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八村選手、渡邊選手の強さ

八村選手。日本人初の一巡目ドラフト。歴史が変わった瞬間でしたね。昨年は渡邊選手も日本人NBA2人目のNBAデビューも果たしましたし、日本バスケ界が変わってきてるなあと、すごい感じてます。

とてもありがたいことに、自分は八村選手と渡邊選手の両選手に試合でマッチアップした経験があります。

渡邊選手は自分が高3のウィンターカップ二回戦。向こうは2年生でしたね。また在籍していた尽誠学園ともよく試合をしてたので、その時もマッチアップしてました。八村選手は自分が大学3年の時。明成高校と練習したときですね。

今回はその時に感じた両選手の強さを紹介したいと思います。


●強さ①『シュートの柔らかさ』


日本人の中でも2m近い選手は何人かいます。その選手達に比べてまず違ったのは『シュートの柔らかさ』です。

外回りのシュートをどんどん決めてくるんですよね。通常、大きい選手って外のシュートがあまり上手くないです。ただ彼らは違います。シュートを打てるエリアが格段に広いんですよね。しかもフェイドアウェイのような難しい体制でと決めてくる。

これ同じ身長ならまだ守れるんですけど、2mの選手にやられるともうお手上げ。試合した時も落としてくれと願うしかできませんでした(笑)


●強さ②『体の強さ』


次は体の強さです。自分が思うに、他の日本人2m選手と違うのは『足元の強さ』ですね。

普通の大きい選手って踏ん張れないイメージが強いです。押され負けちゃう、みたいな。ただ彼らは全然そんなことなくて、身長からくるダイナミックなプレーを活かしつつ、接触も嫌がってなかったですね。

八村選手とマッチアップしたのは彼が高校生で体ができてない時でした。自分は大学生で唯一勝てるのがフィジカルだったので、相当接触して嫌がらせしました。(その時はごめんなさい。)試合中は嫌な顔してましたけど、でもそこで折れないメンタルも素晴らしくて、結果25点取られました(笑) 


●強さ③『バスケを楽しむ気持ち』


これが1番感じたことかもしれません。今でもテレビ越しにみて、バスケを楽しんでるって気持ちがひしひしと伝わってきますね。

マッチアップしたときも両選手高校生でしたけど、へこたれないメンタリティを感じました。高校生って厳しく指導されるとしょげたりとかするのが普通ですけど、彼らにはそういったことは見られなかったですね。『強い芯』みたいなものを感じました。

もしかするとこれが彼らの素直さであり、バスケ選手としてうまくなる1番の要因なのかもしれません。

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今回両選手は新しい道を開拓してくれました。これって本当に難しいです。答えがない世界なので。ただ答えのないものを追いかける楽しみって絶対あるんですよね。彼らにはずっとその楽しみを追いかけ続けて欲しいなと思いますし、それを見てる人ががバスケって面白いなって思ってもらえると最高ですよね。

以上、選手の独り言でした。

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