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育児を「ちゃんと」することを決めないと、ママが疲弊し、パパも困る話

ママ=育児をやる役割(家事も)
パパ=仕事をする役割

我が家に子供が生まれてから、ずっとこの役割で進んできた。
というか、明確な役割を決めたのではなく、これしか選択肢がなかったから。

うまく進んでいる家庭はそれで良い。でも我が家は違かった。
ママが育児を頑張るほど、辛くなり、結果的にみんなが辛くなってしまった。

結論として、

「ちゃんと」育児をやることについて、範囲を決めないといけない。

ママが頑張りすぎてはいけないということ。
わかりきっていたけれども、見ようとしなかった。見たい現実だけを見てしまった。仕事があるからという大義名分で育児に関わってこなかった。そんなパパが懺悔し、新米パパ向けに、どうやったらよかったのかを書いてみます。


1.かわいい時が全てではない

赤ちゃんに抱く幻想No.1がこれ。

赤ちゃんは、笑っても、泣いてもかわいい

確かに機嫌がいい時はかわいい。本当にかわいい。

泣いている時も、最初はかわいい。

泣くことは、赤ちゃんの意思表示。まだ言葉を話すことができないから。
そんなことはパパもママも知っている。
でも、理解はできるが、感情が許さない時期が訪れます。

泣き声に対して「うるさいなぁ」と思う瞬間。

これは素直な感想だと思う。特に夜。

我が子を愛しているかどうかに関係なく、シンプルにうるさいと思ってしまう。それは、パパだけではなく、ママも抱く感情。

以前の私は、ここがずれていた。

ママなんだから、対応できるはず。

できないでしょ。

子供が生後3ヶ月であれば、ママ歴だって3ヶ月。

3ヶ月目に、泣き叫ぶ赤ちゃんを毎日24時間見続けて、かわいいと思うママなんていない。それは5ヶ月経っても、1年経っても同じ。対応なんてできないって。

ここは子供に愛情はあることが前提であっても、体力と精神力的に追い込まれるという話。寝てないんだから。

我が家のママも当然、いわゆる産後うつになってしまった。

というか、させてしまった。

役割分担だから。

そんなことになっていたとしても、ママ、頼んだよという感覚。
これが当然のように私を支配していた。
私は私で、仕事を頑張るからと。

2.自己嫌悪は悪くない

ママの役割を全うする。

極めて曖昧もしくはステレオタイプ的な型があり、それに満たない場合は、自分を卑下してしまう。

他のママはもっと「ちゃんと」やっている。
こうしたらいいとwebにあったのに、我が子はそうならない

拠り所を求める信者のように、私の妻は情報を集め、自分と対比し、できていない自分を責めはじめた。

自分も悪い。子供にも悪いところがあるのでは?

自己嫌悪と猜疑心は止まることなく、自分自身に矢を向ける。

こうなってくると、自己崩壊が始まる。なんてダメなママなのと。

私が、ちゃんとしないといけない。

さらに我が子への愛情と責任感が駆り立てる。ただし、事態は良くならない。自己嫌悪に思うこと自体に嫌気がさし、ふさぎこんでしまう。


そんな状態に追い込んでしまった私が言うのが何ともですが、それくらい我が子にかける愛情があるからこそ、あるべき姿とのギャップにもがき苦しんでしまうのだと。

つまり、正しい状態だと思う。

身ごもってからずっと大切に育ててきた子供。特に初めてならなおさら。

「ちゃんと」と言う得体の知れない理想像を持ち、そこを目指す。でも、到達できない苦しみ。

やっぱり正しいと思う。

けれども、そこに夜泣きによる寝不足や母乳を飲まないことへの対応、日常の家事などが積算し、体力と精神力の限界に追いやられる。

ここは、パパが強くフォローすべき。
というより、パパの出番だ。


3.完ぺきを求めない

パパもママも子供と同じ親歴。
どこかで見聞きしたような美しい育児風景は忘れさろう。

現実として、思うようにいかない我が子が目の前にいる。

愛情はあれども、不規則に寝て起き、ミルクもまちまちに飲み、泣くと抱っこしても泣きやまない我が子がそこにいる。

そして、それに精魂尽き果てようとしているママがいる。

パパはそれでも自分は仕事が役割だと言い切れるだろうか?
家事はママの役割と言い放つことができるだろうか。

仕事に専念することだけが、自分の家族の幸せにつながるのだろうか?

頑張れるママならいい?

もう頑張っていますよ、あなたのママは。
子供を産んだだけでも十分。
今も子供が生きているだけでも、十分に役割を全うしている。
自分の血である母乳を分け与えてまで育てている。

・パパの部下は放っておいても一人で食事を取れる。
・パパの上司には日本語が通じる。
・パパの同僚は、突然泣いたりしない。
・パパは邪魔される仕事に集中できる時間がある。
・パパには1人になれる時間がある。

ママにとってはまさにパラダイス。うらやましいの極み。

だからこそ、パパにできる育児も家事もあるんです。

パパが「やりたい」家事や育児じゃダメです。

ママがやってほしいことを聞いたらいいじゃないですか。
「何をしたらいい?」って。

抱っこしててほしい。
泣いていても遊んであげてほしい。
子供と2人でどっかに出かけてほしい。

きっと色々でてきますよ。

そして、2人で話してほしい。

「ちゃんと」って何だ?

自分たちで考える。自分たちで決める。

やらない家事を決める。洗濯物は畳まなくても死なないです。
それは手抜きではなく、優先順位の問題。

「あるべき」にこだわりすぎると疲れます。というか、現実的に体が持たない。体と心を崩すと誰が困るか。
もっとも愛すべき我が子です。そして、パパもママも困ります。
パパは仕事どころじゃなくなります。

だから、頑張りすぎちゃダメなんです。
頑張ってもいいけど、頑張る範囲を決めましょう。

パパとママにとっての「ちゃんと」を決めよう。

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