スパイス消化力実験~タンパク質編~スパイスの威力が怖くなる話。

こんにちは、taniです。色々とバタバタしていてかなーり久々の更新になってしまいました(汗)。落ちついているうちに少しずつ書いていこうと思いますのでいつも通り乱文、個人的な意見多め、まとまる気配をまるで感じさせない記事になりそうですが、それでもいいよという方のみお読み頂くようお勧めします。

タイトルの通りなのですが、調べたり本を見ると、効果効能に「消化促進」「消化不良に」「胃腸の働きを活性化させる」と書かれているスパイス、めちゃくちゃあるんですよね。

クミンやコリアンダーなどのシード系はもちろん、ターメリックやクローブなどほとんど全部じゃ・・・?と感じるくらいにあります。

たしかに考えてみるとその効果なのか、インドやスリランカなどスパイスを使った料理を食べている地方の方って「胃もたれが~」とか「腸内環境が悪くて~」とか「逆流性食道炎になって~」という話、聞かないような気がするんですよね。

もちろんスパイスの効果なのか、体質なのか、単に自分が知らないだけなのか、日本のような異常なストレスのない自由な空気感があるからなのかははっきり分かりませんが少なからずスパイスの効果もあるんじゃないかと個人的に思っています。

という訳で、ふっと思ったわけです。

「結局どのスパイスが一番強いのか」

と。

※ここでの「強い」は消化力を高める作用のお話であり、イメージとしては胃腸にたまった消化できなかった食べ物に攻撃して消化する威力の強さを想像して頂ければと思います。ゲームで言う「攻撃力」的な物ですね。

もし消化力が強いスパイスが分かれば、それをお茶にしたり、料理に使ったり、食後にポリポリかじったり(おそらく自分だけ)できて便利だなーと。

なおかつ、食べたものや不調の種類で使い分けられたら・・・。


楽しそうだと思いませんか?(思わない)

そんな完全に思いつきでやってみた実験です。今回はたんぱく質の消化を調べます。

たんぱく質、昔は「第一の物」とも呼ばれたそうで、体にとって必要不可欠な栄養素と言われています。毎日摂らないとどんどん不足して、体や心が消耗していってしまう、回復できなくなってしまう大事な大事な存在です。

肉や魚、卵に乳製品、ナッツ類や大豆製品、野菜や穀物の一部にも含まれる栄養素なのですが、胃腸が弱い方にとってはこれが本当に難敵・・・。

以前の自分もそうでしたが、肉や魚のような動物性の方が吸収が良いから~、回復に必要だからどんどん摂らなきゃ~と思って摂ろうとしても、すぐお腹いっぱいになったり、全く食べていないのに胃腸にきてしまったり、頑張って食べたのに消化できず便通の悪化や毒素の蓄積に繋がったりしてしまうのですよね。

そんな難しい栄養素ですが最近は特に不足している、きちんと消化できていない人も多いと言われているんですね。そこでスパイスが使えないかと。

スパイスで消化を促して、胃腸の働きを高めて、お肉も魚も大豆製品も食べられて、きちんと消化吸収して自分の心や体のために使えるようにするお手伝いができれば、そんな思いで突発的にやってみました。

今回の記事ではその実験の内容と結果をざっくり(嘘)まとめていきますね。

実験の目的

最初に書いたように、たんぱく質に対するスパイスの消化力の強さを比較することでたんぱく質消化に役立つスパイスを選出する事を本実験の目的とします。胃腸が弱い方、何となくうまく吸収、利用できていないような気がする・・・という方に参考にして頂ければとも考えています。

実験の方法

たんぱく質を多く含む食品として今回は鮭のあら、約380gを調理して食べ、食後、もしくは苦しくなったところでスパイスを2~3振り、もしくはホールスパイスで一つまみ程そのまま食べ、その後の変化を観察する。

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鮭の調理方法は、個人的な趣味でカレーと味噌蒸し(味噌と料理酒で蒸し焼きにする)とした。

また、通常の食事とできる限り条件を揃えるため、蒸し野菜(人参、ピーマン)、味噌汁(わかめ)、納豆、ご飯少々、果物(バナナ、キウイフルーツ)等の他の食材も口直し的に食べる事を認めた(自由すぎるという意見はいったん保留しましょう。)。

あくまでたんぱく質である「鮭」を中心に食べて、胃腸の状態によってスパイスは摂取した。

なお、スパイスはブラックペッパー、オールスパイス、ナツメグ、グリーンカルダモン、マスタードシード、アジョワンシード、黒クミン(ニゲラ、カロンジ)、フェンネルシード、カイエンペッパー、コリアンダーシード、フェヌグリークシード、クミンシード、ブラウンカルダモン、ネパール山椒(ティンブール)の14種を用いた。

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実験の概要

被験者(tani)は鮭を使った料理を中心の夕食を食べ、食べ勧めるうちに胃腸の苦しさ、満腹感を感じた段階で上記のスパイスを記載の順番に摂取した。スパイスによって苦しさ、満腹感が抑制された場合、再び鮭を食べ抑制される前と可能な限り同じ状態にして再度スパイスの摂取を続けた。この過程を14種全てのスパイスの摂取、体調の変化の記録が終わるまで継続した。

実験の結果

各スパイスの摂取後の個人的な体感は以下の通りであった。

・ブラックペッパー・・・なんとなく口内から食道がすーすーしてさっぱりする。この感覚が胃腸に達すると少し苦しさが緩和されたかな・・・?と感じられるような感じられないような強さ。

・オールスパイス・・・少しだけ胃のあたりがすっとする感覚。ブラックぺッパーと同じような感覚で強さとしてもほとんど同じくらい。やや弱め。

・ナツメグ・・・前2者と同じくらいの威力。少しだけ持続時間が長い。他の2つが「すっ」ならナツメグは「すーっ・・・」という感覚。(伝わらない)じわじわ効果を感じる。

・カルダモン・・・突然のすっきり感。種を噛んでいるうちからすーすーして、胃にスペースができていくのが感じられた。なんとなく、ではなく体感レベルでの大きな変化。すっきり感もかなり感じられる。

・マスタードシード・・・辛味の影響か、じわじわと効いてくる感覚があった。胃のあたりが少しずつすっきりする・・・?ように感じた。カルダモンより弱め。ナツメグと同じくらい。

・アジョワンシード・・・口の中が一番すっきりして感じられた。爽快感も最も強かった。カルダモンのように胃にスペースができるほど強くはなかったがやや胃が楽になる感覚を感じた。

・黒クミン・・・・強い。とにかく強い。カルダモンには申し訳ないが噛んですぐ胃にすーっと感が届いて、流れるように胃にスペースができる感覚。やむを得ず鮭を追加するほどの強さ。体もじんわり暑くなった。

・フェンネル・・・凶器。黒クミンに比べてじわっとではあるが確実に胃にスペースができる。かなり広めにできる。ゆっくりやって来ながら相手の攻撃をもろともせず、一撃で敵を倒すイメージ。試しに二つまみ摂取すると面白いほどにスペースができたのが感じられた。実験方法をやや無視させるほどの効果。鮭再摂取。

・カイエンペッパー・・・前の2つほどではないが胃腸が動いてスペースを作ってくれる感覚。辛さの刺激で胃腸の働きが活発になった効果によるものと考えられる。中くらいの強さ。個人的な体感ではグリーンカルダモンと同じくらいの強さ。

・コリアンダー・・・なんとなく甘くて食欲が沸くかな・・・?という感覚。すこーしだけ胃が楽になるような気がするようなしないような、という強さ。オールスパイス、ブラックペッパーと同じくらいかやや抑え目な強さ。

・クミン・・・コリアンダー同様、こちらは香りで食欲が刺激され、何となく胃が動いてスペースができるかな・・・?というような感覚、強さとしてもコリアンダーと同じくらい。クミン好きな方であれば効果が出やすい事も考えられる。

・フェヌグリークシード・・・攻撃の仕方が他と異なる。苦みがかなり強いが、摂取後なぜか食欲が他のスパイスと比べても明らかなくらいに出てきて、胃腸が動くのが強く感じられる。スペースができるのもややあるが、どちらかと言うと胃をどんどん動かすようなイメージ。

・ブラウンカルダモン・・・最強説。グリーンカルダモンを摂取した時のすっきり感、爽快感が胃に向かって「さっ」と素早く降りて行ってガンガンスペースを作る感覚。水や空気が広がるような勢いで苦しさを流していくような、吹き飛ばしていくような強烈さ。ヤバいやつ。胃腸に一気にスペースができるように感じられた。ついでに頭がすっきりしたり体が熱くなったりという効果も個人的にははっきり感じられた。ヤバいやつ(しつこい)。

・ティンブール・・・強さの種類が別物。最初に舌がピリピリ痺れて、辛味がやってくる。辛味がどんどん口から食道、胃を通過するにつれて通過した場所が怖い位さっぱりする。胃に届いた時には、じわじわと小さなスペースがどんどんできていくような感覚があった。フェンネルと同じくらいの胃のすっきり感。ついでに刺激でやや食欲が刺激され、胃腸が動くようにも感じられた。

以上のようになった。

結論

たんぱく質の消化に特に強い効果を感じられるスパイスを5つ選出するとなると、

・フェヌグリークシード

・ブラウンカルダモン

・黒クミン

・ティンブール

・フェンネル

これらが挙げられた。

勿論他のスパイスも効果は感じられるが特に強い物となるとこれらが良いと考えられた。

考察・今後の課題

今回は魚である鮭を用いたが、肉や植物性たんぱく質ではまた違った結果が得られるとも予測される。

また、被験者はある程度のスパイスの知識やスパイスに対する好みを持っていたため、そうした意識や思考によって結果が左右した(プラセボ効果)可能性は否定できない。個人によって、スパイスの知識や信頼の度合い、香りや味の好みにも左右されると考えられるので今後の実験(行うかは未定)ではその点も考慮する必要があると考えられた(別な被験者を用意する等)。

個人的な見解であり、体質、上記に挙げたような嗜好性によって、効果には違いが出る事も考えられるため各個人によって効果のあるスパイスに違いがある可能性を伝える事、これからも調べを続ける必要がある事を感じた。

今後は脂質や糖質の消化も調べる必要があると考えられた。

まとめと注意だよ。スパイスって思ってた以上に強くて頼れるかもよ。

そんなわけで大学時代を思い出してレポート風にまとめました。(ちょくちょく取り乱しました。失礼いたしました。)

自分一人の体感ですし、ティンブールが大好きだったりと言う嗜好性もかなり影響したかと思いますのであくまで参考程度にとどめて頂ければと思います。

ただし

ブラウンカルダモンは強い(語彙力放棄)

これはかなり言えるかと思います。ついでにフェヌグリークシードの食欲調整効果(無い時は促進、ある時は抑制)もかなり期待できると思うのですよね・・・。

しつこくて申し訳ありませんが薬やお医者さんの関係で効果が必ず、全員にあるとは言えませんのでご了承下さい。

ただね、あんなに食欲を感じたり、次の日お腹が空いて目が覚めたり、明らかに胃にスペースができるのが分かったり、

スパイスって凄いです・・・。

後々書きますが自分は消化酵素のサプリを飲んでいたこともありました(今は止めました)。

それでもここまではっきり分かるものではなかったような気が(汗)。

場合によっては、人によっては、合うものを見つければ、怖い位にヤバいくらいに効く、頼りになるかもしれない、消化のためのスパイスのお話でした。

いつも通り読みにくく、分かりにくい表現が多くなってしまい申し訳ありません。

もしも何かの役に立てて頂けたなら、何よりここまで読んで頂いたなら本当に嬉しく思います。

(ちなみに就寝前にチャイもいつも通り飲んだのでその影響もあったかもしれないとは言えません。)

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胃腸が弱い方、本当にお辛いかと思いますが、食べられるもの、自分が食べたいという気持ちを優先にして食事を楽しんで頂きたいです・・・。

今回挙げたスパイスは料理に加えても良いですし、そのままお湯で煮出したり、ポットや急須に入れてスパイスティーにしても効果は感じられるかもしれません。少なくともよほど自分のような変人ではない限り、そのまま摂取する事は十分注意しましょう(あえて止めない)。

フェンネルが強いのを体感して、インド料理屋さんでレジの横とかに置いてあるのがフェンネルなのも納得しました(あのいろんな色のつぶつぶ。ソーンフと言うとか)。

是非胃もたれには胃薬ではなくスパイスを・・・とは言いませんが気になる方はお試ししてみると面白いかもしれませんよ・・・!

そんなわけでここで失礼します。今回も長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!

チャイの試作、スパイスの購入に使わせて頂きます!少しでも多くの方にチャイやスパイスを飲んでもらうため、癒しを届けるため…どうかよろしくお願いします!!