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営業にもデザイナーにも価値ある習慣

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」のサービスデザイナーNatsumiです。

私は、6年間勤めていたエンタメ・メディア業界さま向き合いの営業から、2023/4よりサービスデザイナーに転身しました。現在は、自動車業界の新EV体験創発プロジェクトや、サービスデザインの研修・イベントの運営に携わっています。

営業とサービスデザイナー、異なる職種ではありますが、今でも、共通して続ける価値があると感じている習慣についてお話しできればと考えています。


営業からサービスデザイナーへの転身理由

まずはじめに、私がキャリアチェンジを決意した背景を、少しだけお話しさせていただきます。

営業時代は、お客様に「分かってるね!」「いいね、やろう!」と言ってもらうべく、ひたすらアポ取りをして提案を投げ込んでいました(笑)

勿論適当な提案ではささりません。お客さまの方が詳しくて当たり前。
そんな状況を越えるために、お客さまのお客さま(=生活者)の目線に立ち、彼等を取り巻く環境やそれに伴う価値観・ニーズ、またそれらの変化「自ら」の手や足で捉え、それを根拠とした提案を行うことに拘っていました。
「生活者にこんな変化が起きている。今のサービスのままではずれていく。だから⚪⚪️をやってみませんか」といった具合です。
例えば、

  • シニア世代理解のための突撃街頭インタビュー(共感)

  • ホンネの宝庫Twitterからのインサイト分析(共感)

  • お客様と出したアイデアをクイックにイラストで紙芝居化(プロトタイプ)

などなど、意識的にも無意識的にも、営業活動の中にデザインプロセスを取り入れていました。(クイックに、安く、自分1人でもできた、という利点もありました)

iPhoneがガラケーを、LINEがメールを、Netflixが TSUTAYAのDVDレンタルを、消費者の小さな潜在的課題をついてオセロの如く一瞬で塗り替えたように、VUCAな世の中でいつどんな黒船が襲来するか分かりません。これを予期するには、「人」を観察し、「人」の目線に立ち続けることが大切だと考えています。
私はこれに気付いた時、人間中心のノウハウを専門的に学びたい、突き詰めたいと感じ、Tangityへのジョインを決めました。

職種が変わっても役に立っている小さな習慣

前置きが長くなりましたが、営業時代もサービスデザイナーになった今でも、共通して直面することがあります。
それは、「アイデア」を出し合う機会です。

(打ち合わせやワークショップなど、規模やシチュエーションはまちまちですが)

今回は「アイデア」の観点から、今でも共通して習慣的に行い、有用だと感じていることを共有させていただきます。誰でもできる、些細な習慣です。

アイデアを吐き出す材料(前準備)としての「インプット」、調理方法としての「アウトプット」の観点でお話しできたらと思います。

習慣1(インプット):貪欲に「自ら」体験

全てのアイデアは「既存」の組み合わせと言われています。
あの世界を一変させた画期的なアイテムiPhoneも、「電話」「音楽プレイヤー」「カメラ」「インターネット」等、既存の何かを組み合わせたものです。
そして、思いつくアイデアは、全て自分の「経験」が引き出しになっていると思っています。自らが経験することで記憶に深く刻まれる。引き出しから取り出しやすくなると考えています。

そのため日頃から、若者で流行中のアプリやスポットなど、世にあるものを日々「自らの手で・足で」経験することを大切にしています。(といいつつ周りには発想力の高い方が多く、自分はまだまだ未熟ですが・・)

習慣2(インプット):情報を"選ばない"時間

情報で溢れた時代

いつでも多くの情報にアクセスできる時代だからこそ、つい、自分に興味がある情報にばかり手を伸ばしがちです。
履歴に基づいた高精度なレコメンド機能が付いていることも、ある意味、新しいコトを知る・知識の幅を広げる機会を奪ってしまっている気がします。

習慣の中で情報をインプットする際は、情報を選ぶ時間選ばない時間を分けるようにしています。
選ばない時間では、情報を新着順に並べ上位3つを読むことを自分に強制させています。

習慣3(アウトプット):アナロジー

別の領域のアイデアから要素を借りてくることで、アイデアを発展させる方法です。これは手法としても有名です。

例えば、「AKB48」や「たまごっち(古い?)」が流行したのは、「完全ではないもの」を自分が応援する・育てるという、余白や不完全性に価値が見出されたからです。
このアイデアを、例えば自動車業界に当てはめると

・自分で組み立てることで初めて、動くようになる車
・感情があり、ドライブを通じて自分と一緒に成長していく車

などなど、「余白・不完全性」という要素をキーに、異なるアイデアを浮かべることができます。

習慣4(アウトプット):「ながら」

私自身は、アイデアを出したいときはシャワーを浴びたり、1人で外にランチに行ったり、散歩に出たり、他の単純作業と組み合わせます。その方が突然、ふと良いアイデアが浮かぶことが多いからです。
「クリエイティブではない雑用をこなしている時の方が、創造性が高まりやすい」というのは脳科学でも実証されているそうです。

アイデアを出したいときは散歩に出ます

個人的には、行った事のない場所を散歩しながらなど、視界に色々なモノが入る空間へ赴きます。新しいものを視覚的に認識することで無意識に脳が働き、考えが巡る気がするからです。
その場で見かけた八百屋のお爺さんを当てはめて、「例えばこの人が使うとしたら・・・」などといった具合です(笑)
1人で机に向かって頭を抱えているより、効率的なんです。

さいごに

営業、エンジニア、デザイナーなど様々な職種がありますが、仕事の内容や考え方がブツっと分断することはなく、根本的には共通する点も多いなと、キャリアチェンジを経た今改めて実感しています。

Tangityには、営業、エンジニア、プロダクトデザイナー、WEBデザイナーなど、キャリアチェンジを経験した方が非常に多いです。以前の環境で磨いた領域が武器となり、互いに刺激し合っています。
サービスデザイン経験のない方も、ウェルカムです。是非お待ちしています。

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