見出し画像

甲南大学学生食堂の天津飯のこと

朝起きてから作る天津飯レシピ

朝ごはんを食べる人と食べない人がいらっしゃる、これは人それぞれでよろしいかとわたくしは思いますが、用意をするのが億劫であるですとか、あれば食べるんだけどという方に向けた天津飯レシピと、天津飯にまつわるわたくしの思い出話を書きたいと思います

宜しくお付き合いくだされば幸いです。

当たり前の食卓


最近は朝に限って食欲があまりございませんで、若い頃は朝起きるとすぐに何でも食べられたんですが、どうしたものか近頃朝起きても食べようという気になりません。

ちなみにご飯派です。
パンも好きですけど、これは習慣なんでしょうか、ご飯でないと力が出ません。

ご飯と味噌汁、納豆、お魚。
もずく酢ですとか焼海苔といった海藻類も加えまして、あとは卵をひとつ。生でも焼いてもいい。
あとは自宅でやってるぬか漬けとか買ってきたキムチですとか、これ一度に全部食べると大変な量になりますので、そこは日によって足したり端折ったり。
まあ、ごく普通の朝食が好きなんですね。

当たり前の食卓。

麦茶や玄米茶を飲みながら。

食前と食後にはそれぞれ腸内環境を整えるプロバイオティックとマルチビタミンのサプリメント。

これを飲むと調子が良いんです。

天津飯のレシピ

で、最近食欲が出なくて何を食べてるかというと、天津飯です。

簡単なのでレシピ載っけときますが、これはミツカンさんのサイトで見つけたものを自分なりにアレンジしたものでございますので、いわゆるオリジナルレシピではございません。

【ニラ玉天津飯】
⭐︎あん
ポン酢 大さじ2-3(ポン酢によります)
鶏がらスープの素 小さじ1-2(お好みで)
水 半カップ
きび砂糖 大さじ2
片栗粉 小さじ1

⭐︎本体
卵 1個か2個(好きなだけ)
ニラ 好きなだけ
シーチキン なくても良い
おろし生姜 好きなだけ

これをよく掻き混ぜて米油で半熟にいたしまして、ホカホカのご飯に被せて最後にあんをかけて小葱をパラパラしたら完成です。
胡麻油で香りをつけても美味しいですね。

酢の入ったものは胃に元気がなくてもスルスルっと腹に入っていくものですね。
5分ぐらいで作れますので、各々アレンジをして朝食を楽しんでください。

天津飯の思い出


大学へ通っていた頃、今から四半世紀ほど前のことでございますが、わたくしは親に無理を言って学校から歩いて二、三十分ほどのところにアパートを借りて下宿をしておりました。
実家からは二時間弱かかるんでございますよ、しかも田舎なもんですから終電がやたらと早い。

当時わたくしは遊び盛りでございまして、頼むから下宿させてくれと、まぁ、親もよく首を縦に降ってくれたものでしたが、どうにかこうにか安いアパートを見つけて保証金を支払ってくれました。

ボロいアパートでございましたですね。
四畳半一間で風呂とトイレは、一応ございました。
小さな台所までついておりましたので、学生の一人暮らしにしては贅沢な空間だと思います。
ですがわたくしはどういうわけか甲南大学という、大企業の御曹司やなんかと席を並べるような学校に行っておりましたものですから、いい部屋に住んで高級なクルマやオートバイなんかを乗り回したりする同級生を実に羨ましく思っておりました。

金が入りますとすぐに有り金全部遊びに使ってしまってですね、これはもう同級生達とは財力が違います、それでも一生懸命に友人達に張り合って洋服を買ったりレコードを買ったり夜遊びなどなどでございますよ、ひと月のうち二十九日ぐらいはですね、ひもじい思いをしておりました。食べるぐらいなら友達に馬鹿にされないように、田舎者から抜け出すのに必死だったのかも知れません。

毎日のように夜遊びに明け暮れて、朝寝坊をして学校に向かいます。
入学したての頃は学食に行きますと知った顔が揃って油を売っております。
授業をサボってあーでもないこーでもない、何か楽しいことはないのか、今日はどこへ遊びに行こうか、誰が可愛いですとか、いつの時代も大学生なんてそんな感じではないですかね、いや真面目に勉強に励んでいる学生さんももちろんいらっしゃると思いますが、そんなこんなで金がないから食べるものはいつも決まって天津飯のミニサイズ。150円だったと思います。

それでもそこそこ腹が一杯になるんでございますよ、学食というところは今風に言いますと実にコスパが良いというか、懐に優しいんでございますね。毎日毎日天津飯ミニ、これには随分助けられました。そして美味しかった。

学年も二年、三年と進んでまいりますと、就職活動なんかもだんだん視野に入ってまいりまして、各々金色に染めた髪、赤く染めた髪も黒くなってまいります。肩まで伸ばしていた長髪もサッパリとショートカットになりまして、みんな勉強やなんかで忙しくなってまいります。

わたくしはと言いますと、相変わらず夜遊びをして放蕩生活の限りでございました、何がやりたいのかがわからない、自分の将来のことが全くわかりません、夜遊びで訪れるお店の人達が心配して雇ってくれておりました。

夕方になると下宿先のアパートを出て繁華街へ行く、お店の手伝いやなんかをしているとお客さんからお酒を勧められて朝までしこたま飲めるんです。メシも店の人やお客さんにご馳走になる。明け方、あるいは同級生が登校する時間帯に酔っ払って自宅に帰って来る、そんな暮らしでございました。

気がつくと同級生達は自分たちの目標に向かって、あるいは何となく先のことを考えて、という人もいたかも知れません、学食に行っても誰も知っている人のいない、あるいは知った顔を見つけたって全く同じ温度で話が出来ない、わたくしだけが一年生のまんま、そんな学生生活に変わって行きました。

ひとり、酒に疲れ、やつれた顔で頼んだ天津飯ミニ、話し相手も見つからなくてですね、食べておりましたら、学食のおばちゃんが黙って、それでも優しい顔でシューマイをテーブルの上に置いてってくれました。一言だけ言いましたですかね、「それだけじゃ足りないでしょ。」って。
泣けて来ましたですね。自業自得なんですが、それでもどうしても自分は間違ってないと思いたかったですし、思おうとしてました。だけどどうすることもできません。だけどあの時のシューマイは今でも忘れることなく憶えています。何か、力をくれたように思います。

最後に

といった具合に、ですね笑。
noteを進めてまいります。
まだまだ多くの方に読んでいただくには青臭いケツをしておりますが、読んでみて良いなと思ってくださった方は、すき、ですとかフォローですとか、頂戴くだされば励みになります。
友人に勧めてくださるとか、大歓迎でございます。

これ、誰にも読まれなかったらどうしましょう?笑
以上、note初心者でございました。
お粗末様でございます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?