています。他のScienceの科目を取っていなかったので難易度は比較できませんが、ESSは私にとっては簡単な科目ではありませんでした。7段階中5や6を取るのはそれほど難しくないのかもしれませんが、7を取るにはESSで学ぶシラバスの内容全てに加えて、実世界のケーススタディ (絶滅危惧種とその背景など)を詳しく知っている必要があります。また、他のScienceと異なり、選択問題がなく全て記述式の問題なのでエッセイ力も試されます (特にPaper 2の9 mark question)。私は環境学にも興味があったのでESSが好きでしたが、Scienceの科目が嫌いだからという理由のみで取ってしまうと後悔する科目かもしれません。。。

Economics HL

私の大好きな科目です!学校の先生もかなり良かったので、一度も辛いと思うことなく終えることができました。私のクラスでは1年目にシラバスの9割を終わらせていた+毎週テストがあったので、最終試験前に少し見直す程度で勉強を終えることができました (最終試験の結果が少し怖いですが、、、)。特に数学が好きな方にはHLで取ることをおすすめします!P3という計算問題がメインの試験がHLにはあり、最終スコアの20%を占めていてかなり配分も高くなっています。またHLのみのコンテンツはグラフや図解を用いるとすんなり理解できることも多く、数学に自信がある方はよりスムーズに理解できるのではと思います。また、Marginal Revenueなども数学の微分と繋がっているなど数学の小さな知識が経済を勉強する手助けになるかもしれません。学校でKognity のアカウントを共有されている生徒の方は、EconomicsのみKognityをメインに勉強することを強くお勧めします!!Real-world exampleも多く載っていてわかりやすく、間違いもほとんどありません。逆にEconomicsの教科書はわかりにくい上、重くて間違いも多く、あまり役に立ちませんでした。

English Lang&Lit SL

English Lang&Litにするか、English Bにするかはかなり悩みました。English Lang&Litはネイティブ向けだから取らない方がいい、とアドバイスされたこともありましたが、私はこの選択でよかったと思っています。IBDPを開始する前は英検1級取得、TOEFL90後半の英語力で、とてもネイティブとは言えないレベルでした。特に文法には全く自信がありませんでした。実際、Paper 1やPaper 2のLanguage の項目はいつも4/5で、先生にも文法ミスが課題だと言われていました。三単現のsを忘れるなど本当に中学生レベルの初歩的な間違いばかりで…それでも、テストでは7を取ることができていました。というのも、他の分析や構成などで高得点を取れていたからです。文法間違いがあったとしても、分析が奥深く、構成が論理的でわかりやすければ、高得点を取るのは不可能ではありません!ここでは英検やTOEFL対策で培ったエッセイの構文や単語力が活きました!また、日本の学校での国語の授業がかなり役に立ったと思います。

Spanish ab initio SL

こちらに関してはノーコメントにしたいくらいですが、、、正直私はあまりSpanish ab initioで高得点を目指すことはできませんでした。Reading はPast papersを解きまくりましたが、いつも難しかったです。。。Writingは一番得意 (というよりマシでした、、)でしたが、それでもかなり勉強してからやっと文章が書けるようになりました。Listeningは未だに何のコツも掴めていません、、最終試験も頭の中が「?」で埋め尽くされているうちに終わってしまいました笑 IBOに提出するOralも教室の廊下で何度も何度もスペイン語を練習しましたが、結果はどうだったんでしょうか… 正直何度もJapanese Aを取れば良かったと後悔しましたが、諦めなかった自分を今は褒めようと思います。

初めて学ぶ言語のab initioを学ぼうとされている方へ
その言語が話されている国の音楽や文化 (映画、TVシリーズなど)に親しんでおくといいと思います!やっぱり言語は楽しく学ぶものです!!私はモチベーションがスペイン語の先生が好きだからという不純な理由だけだったので、途中で目的を失ってしまいました笑 

Global Politics HL

こちらの科目についても一般的なコメントができないと思いますが、自分の経験を交えて書こうと思います。1年目の先生は自由放任主義で、1年間に学んだことといえば”power”, “human rights”, “dependency theory”など基本的な言葉のみ。しかも、その具体的な定義も学ばず、ふわふわとしたイメージだけをクラスで共有し、時事問題についてディスカッションする時間が授業のほとんどを占めていました。社会課題を学んだり、世界中の仲間と意見を交換したりと学ぶことはたくさんありましたが、IBには全く関係なし。授業を欠席してもよく、授業時間に先生と朝ごはんを作るなど、はちゃめちゃなクラスでした。私は能天気に「グロポ余裕!」と思っていたのですが、2年目に全く異なる先生のクラスになり、自分がどれだけ無知で、IBのシラバスに対して遅れているのかを痛感しました。2年目にしてシラバスに沿って1から学び直しました。初めは覚えることの多さやケーススタディの多さに驚き、グロポが嫌になることもありましたが、文句を言っている暇もないことに途中で気づきました泣 何とか最終試験の2週間前にシラバスを終え、ひたすらエッセイを書く練習を続けました。最終試験の結果はわかりませんが、この1年間の学びが少しでも実になっていることを祈ります…

IBを始める前に知っておけばよかった!

最後に、「IBを始める前にこんなことを知っていればよかった!」というリストを公開して終わりたいと思います。

IBのシラバスはかなり重要です!特にESSやEconomics, Global Politics!保存して、できれば紙にプリントアウトしていつでも参照できるようにしておくことをおすすめします!

・受講する科目にエッセイがある場合は、IBDPのプログラム前にCriteriaにさらっと目を通す。私は全くCriteriaを意識せずにエッセイを書いていましたが、効率よく高得点を狙うためにはやはりCriteriaの理解が必要だと痛感しました。

授業内容を整理するためのバインダーは科目の数分、6つあると便利です。MathやEconomicsは2年間で大きなバインダー2つをそれぞれ消費しました。

バインダー
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穴あけパンチ

おすすめの商品のリンクを貼っておきます!

・できればIBDP1年目の夏休み前にIAやEEを進めておくとかなり楽になります。IBDP中の夏季休暇は、大学受験などの準備と重なりかなり忙しくなってしまうので。

・CASとCAS projectは正直どうとでもなります!自分の好きなアクティビティに取り組んで、リフレッシュしましょう!CASについてストレスを抱え込むのは勿体無い!

最終試験ではゲルインキペンは使えません。普段から慣れておくといいかもしれません。私はMock前に初めて知り、日本からジェットストリームを送ってもらうことになってしました。圧倒的ゲルインキ派ですが、ジェットストリームの黒0.7はゲルインキに近い書き心地で良かったです。

思いつく限り、IBについてコメントしてみましたが、また何か思い出したら追加しようと思います。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。次回はUWCの生活に焦点を当てた記事を執筆する予定ですので、楽しみにしていただけますと幸いです!では、また〜!

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