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SUPPOSEとスタッフへの想い

昨夜、11頃にスタッフと食事しながら翌週のコンペについて話し合っていた。
その時、ふと「昔みたいだ」とノスタルジックな気分になった。
ぼくが20~30代の頃は、毎日スタッフと膝を突き合わせて仕事をしていた。
朝から夜中まで働いて、深夜営業している中華料理屋に行き、ビールとチャーハンを食べて帰り、翌朝8時に起きて出社して…といった日々が続いていた。

四六時中スタッフと共に過ごし、建築のことをああでもないこうでもないと語り合った。
同じ体験を共有すると、熱量は伝わりやすい。
共に過ごす時間が減るにつれて、どうしても想いや熱量は薄れて届くようになる。
親は子どもを守るために外へと戦いにゆく。
お金を稼ぐことに必死になるうちに、おのずと子どもと一緒に過ごす時間は減ってゆき、互いの中で愛情が希薄化しているように感じてしまう。
そういった親子関係は、会社にも似たようなことが言える。
ぼくが外に出て、いろんなことを仕掛けようと思えば思うほど、スタッフと過ごす時間が減ってしまう。
本当はもっとスタッフと一緒にいろんな場所へ行き、食事したり、話し合ったり、体験を共有したい。
昨夜のスタッフと過ごした時間が、こころの中にあった感情や想いに太い輪郭を与えた。
SUPPOSEでは設計以外にも、複数の事業に取り組んでいる。
もしかしたら「設計ではなく他のことに興味が移ってしまったんじゃないか」と思うスタッフもいるかもしれない。
特にそういった不安な声が届いてきたわけではない。
以前のように時間や体験を共有する場面が減ったことによって、ぼくからスタッフへの“伝わり方”を考えるようになった。

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遊びと仕事を同居させながら楽しく働き、クリエイティブにビジネスをしていく方法をお伝えしていきます。 お金や税金、相続対策、保険、株、資産運用などもふくめ、今を生き抜くための知見を惜しみなく書いています。 もやもや考えて変わりたいけど変われないだとか、これからどうすれば良いのか迷った時、きっと背中を押すことが出来ると思います。

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建築家(suppose design office 代表)、起業家。 tecture、絶景不動産、TECTURE、DAICHI、Yado …

公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。