ド田舎だった北京が、突然あちこちでおしゃれな総合都市開発ができるようになった怖い理由(前編) 谷崎光のインサイド・アジア No.72
(北京市内のイノベーション促進エリアに出店しているアラビカコーヒー%。以下、写真はすべて筆者撮影 2020年7月から12月)
北京の、いや中国全土のおしゃれ都市開発イノベーションが熱い。
中国は昔の国営工場など、割と便利な場所に広大な土地が空いていることがある。
今、中国はそれらを使って、ITイノベーションなどの技術系のコミュニティ、芸術系のベンチャー会社+アート系の事務所+個人のコワーキングスペースやシェアオフィス+おしゃれなショップ+イベント広場+ホテル……などの複合総合施設を猛烈な勢いであちこちで建てている。
イノベーションや若者の起業応援でもある。
その規模、数たるや、日本人を心底震撼させるものがある。
(ここは最初は胡同の中の隠れ家レストランだった)
そういうエリアが北京でも、雨後のたけのこのように出現。
最初は当然、うまくいかなかった。
建物とコンセプトだけはおしゃれだが、すぐ運営委託先に私物化され、中は親族の会社ノリでめちゃくちゃになったり、個人のコワーキングスペースが「管理者の知り合い会社」で占拠されていたり、怪しい店舗が入ったり。
↑こちらはダメの代表、胡同の中の共享际。一番最初はけっこうおしゃれだっただけどなー。上のシェアマンションに金髪の外国人、住んでたりして。
(しかしまた工事をしていたから、何か変えるかもしれない。このめげなさが中国なのである)。
それ見ろ、とアハハと笑っていた私は甘かった。
北京に来たらここは見とけ
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