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私と依存と私と

依存するのは幸せなことだと思う。

アルコールや煙草、異性など、私たちは様々なものに依存して生きている。

依存は常に悪いことであると指摘される。体に悪いだとか、心が傷つくだとか、人生を狂わせるだとか。

確かにそれは間違いではない。

けれど、やっぱり依存は心地良いのだと思う。

チェンソーマンの姫野先輩が言っていたように、何かに寄りかかるのはとても楽なことなのだろう。

自分という最も身近でありながら最も掴めない存在と共に生きて行く上で、自ら以外の何者かに心を委ねるというのは至極簡単に自分という存在を認めるものであると思う。

だから、私たちは依存する。自分に自信が持てないから。何か他の物で自分という存在を確立したいから。自分を見失いたくないから。

弱い私たちは、自分だけでは生きていけない。

確かに自分に自信のありそうな人や自分が好きな人は何にも依存していないように思える。

きっと、私が自分を自分だけで確立できるようになった時には何にも寄り掛からなくても良い人間になっているのだろう。

今の心地良さを忘れてしまうのは少し残念だけれど、

その時はこの文章を読み直して少しの間感傷に浸りたいなって。


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