人とずっと一緒にいるのがしんどいときは
人とずっと一緒にいるのが苦手である。
家族は気にならないんだけど…どれだけ仲がいい友達に対しても、24時間ずっと一緒にいるというのが社会人になってから苦手になった。
嫌いとか気まずいとかでは全くなくて、どうしてもひとりの時間がほしくなってしまう。だから、半日とか数時間一緒にいればだいたい満足することが多い。(めちゃくちゃ敏感に「無理!」ということはないんだけどさ…)
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友達と一緒にいる以外でも、知り合った人と猛烈に距離感が縮まる雰囲気も苦手である。
このあたりがうまく言語化できないんだけど、なんかギリギリのラインは保っておきたい、ということない?(あ〜〜うまく言語化ができないw 親しき仲にも礼儀ありじゃなくなる感じ。ざっくりすぎるか…)
だからたまに、「あ、これ以上いるとちょっとナアナアな感じになってしまうかも」と思ったときは、少しだけ身を引く。
なんて冷たい奴なんだ…と思うかもしれないけど、私の性格上、どうしてもある程度のラインを保ちたいのである。
「こういう気持ちを抱いてしまうっておかしいのかしら…」「なんですぐに疲れるんだろうなあ…」と思っていたとき、ふと、はあちゅうさん著書の『無所属女子の外交術』を思い出した。
読んだのがずっと前でうろ覚えなんだけど…「無所属女子」とは、特定のカテゴリーに属さず中立的な生き方をする女子のことなんだそう。
ひとつのグループやコミュニティにどっぷり浸かる、同じレッテル、カテゴリーの女子とつるむ…といったような、私たちの生活に絶対に出現してしまう枠組みに対して「所属をしなくてもいいよ」「自分らしく生きようよ」というメッセージが込められた本だ。
まわりの人との付き合い方や、自分の生き方など、人目を気にしていた自分にとって、「こんなふうになりたい」と思わせてくれた一冊である。
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この本を思い出してから、「私、やっぱり無所属でいるほうが生きやすい…!」とむくむく元気が湧いてきた。
ぎゅっと距離が縮まる感じとか、親しき中にも礼儀ありな部分が崩れてしまう感じとか、急速に距離感が近くなることが増えるとしんどくなってしまうので、ふわっと、軽やかにいろんなグループやコミュニティを横断したい。
120%でコミットするのではなく。70〜80%くらいで、ゆらゆらと過ごす。
いろんなところに溶け込みつつも、全部には顔を出さない、断るときはちゃんと断る。
仕事でいうと複数のクライアントを持つ…というイメージかな。一社に依存してしまうと、契約が切れたとき大変だし、人間関係でストレスが溜まってしまったときもうまく息抜きができないと思うから。
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もし今、グループやコミュニティなど、所属しているカテゴリーで疲れてしまったな…という人は「無所属」を目指したらいいと思う。
ずっと一緒にいなくて全然いい。もっと自由に軽やかに。
個人の時代はこれからも続くと思うし、自分らしく健やかに生きることは忘れないでいたいよね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!短編小説、エッセイを主に書いています。また遊びにきてください♪