見出し画像

アンビグラム「蜘蛛の巣を払う女」(回転型)作ってみたよ

こんにちはTOKです。
アンビグラム制作記事です!
(逆さにしても読める文字アート)

お題は「蜘蛛の巣を払う女」。
スティーグ・ラーソンによるスウェーデンのミステリ小説「ミレニアム」3部作。
それをダヴィド・ラーゲルクランツが引き継いだ、4作目のタイトルです。
ハリウッド版映画「ドラゴン・タトゥーの女」はシリーズ1作目を映画化したものですが、それを観てからこの原作シリーズにもハマってしまいました。
もちろん「蜘蛛の巣を払う女」の映画版も観ましたよ!

まだ最新作にして最終作?の6作目は読めていないです…
が、近々必ず読むぞ!ということで、この「蜘蛛の巣を払う女」を作りました。

では制作過程をご覧ください。

まずはお決まり。
そのまま&逆さまにオブジェクトを書きます

画像1

この時点で、対応させるところを若干決めました。
・蜘「虫」の「」と
・蜘「」と払「」、蛛「」と払「
四角で囲ってありますね。

「女」を逆さまにしたら、なんとなく「虫」っぽく見えたんですよね。
あとは、蜘「口」。
「口」ってすごくシンプルな形なので、難しいんですよね。
意外と、複雑な文字よりシンプルな文字の方がアンビグラムは難しい。
崩すとすぐ読めなくなっちゃいますから…。
今回は払「ム」があったのでラッキーでした。

画像2

蜘の「虫」と「口」をそれぞれ「女」と払「ム」に使うと決めたので、蜘「矢」を「う」に対応させなければならないことが決定しました。
どうやってデザインしようか悩んでますね…。
「う」がとてもシンプルなので、余計な線をなるべく入れたくないのでとても難しかったです。
ただ、「蜘」という漢字が複雑なお陰で、正直「矢」は思いっきり崩しても意外と読めるんですよね。
そこが救いでした。
「矢」よりも「う」に寄せて大丈夫だったんです。

しかし問題は、蜘「虫」の、「厶」でした。
これが逆さにすると「女」の上に被さる形になってしまうのです。
そのせいで、「女」よりも「安」に見えてしまうという問題が発生していました。

画像3

解決策はまだ見つかっていませんでしたが、まず残りの対応を決めてしまいましょう。
払「扌」を蛛「虫」と対応させたせいで、蛛「朱」は絶対逆さまにして「を」にしなくてはならなくなりました。
割とやけくそなデザインですが、「蛛」が複雑なお陰で余りバレないのでは…?笑

最大の問題は、「の」と「巣」の複雑さが圧倒的に異なることでした。
しかも「巣」が「へん」と「つくり」に分かれている字ではなかったので、「の」を丸々「巣」にしなければなりません。

しかし、「蜘蛛の巣を払う女」という文の中で、「の」は情報量が少ないです。
ですので「の」はできるだけサイズを小さくしたいという気持ちもありました。
そこで、巣「田」と「の」を対応させて、巣「木」はイラストっぽくすることで逃げる作戦に出ました笑 (ずるいですよねごめんなさい)

画像4

これで文字の対応が全て決まったので、丁寧に書いた文字を見ながらバランス調整をしました。

画像5

ここで、蜘「ム」をどうするか問題の解決策を思いつきました(写真右下)。
蜘「矢」の「丿」を伸ばしてそのままくっつければ、逆さまにした時に余計な線が一本だけになってスッキリするんじゃないかと。
いいかげんですが逆さにしてあんまり「安」に見えなくなったので良しとしました笑

画像6

「の」の上、つまり巣「木」と対応させるところは、蜘蛛の巣の絵っぽくすることで凌ぐことにしました笑
「の」を蜘蛛に見立てて、巣からぶらーんと下りてきているイメージです。
巣「ツ」を爪っぽくすることで、なんとなく蜘蛛の脚っぽさが出てません?(出てるって言って)笑

画像7

あとは、全部を並べて書いてペン書きして。

画像8

そのまま&逆さまと二回トレースしてこれをペンで塗ると、

蜘蛛の巣を払う女_アンビグラム

完成!

今回のポイントは、
・を「⊂」は蛛「朱」の一番上の横線に対応するので、本来カーブではありません。
これをガッツリ曲げて大きい弧にすることで、全体のバランスのアクセントにしました。
アルファベットでいう「g」や「y」の下部分が飛び出ているのがかっこいいみたいな効果を狙いました。
・女「ノ」を逆さにして蜘「中」と対応させるために、一箇所二重線にしています。
これはアルファベットでいう「最初は大文字」みたいなイメージで、「端っこ感」を出すのに効果があるんじゃないかと思います。
全体を引き締めるのに一役買ってくれたらと思ってこうデザインしました。

こんなもんでしょうか。
割と難しかったですが、制作時間はあまりかかりませんでした。
アンビグラム面白そうと思ってくださったら嬉しいです!
ではさよなら〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?