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「人と人とを繋げるハブでありたい!」音楽喫茶アカシア マスター渡邊啓吾さん

東京都練馬区で若者からシニアまで幅広く人気を集める音楽喫茶『アカシア』。喫茶店の扉を開けた瞬間、「こんにちは!」と誰にでも清々しく出迎えてくれるのが、マスターである渡邊啓吾さん。喫茶店のマスターに加え、お祭りや交流会など、街を活性化しようと積極的に関わり続けている渡邊さんに、親しみやすい人柄や、街への熱い想いの背景には何があるのか、お話を伺いました。

プロフィール
出身地:東京都練馬区
活動地域:東京都練馬区
経歴:ミュージシャンから、音楽喫茶「アカシア」のマスターになる。「人と人とを繋ぐハブ」を店の使命とし、子どもからシニアまで幅広く人気を集めている。不定期で開催している小竹向原交流会は、紹介が紹介を呼び39回を超え、この場で出会い、結婚する人まで誕生している。“こたけあそび”というお祭りを立ち上げ、地域活性化にも力を入れている。音楽喫茶のマスターの傍ら、ミュージシャンとしても活躍中!

ミュージシャンから一新!喫茶店のマスターへ

記者:渡邊さんが、喫茶店のマスターになったきっかけを教えてください。
渡邊さん:このお店がオープンしたのは、12年前。大学教授をしていた父と母が退職して、喫茶店を開いたんです。

当時、私は大学生で、プロのミュージシャンでもあったのですが、父に「おまえもやれ!」と言われて、喫茶店にも関わるようになったんです。 最初は、ミュージシャンの仕事と並行してやっていたのですが...突然母が病気で亡くなって、父が憔悴してしまったんです。それで、この喫茶店をどうしようかという話になって、自分が本格的にやることになったんです。

記者:実際にお店を始められて、どのような気づきや心の変化がありましたか?
渡邊さん:
自分の生活の大半が、お店のある小竹町での生活なんです。だから、このお店を使って、自分は何ができるのか。お店の役割を使ってできる、自分の使命を考えるようになりましたね。それを認識すると、自然と生活も楽しくなってくるんですよね!

人と人とを繋げていく使命

記者:小竹向原交流会やお祭りを企画したりなど、積極的に地域と関わっていますね。その背景には、どのような想いがあったのですか?
渡邊さん
3.11の経験が大きいですね。あの日、電車が止まってしまって、お店を夜中3時くらいまで開けていたんです。

自宅に帰れなくなった人がお店にやってきて、近くの小学校が避難場所になるまで、お店の場所も提供していたんです。その時に、地域の連携、地域のコミュニティーの大切さを目の当たりにしたんですよね。 実際に、後日お礼に来てくれるお客様もいて、人と人とを繋げていく大切さを感じました。

記者:これからの夢は、何ですか?
渡邊さん:
今は珈琲屋のおっさんだけど、将来は何があるか分からない。珈琲屋でなくても、社会のために、今できることを使命感をもってやっていきたいです!

ミュージシャンをやっていた頃は、のし上がりたいとか、野心があって、自分のために動いていたけど、それでも自分に生き方を真剣に教えてくれる人もいました。また、お店のお客さんで、「悲観は気分である、楽観することは意志である」と話してくれた方もいました。どんな役割であったとしても、こうやって深い話ができる空気感を保っていきたいと思っています。

だから、人の話を素直に聴くことを大切にしています。自分を指導してくれる人間はいるし、そういう人たちの話は素直に聴いていたら、自分のことも素直に聴いてもらえる。これからも、その姿勢を大切にしていきたいですね!

記者:AIが活躍する時代に求められるニーズとは、何だと思いますか?
渡邊さん:AIを使いこなせる人間
だと思います。AIはあくまでツールであり、彼らが精神的に何かをもっている訳じゃない。選択肢としての可能性を導きだしている計算しているだけ。

道具としては最高の技術で、それを使う人間の使い方によっては悪くもなるし、良くもなる。技術って人が使うものだから、人がより良くなるためにあるもの。技術を正しく使いこなせる人が、ニーズだと思っています。

記者:どんな美しい時代をつくっていきたいですか?
渡邊さん:
自分が今できることは、人間関係のことですね!仲の良い、豊かな関係性、ご縁を広げていくことをやっていきたいです。それは、国、社会、時代に関係なくやっていけることだと思います。 そうやって人と人を繋げていける人を増やしたいし、そういう人たちと連携していきたいです。

記者:最後に読者にメッセージをお願いします!
渡邊さん:
色々な人とお話をしたいので、皆さん是非お店でお会いしましょう!!

記者:渡邊さん、今日はお話をありがとうございました!

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【編集後記】
記事を担当した田中です。取材をしていて、温かなお人柄の中に、「人と人とを繋げるハブでありたい」や「町興しをしたい!」という熱い想いが伝わってきました。渡邊さんから生き方のこと、地域のことなどを吸収させていただきました。それは、まるで喫茶店が“街の学校”と思えるくらいで、とても楽しかったです!渡邊さん、ありがとうございました!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36