見出し画像

新規事業 建築プラットホーム公開!

最近僕は自分の肩書きを講演会なのでは建築家・起業家と書くようにした。
建築家という職業は、旅に出かけても、レストランで食事をしていても、全てが仕事に還元されていく、趣味と一体と言って良いほど楽しい仕事なのだ。

しかし一方で昔から設計料について議論されて続けている。
「好きなことだから仕方ないよね」ってのは僕はあまり好きではない。
会社によって違いはあるものの、工事費の10%〜15%が設計料として設定されているケースが多いのではないだろうか。
仮に5000万円の住宅をつくるとして、10%の設計料を頂く訳ですが、現地の調査を行い、周辺環境や法的なチェックの後に、模型と図面、パースなどを用いてプレゼンテーションを行い、大枠の方向性が決まってきた段階で設計契約を取り交わし、実施の設計に入っていき、幾度かの打合せを行いながら、仕上げ、構造、照明や給排水の設備、空調、外構、家具など、細かな図面を書き、その後に施工会社さんに見積もりを依頼する。
希望予算が5000万円でも、設計過程の中で、ついつい要望は膨らむものだし、そもそも5000万円で作りたい人が4500万円の要望だったケースは、まずあり得なくて、殆どのケースは予算5000万円に対して、それ以上の要望があるのが一般的だったりするものだ。
だからこそ我々は、つくり方を工夫したり、経済化が図られる方法を、探求し続ける。
見積もりがあがってくると、大体はオーバーしているので、お施主さんと一緒にびっくりした後に、見積もり内容を精査しながら、話し合いの中で減額の作業を行っていく。
減額って聞くと、なんだか夢を諦めるように感じる方も多いのだが、実際は膨らんだ要望を、このタイミングで健康的な身体へと余分な脂肪をおとしていき、贅肉のない健康的な建築の姿になっていくとても良い時間だったりもする。
とはいえ、希望金額になるまでに、打合せ→図面書き直し→見積もり→減額調整という作業を何度も繰り返し、やっと希望の金額になった段階で、行政への確認申請を提出する。
提出後、おおよそ1.5ヶ月で許可がおりて、やっと着工へと進む。
ここまでの時間、おおよそ1年から1年半くらいかな?
中には、なかなか予算があわなかったりで、根本的なところまで立ち返るとより時間がかかることも時にはある。

やっと着工して、そこから規模や敷地条件にもよるけれど、住宅規模であれば6ヶ月から8ヶ月で竣工を迎える。(地下があると後期延びます)
つまりプロジェクトが始まって完成するまでに、1年半から2年くらいは時間が必要となる。(もっと早い事務所もあるかも)

仮に2年だとすると、頂いた設計料を2年で割るとどうなるかというと、言うまでもありませんが、なかなか経済的には厳しい答えがまっている。
もちろん何件かを進めたとしても、抱えることの出来るプロジェクトの数も限界があるので、建築家達は昔から、設計料が・・・
と、悩み続けて今がある。

しかし仮に設計料をあげるということは、御施主さんの負担を増やすということでもあるのだから、ただでさえ建築家に頼むことはハードルが高そうなのに、より一層ハードルがあがってしまうのも、どうかと思う。

そんな悶々とした問題を抱えてこれまでやってきたけれど、起業家という肩書きを自分に課すということで、気持ちはベンチャーとして設計の業界の仕組みを見つめ直すことにした。

まず設計料をあげるという長い時間、語り続けてきたことは却下した。
それよりも、仕事が効率化されたり、あるいは自分たちが設計した行為によって、また別のマネタイズできる仕組みがあるだとか、そういう新しいビジネスモデルが必要なのではないかと考えた。

そうだなー、一年くらいぼんやりだけど考えていたかも。
なぜ設計事務所はアップルやFACE BOOKみたいになれないんだろー?
とか、考えながら時間は経過したけれど、あるとき事務所のスタッフの机上に住宅特集が山積みにされているのを見たときに、ぼくは閃いた!!!

現在開発中で、まだ公に出来ない内容なので、くれぐれも内密に御願いします。

ここから先は

1,279字 / 3画像
遊びと仕事を同居させながら楽しく働き、クリエイティブにビジネスをしていく方法をお伝えしていきます。 お金や税金、相続対策、保険、株、資産運用などもふくめ、今を生き抜くための知見を惜しみなく書いています。 もやもや考えて変わりたいけど変われないだとか、これからどうすれば良いのか迷った時、きっと背中を押すことが出来ると思います。

月刊 谷尻誠

¥1,000 / 月

建築家(suppose design office 代表)、起業家。 tecture、絶景不動産、TECTURE、DAICHI、Yado …

公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。