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K-POPアイドルが日本独自のコンセプトも消化できてしまうことへの期待感と危機感


先日公開された、ZEROBASEONEの日本デビューシングル「ゆらゆら -運命の花-」のMVを見て感銘を受けてしまったので、彼らについて全然知らないながらもnoteを書き始めている…。
浅はかな知識しかない状態で申し訳ないですが、お許しください。
なお、𝒚𝒐𝒖𝒏𝒈 𝒂𝒏𝒅 𝒓𝒊𝒄𝒉 𝒕𝒂𝒍𝒍 𝒂𝒏𝒅 𝒉𝒂𝒏𝒅𝒔𝒐𝒎𝒆でおなじみのリッキー様だけ存じ上げております。

追記(7月10日)
ZEROBASEONEへの興味がついに抑えられなくなり、メンバー全員の顔と名前を一瞬で学習し、ボイプラも今更ながら見始めました… 
期間限定ユニットということで、なんとも刹那的で既に悲しいけれど、それがまた彼らの美しさや力強さに繋がっている…楽曲のコンセプトにぴったり。

まず、この「ゆらゆら ‐運命の花-」
というタイトルからして、日本人の心を鷲掴みしてきてますよね。
そして、曲を再生。
イントロから、眩しい青春映画の幕が上がるような、胸の高鳴り。
耳から入るメロディーも、目に映る光景も、
すべてが日本のアイドルオタクにグッと刺さるように完成されている。 

すべてに当てはまる訳ではないが、
K-POPのMVといえば、温度感が低い
(クール、かっこいい、闇etc…)
それに対して、
J-POPのMVは、温度感が高い
(温かい、色彩が豊か、爽やかetc…)
というそれぞれの印象に大きく分かれる気がする。

この曲は日本の美しい「桜」をモチーフに、温かくて眩しくて、清涼感や疾走感もある、温度感の高い映像に仕上がっている。
そして、どこかに儚さもある。

コンセプトが確立されている上に、それを完璧に消化する彼らの優しい歌声、爽やかな表情、すべてが揃っていて、非の打ち所がない…。

これぞ、枯渇していた日本のキラキラアイドルコンセプト………心が潤される………
と感動してしまったのです。


ですが、それと同時に、

いや、待てよ…?

現代の日本のアイドルがパフォーマンスを重視したり、海外やKPOPを意識したりするあまり、かつてのキラキラ✨王子様✨爽やか✨な日本アイドル独自のコンセプトが減ってきている…
その間に、逆にK-POPアイドルにそのコンセプトを取られてしまってないか………???

と危機感を覚えた。

ジャニオタを始めとする日本のアイドルオタクは2010年代に多く見られた「これぞ、日本の王道アイドル…!!!!」という眩しいくらいキラキラしたコンセプトが大好きですよね。(こじつけ)  

とりあえずこの曲たちを浴びましょう。潤されましょう。

嵐 「Love so sweet」 (2007)

Sexy Zone 「Lady ダイヤモンド」 (2012)

Hey! Say! JUMP 「White Love」(2017)

King &Prince 「シンデレラガール」 (2018)  

  


なんだかんだ最近も見られるけれども。

Hey! Say! JUMP 「DEAR MY LOVER」(2023)

なにわ男子「初心LOVE」(2021)


日本のアイドルといえばこれ!という王道コンセプト曲が消滅したわけではないけれど、確実に減ってきている実感はある。

そんな中、やはりビジネスとしてターゲットを狙い撃ちするのがお上手なK-POPアイドル、日本コンセプトをこんなにも匠に狙ってきたか…という衝撃を受けた。


日韓問わず様々なグループを見るのが好きなので、アイドルを見てると「みんなちがって、みんないい」という金子みすゞ人格になってしまいがち。
なので、日本のアイドルの中にも、K-POPを意識したパフォーマンス重視のグループだったり、流行りの洋楽テイストを取り入れたお洒落な曲を歌うグループだったり、色んなグループがいていいと思うのですが…

日本のアイドル達よ!!!!
今こそ、自信と誇りをもって、王道キラキラアイドルコンセプトを全うしても良いんだぞ!!!
王子様衣装や制服衣装を堂々と着よう!!!
あなたたちにしかできないはずなんだから!!!

と叫びたくなるときもある。

その穴をK-POPグループに埋めてもらうことがあると尚更。
今回の「ゆらゆら -運命の花-」がまさにそう。

K-POPアイドルが、日本国民全員聞くべき曲を出しちゃってますよ…(大袈裟)



ここまであれやこれやと書いてみましたが…

日本のアイドルはこう、韓国のアイドルはこう、と決めつけること自体が愚行なのかもしれないとも思わされる。

多様なグループがグローバルに活躍する時代、枠にはめることはやめるべきなのかもしれないですね。

色んなルーツを織り交ぜた曲だったり、時にはコンセプトをがっちり固めた曲だったり、これからも幅広い楽曲に魅了されていくんだろうな…ということを前提に置きつつも、元祖J-POPを彷彿させる曲にやはり魅了されてしまう、そんな瞬間でした。

 

最後に、日本人の私の心に突き刺さったK-POPアイドルの曲を紹介して終わりにします〜🎵


SEVENTEEN 「舞い落ちる花びら」 (2020)

日本人で良かった…と思えた曲(壮大)
花びらが「舞い落ちる」ところに焦点を当てているあたり、日本の侘び寂びを連想させる素晴らしいコンセプトです。 


SEVENTEEN 「今 -明日、世界が終わっても-」(2023)

この曲のイントロがテレビから流れてきた時、AKB48や嵐が国民的アイドルとして毎日のようにテレビに出ていた時代が思い出された…

この2曲以外にも、SEVENTEENの日本語曲は日本人の好みを完全攻略したようなものが多く、その罠にまんまと引っかかってしまいます…。


&TEAM 「バズ恋(BUZZ LOVE)」 (2023)

(そもそも&TEAM自体が日本を拠点に活動しているグループなので、日本のアイドルでもあり、K-POPアイドルでもあり、難しいところですが…)

この曲!!もっと日本に広まれ!!
名前の通り、バズれ!!
個人的には初心LOVEに並ぶと思っている、とびきりキュートな令和の名ラブソング。




オマケ的な話

話がどんどん展開してしまいますが、
「トンチキソング」ってご存知ですか?ご存知ですよね?

本人達は美しいビジュアルで至って真面目に歌って踊っているから何故か受け入れてしまうが、よく考えると歌詞やタイトルが珍妙な曲のことです。
おかしいけれども、愛さずにはいられない曲のことです。

私のオタク人格はSexy Zoneによって育まれたため、オタク人生を彼らのトンチキソングと共に歩み始めました(?)
Sexy Summerに雪が降る、バイバイDuバイ~See you again~、男 never give up、ぶつかっちゃうよ などなど…
まあ、彼らもかなり大人になり、トンチキソングも年々減っていく訳ですね…。

そんな中、K-POPに少しずつハマり始めた私は、K-POPでトンチキソングに久しぶりに出会えました。

TOMORROW X TOGHTER 「ある日、頭からツノが生えた(CROWN)」(2019) 
「ツノが生えた〜🎵」
「痛みとまれ マスリスリ〜🎵」

でも、TXTのことを知っていくうちに、こちらの曲は「トンチキソング」という類にするのは惜しいほど、良い意味が込められた曲であると後々知ります…。


&TEAM 「チンチャおかしい」 (2023)

そして最近で言うと、こちら。
チンチャ🎵おかしい🎶

どんな歌詞でも、きれいな男の子たちがきれいな歌声で歌っているので、すんなりと受け入れられる。
これがトンチキソングの魔法です。

すごいなK-POP!私が飢えていたトンチキソングまでもこなしてしまうのか!!!
日本のアイドルも再びトンチキソング沢山流行らそう!!!
とまた叫びたくなります。


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