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「20代の頃にそれを知っていたら」と後悔しても、20代だったらきっと頭に入ってこなかった。

60代になって、職業キャリアもまもなく終わりなんだろうなと漠然と考えている。自覚しているというよりは、どちらかというと、周囲からそう言われるから、というのが大きいのだけれど。

40年ほど仕事をしてきて、それは結構長い時間であって、
時々、
「ああ、20代の頃からこれを知っていたら」
「30代の頃にそれを学んでおけば」
と思うものに出会うことがある。

そういう話をしている人にもよく会う。

ただ、それって、本当だろうか。

たとえば、ある領域について、「今、学んでいるけど、これを20代の頃に学んでいれば、自分の人生、キャリアなどが変わったものになったんじゃないか」と考えるとしよう。

ただ、その「ある領域」は、今だから関心があるのであって、20代の頃にそれに出会っていても、全然関心を持てないかもしれないし、無理やり、本を読んだり、スクール?に通ったりしたところで、血肉になったかといえば、なっていない可能性も大きいのではないか。

「ああ、今、こんなに感動(あるいは、反省、気付き、学びなど)をもたらしてくれることがあったのか!?」と思えるのは、年齢を重ねたからこそ、とも言える。

だから、学びについて、後悔してもあまり意味はないのかもしれない。

「ああ、それを早く知りたかった」

と思った今だからこそ、一番の学び時で、学びに対してのレディネスが整っていた状態なのだ、きっと。

そんな話をしたVoicy。


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