エネルギーを蓄えるとき、外に出る?内にこもる?
社会人になってから、誰かに会いたがりな人によく出会った。
「今度飲みに行こうよ」
「遊ぼうよ」
声をかけてもらうのはとても嬉しい。せっかく声をかけてもらったので仕事が終わったあとや休日など、ちょくちょく誰かと一緒に飲んだり遊びに行ったりしていたんだけど、あるときから「あれ……?私、そこまでコンスタントに人に会いたくないな」と感じるようになった。
でも「あんまり人に会いたくないです」なんて言いづらいよね。
誘ってくれている人からすると「なんで会いたくないの?」という気持ちになる。むしろ傷つけてしまいそうで怖い。
だから、うまく自分の気持ちを伝えられない日々が続いていたんだけど、大人になるにつれて、人と会って「エネルギーを回復する人」「ひとりになってエネルギーを回復する人」がいることを知った。
ようは、「外向型」「内向型」というタイプがあるらしい。
*
誘ってくれる人たちはきっと「外向型」で、私は「内向型」に当てはまるなあと思った。
「こういうタイプ分けがあるんだ!」というのに気がついてからは、かなり気持ちが楽になったのだけど、知らない人はまだまだ大勢いると思う。
特に昔の私のまわりは知らない人が多かった気がしているので(もちろん当時の私含めて)お誘いに対して積極的じゃない私を「なんで?」と思った人もいたと思う。
正直な気持ちを伝えようと「しばらく週末はひとりで過ごしたいんだよね」と言っても、1〜2週間程度でまた「今度の週末どう?」と連絡がくる。
私にとっての“しばらく”は1ヶ月くらい必要だったので、連絡をもらったときは「なんでそんなすぐに連絡してくるの……?」とモヤモヤしてしまった(笑)
でもタイプを知ってからは「そっか。そもそもタイプが違うから分かってもらえるなんて自分勝手な考えだったなあ」と反省した。
外向型からすると、なんでそんなにひとりになりたいのかが理解できないそう。
でもこれって、内向型も一緒だ。なんでそんなに人と会って疲れないのかが理解できない。
タイプが違うからこそ、自分がどちらのタイプかを知って、なんとなくでもいいから共有しておかないと、お互いがしんどいままだなあと思った。
今はタイプがあることを私は認識しているので、正直に気持ちを伝えつつ、うまくバランスが取れている。
*
ほんと、タイプが違うと行動が全然違うよね。
「外向型」の人はアクティブだし、人にたくさん会っている。尊敬しちゃうくらい。私が同じように人に会っていたら、多分寝込んでいると思う。
「そんなことないよ〜!私も内向的な性格だよ?」と、某外向型女子は言うんだけど、内向型の本気を見たことあるか???と言いたい(誰なの)
私の場合、1ヶ月仕事以外で誰とも会う予定がないと、めちゃくちゃ嬉しい。
週末のスケジュールが白いのが嬉しい。ひとりで過ごしてエネルギーを回復するのが最高に楽しい。
こんな感じである。あはは。
もちろん、行きたい場所や集まりには顔を出すけれど、少しでも心が揺れたら行かない。「どっちでもいいけれど行ってみるか〜」というのはしない。
なぜなら、エネルギーが消費されるから。自分が心から行きたいと思うのなら、行ってもとっても楽しいし、いい疲れしか残らない。
“なんとなく”は心がすり減りまくるので、今の私は基本断っている。
ある意味、自分のタイプをちゃんと知れたことで、自分を守れるようになったと思う。
昔は「こんなに人に会いたくないと思う私、おかしいのでは……?」「こんなふうに考えてはダメだ!せっかく誘ってくれているのだから」と自分を責めていたんだけど、そもそもタイプ(気質)が違うから、無理よって話なのである。
もちろん、断る上で「ひとりの時間が欲しい」「週末は家事がしたいの」など、正直な理由を伝えるのは必須だと思っている。
理由さえちゃんと伝えられたら、もう私たちは無理しなくていいんじゃないかな。
「余裕がない」「疲れた」「ひとりになりたい」そんな気持ちを大切にしていいと思う。
だってエネルギーを蓄える方法が違うんだから。そりゃあ交わらないし、すれ違ってしまう。
そもそもタイプが違うことを認識すれば、人間関係もうまくコミュニケーションが取れるんじゃないかなあと思った。
*
みんなはエネルギーを蓄えるとき、外に出る?内にこもる?
「外向型」「内向型」それぞれが、自分を大切にできる方法を選んでいけたらいいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!短編小説、エッセイを主に書いています。また遊びにきてください♪